アルバム感想『abingdon boys school』/ abingdon boys school


『abingdon boys school』/ abingdon boys school
2007.10.17
★★★★★★★★★★

01.As One ★★★★★★★★★☆
02.HOWLING -INCH UP- ★★★★★★★★★★
03.Via Dolorosa ★★★★★★★★☆☆
04.INNOCENT SORROW ★★★★★★★★★☆
05.DOWN TO YOU ★★★★★★★★★★
06.アテナ ★★★★★★★★★☆
07.stay away ★★★★★★★★★☆
08.Nephilim ★★★★★★★★★☆
09.LOST REASON-feat.MICRO from HOME MADE 家族- ★★★★★★★★★★
10.DESIRE ★★★★★★★★☆☆
11.ドレス ★★★★★★★★★★
12.ReBirth + ReVerse ★★★★★★★★☆☆

 

 

 T.M.Revolutionの西川くんを中心に結成された4人組ロックバンド・abingdon boys schoolの1stアルバム。

 

 T.M.Revolutionとは音楽性が全く異なり、オルタナ/ミクスチャーロックを主軸とした楽曲に着手しています。んで演奏陣は、正式メンバーとして柴崎浩(Guitar)、SUNAO(Guitar)、岸利至(Keyboard, Programming)、サポートメンバーとしてIkuo(Bass)、長谷川浩二(Drum)といった腕利きのスタジオミュージシャンによって構成されてることもあり、各パートの主張がやたら強かったり随所でテクニカルなプレーが盛り込まれていたり曲展開が複雑だったりと、ボーカルに遠慮することなくかなり好き放題やってます。それにもかかわらず、それぞれの音が干渉しあったりすることなくスマートにまとめ上げられており、そして西川くんの歌唱もそれらに埋もれることなくパワフルにリードしているのが素晴らしく かつ凄まじい。

 

 シングルにもなり、アニメタイアップがついた『HOWLING』は、このバンドが持ちうるテクニカルさとポピュラリティとが優れたバランス感覚でハイブリッドされた傑作ナンバー。歌モノとして十二分に機能していながら、イントロの中でもほんとに初っ端のパートや2サビ直後のブレイク、そしてアウトロなどで演奏陣の凄絶なプレーが猛威を奮っています。アウトロのドラミングやギターのタッピングとか一体なにごとよ!?と。

 

 

 時折ミクスチャーっぽさをちらつかせるブレイブリーなオルタナロック『INNOCENT SORROW』、爽快感と飛翔感をガッチリ備えた疾走オルタナロック『アテナ』あたりは、このバンドにしてはポップ要素が強めの楽曲ながら、サウンドの分厚さや骨太さ、ちょいちょい垣間見えるテクいさばきなど、やはりバンドの強い主張がしかと窺えます。

 

 

 初っ端から炸裂するギター牽引のアンサンブルに胸がすく陽性の変拍子ロック『As One』、悲哀に満ちた歌メロと重厚なサウンドが嵐を巻き起こすゴシカルなヘヴィロックバラード『Via Dolorosa』、BメロからCメロにかけての変メロ展開が秀逸なミクスチャーロック『DOWN TO YOU』、間奏でのツインギターとベースの競り合いに燃え燃えなパンキッシュアップ『stay away』、思っきしLinkin Parkの『Easier To Run』を演っちまった壮大なロックバラード『Nephilim』、HOME MADE 家族のMICROをラッパーとしてフィーチャーして和製Linkin Parkを演っちまった エモさを湛えたミクスチャーロック『LOST REASON』、冷涼感を打ち出すシンセと熱気が迸るアンサンブルが混在した『DESIRE』、ファイナルファンタジーを想わせる幻想的BGM+ボス戦BGMっぽいインスト『ReBirth + ReVerse』と、出来杉なまでに名曲佳曲が詰め込まれてます。

 

 

 そして、BUCK-TICKのカバーである『ドレス』は、今にも砕け散ってしまいそうな繊細さ、儚さ、危うさを有した退廃的バラードな原曲が、凶悪でゴシカルなヘヴィロックバラードへと大変貌してしまっている!いわゆるソウルジェム真っ黒ってやつですよ。西川くんが真価を発揮したボーカルの効果もあって威力は甚大。オリジナル楽曲とはまた別の形でバンドの実力やアレンジセンスを見せつけてくれました。

 

 いい歳こいて制服着て学生ぶってみたりLinkin Parkをまんま演ってしまったりと(しつこい?)、遊び・おふざけ・その他 アチャーな要素があったりしますが、演ってる音楽はT.M.Revolutionの片手間でも余興でもなく、むしろ本性剥き出しでそれをオナニーの一線を越えない範疇でとことん突き詰めてる感じがする。これは超傑作でしょう。キャッチーさやポップさも含有しているんで、T.M.レボやアニメが切っ掛けでa.b.s.の楽曲を知ったという人でも楽しめそう。

 

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です