アルバム感想『BLAU』 / 藍井エイル

BLAU(初回生産限定盤B)(DVD付)
『BLAU』 / 藍井エイル
2013.1.30
★★★★★★★★★☆

01. overture
02. AURORA ★★★★★★★★★★
03. INNOCENCE ★★★★★★★★★★
04. サテライト ★★★★★★★★★☆
05. 閃光前夜 ★★★★★★★★★★
06. HIGH & HIGH ★★★★★★★★☆☆
07. アヴァロン・ブルー ★★★★★★★★★☆
08. frozen eyez ★★★★★★★★★☆
09. 夢の終わり ★★★★★★★★☆☆
10. Lament ★★★★★★★★★☆
11. フェイスレス ★★★★★★★★☆☆
12. Reunion ★★★★★★★★☆☆
13. 空を歩く ★★★★★★★★☆☆
14. MEMORIA ★★★★★★★★★☆
15. GLORIA ★★★★★★★★★☆

 

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 道産子セイバー、実在した堕天使BLUE、アニソン界のミステリーヴァージン、平成の世を駆けるジャンヌ・ダルク(≠某V系オカマバンド)、アクエリオンEIRなど、異名があまりにも多すぎる若手女性シンガー・藍井エイルちゃんの1stオリジナルアルバム。昨年4月リリースのトリビュートアルバム『Prayer』はシンフォニックなロックとメタルが中心でしたけど、今回はアップナンバーがやや多めながらも、中二病シンガーというイメージに固執しない 割りかし手広いラインナップでお送りしておりば。

 

 古き良きアニソンを2012年版にアップデートした的な『AURORA』、キタエリが専有する闇のフェミニンメタルとは対極に位置する 飛翔感と輝きに満ち溢れたヒロイックなアップナンバー『INNOCENCE』に加え、ファンタジックなイントロで幕開けしたかと思いきや サビメロは笑っちゃうくらいに織田哲郎すぎて まるでビーイング系のような爽快アップ『サテライト』、冒頭のダサダサで勢いがあるヒット音が「この曲=ライブ要員」であるいことを物語っている弾けた一曲『HIGH & HIGH』、哀愁を前面に出した歌唱との取り合わせが何気に新鮮な疾走ナンバー『frozen eyez』、クリスマスデート風ハシャぎすぎ疾走ポップス『Reunion』、オケがマジaikoっぽくてちょっと驚きの素朴なミドルバラード『空を歩く』、美しく気高いミドルバラード『MEMORIA』、原曲忠実なアプローチがここまで嵌まるとは想像だにしなかったYUIカバー『GLORIA』など、新たな一面が窺える楽曲も含めて名曲・佳曲が勢揃い。

 

 

 私的には、重度の奈々ヲタなら『You have a dream』を連想すること必至の開放的アップナンバー『閃光前夜』を最高傑作に挙げたいですね。躍動的な四つ打ちやBメロでのハンドクラップが高揚感を煽り、それらを情熱的で力強いボーカルが従えて前に突き進む、てな感じの楽曲で、これは涎が出るほどカッコいい。

 

 

 あと、これは2ndシングルを聴いた時から感じていたことですけど、デビュー当初に比べて声の力や表現力が着実にアップしています。が、繊細さの表現に関してはまだまだこれからって感じかな。そこもさらに磨きを掛けていけば『夢の終わり』『フェイスレス』といったバラードもより良いものになりそう。まあ(先述の2曲に関して)あまり大きな差異がないアレンジもどうなんだって感じではあるんですけど、そこはエイルちゃんに与えられた課題みたいなもんなんでしょうかね。歌唱スキルで以って それぞれキャラ立ちさせてみろ的な。

 

 アルバム『Prayer』に収録されていた『Lament』は…あー録り直ししてねーなコレ。って そんなことするわけないか。デビュー曲『MEMORIA』もまんまシングルバージョンだし。歌唱スキルの向上ぶりはライブにてご確認ください、ってことなのか。

 

 リード曲と思わしき『アヴァロン・ブルー』は、エイルちゃんのヒロイックな歌唱が本作中もっとも活きた傑作の一曲でしょう。「星空の下」の件で突き上げるハイトーンはまさしく「全力で未完成」ですよね。「アクエイリオンEIR」なる異名に偽りナシって感じで。凛々しい表情で落とすサビの締めもカッコいいし、アニメ「K」を彷彿させるMVも非常に気に入っております。「未完成なiPhoneグッと振り翳すVIPPER」なる異名をつけてやりたくなる中二病的な映像で、コレがまたカッコいいんですよ。初回盤に付属しているDVD(BD)にそのMVが収録されてるんで、是非チェックを。

 

 その流れでDVDについても軽く触れておくと、昨年8~9月に放送された「リスアニ!TV(藍井エイル特集/札幌ロケ・前編/後編)」が収録されてます。この映像でわたしは初めて歌っていない状態のエイルちゃんを観ることになったんですけど、だ、誰だか分からん…!歌声と喋り声が全然違うじゃん!どのくらい違うかって言うと、B’zの稲葉先生くらい違います。キャラクターとしては、わたしが思っていた以上に気さくな女子大生って感じの人で すごく好印象。

 

 あと、初回盤にはDVDの他に48Pのブックレットが付属してるんですけど、これすっげーっすよ。「実在した堕天使BLUE」「アニソン界のミステリーヴァージン」なる異名に偽りナシのショットばっかじゃないですか。いやあ素顔隠しを早々と解禁してくれてホント良かったですよ。むしろお前らが素顔を隠してMVもジャケ写もすべてCG/アニメ絵にすべきだろ、って言いたくなる「ら行」音で始まる同界隈のアーティストが居ましてね…って、すまん余計なこと言った忘れてくれ誰もこの件に触れるな。

 

 そんなこんなで、完璧と呼ぶにはまだまだ早すぎますが、それでも十分すぎるほど楽しめた一枚でした。ココ最近出てきたアニソンシンガーの中でもいちばん聴き手を選り好みしないアーティストだと思うんで、タイアップ先のアニメを知らないとか そういうのマジ興味ないんですけどっていうJ-POPユーザーが聴いても全然無問題。

 

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