アルバム感想『もう探さない』/ ZARD

もう探さない

『もう探さない』/ ZARD
1991.12.25
★★★★★★★★☆☆

01. 不思議ね… ★★★★★★★☆☆☆
02. もう探さない ★★★★★★★★★☆
03. 素直に言えなくて ★★★★★★★★☆☆
04. ひとりが好き ★★★★★★★★☆☆
05. Forever ★★★★★★★☆☆☆
06. Lonely Soldier Boy ★★★★★★★☆☆☆
07. いつかは… ★★★★★★★★★★

 

 

 2ndアルバムです。
 見て下さい、このジャケ写!ジ・アーリー90s感、そして全盛期のビーイング感丸出しなこのアートワーク。今となっては(てゆーかだいぶ前から)単に古臭いだけで二度とリバイバルなんぞ起きやしない独特な退廃感、不思議と嫌いじゃないです。むしろ被写体が泉水さんなんで私的にはかなりアリです。

 

 メロディアスな歌謡メロを活かしたミディアム曲を中心としながら、前作のメインディッシュだったマイナーロックや 後にZARDのパブリックイメージとなる爽やか系のポップスにも着手しており、全7曲と少なめのボリュームながら ZARDの振れ幅を大きく広げたアルバム。サウンドも歌唱もビジュアル(ここもかなり重要よ)もだいぶ洗練されてきました。そして この時点で早くもZARDの地盤が8割前後出来上がってます…ってのは凄いんだか何だかよく分からんのですけど。ただ、アレンジがどの曲も1991年ど真ん中というか、バブル崩壊期ムードばりばりすぎるんで、いくら地盤がほぼ出来上がってるといっても そこで拒絶反応を起こしちゃう人は結構いるかも。

 

 本作の白眉はなんといってもラストの『いつかは…』。泉水さんが他界してしまった今聴くと 涙腺の崩壊を免れることはもはや不可能。否が応にも号泣会見って感じの名バラードであります。とはいってもアレンジは本作中でも特にバブル崩壊期ムードが強烈なんで、このムードが苦手な人にとっては吐き気の催し不可避ソングでしかないかも。

 続いてタイトル曲 兼 先行シングル曲であるミドルバラード『もう探さない』。もう当時のトレンド ドンピシャの音じゃないですか。バブル崩壊直後の都会って感じバリバリのムードが哀愁歌謡メロと相俟って個人的にはもうたまらんの一言に尽きます。これもまた初期の名曲。

 

 ZARDのイメージまんまで かつタイムリーな音触りのミドルナンバー『ひとりが好き』『Forever』もまあ好感触だし、前作のマイナーロック路線を継承した『素直に言えなくて』『Lonely Soldier Boy』も前作より仕上がり良好でカッコいいし、やっぱりロック系に関しては こんな感じでアルバムの中でちょっとしたスパイスとして機能する用法・用量で扱うのがベストだなというのを再確認することもできました。

 

 前作とはまるで別モン。良作です。ヒット曲は皆無だけど、その理由だけで敬遠するのはイクナイです。
 ていうか、この時期のZARDはバンドの体裁をとっていたっぽく、歌詞カードにメンバー名がクレジットされているばかりか写真まで掲載されていますけれども、皆さんどうしちゃったんでしょう?リストラ?自主退学?

 

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