配信シングル感想『IN THE SUMMER』 / 嵐


『IN THE SUMMER』 / 嵐
2020.7.24
★★★★★★★★★★

 

 今年に入ってから、リミックスやリメイクなどの音源はコンスタントに配信されてたけど、真っ新な新曲リリースとなるとこれが2020年初になるんですね。

 

スポンサーリンク




 その新曲『IN THE SUMMER』は、スウェーデン出身のプロデューサー兼ソングライター・Rami Yacoub(ラミ・ヤコブ)が楽曲提供&プロデュースを手掛けたナンバーであります。

 

 Rami Yacoubというと、最近ではLady Gaga, Selena Gomez, 5 Seconds of Summerなど、そしてもっと遡るとAriana Grande, Madonna, Carley Rae Jepsen, One Direction, Nicki Minajなど多くのビッグネームに楽曲提供をしているんだとか。

 『Rain On Me』(Lady Gaga feat. Ariana Grande)とか『Live While We’re Young』(One Direction)とか、まあ色々ありますよ。
 てゆーか、ひょっとして嵐が初なんじゃない?彼から楽曲提供された日本人アーティストって。

 

 

 そんなわけで、いざ聴いてみたら、あらびっくり!これまでの嵐とは明らかに音触りが異なる海外製のトレンディなEDMナンバー。これまでにも『Face Down』とか『まだ見ぬ世界へ』とか、EDMアレンジを導入した名曲・佳曲は あるっちゃあるし、なんならどちらの曲も海外のクリエイターが作曲・アレンジに関与してるんですけども、J-POP特有の添加物たっぷりな仕上がりだったそれらとは鳴りが別モノ(優劣をつける意図はないです、念のため)。

 

 

 さらに言うと、ダンスフロアとか、マイアミ、ベルギーでの大型EDMフェスとかでガンガン鳴らされる熱狂的ダンサボーなやつではなく、開放的に広がる空間の中で鳴らされる スッキリと洗練されたスマートで伸びやかなEDMサウンド。ノリノリという感じじゃなく、両腕いっぱいに広げてサウンドの心地よさを体感するみたいなイメージですね。トロピカルハウスという括りではないんですけども、癒し要素も少なからず含有してます。

 

 そして、このトレンディなサウンドが織り成す夏っぽさが最高すぎる。とびきりの開放感、清涼感、リゾート感、静かなる高揚感、束の間の儚いキラメキ等、万国共通の 夏の美味しいトコ取りをしたも同然のこの鳴りには胸のワクワクを禁じ得ないし、それと同時に夏休みのある小学校時代や夏フェスのある2019年に帰りたくなる病も患ってまうこと不可避。

 

 で、曲構成についても軽く触れておくと、歌メロとしては従来通りAメロ→Bメロ→サビで展開されていますが、そのあとにドロップが待ち構えてるんですよね。これこそが静かなる高揚感を喚起させる要因で、夏のいちばん美しい瞬間を切り取ったかのようなこのドロップに否が応にも魅せられてしまうわけですよね。

 

 そして歌詞。大半が英語なので一聴しただけだと内容が入りにくいトコではありますが、これは単なるひと夏の恋物語じゃなく、ラブソングの体をとって 嵐とファンの関係性を歌ったものなんじゃないかなと。
 この20年ちょいの思い出回顧、残り数ヶ月に限られた活動期間を大切にする姿勢、そして未来に抱く期待や希望…。嵐5人と多くのファンとで築く過去・現在・未来を総括してるかのように読み取れる歌詞は まさに今この時期ならではのもの。それを敢えてストレートに表現しないのも良いですよね。英詞の起用は海外への発信もあって採られた措置でしょうけど、内容としても わざわざラブソングにくるむことで これから先もそのメッセージに囚われず スタンダードな夏うたとして聴けるようになってるし。

 

 あと、こういう海外製の音触りでも嵐が歌うとすぐさま極上のJ-POPに様変わりするのがほんとマジカル。ボーカルが楽曲の上で浮いちゃうとか、歌が入った瞬間に曲がダサくなるとか、そういうネガティブな現象も一切起こらない。

 

 洋楽慣れしてない日本のリスナーでも、ボーカルが嵐ならこの手の曲も受け入れ易いだろうし、海外のEDMを聴く切っ掛けになるかもしれない。逆に海外のリスナーからしたら、同じEDMでもボーカルが嵐だと聴き心地が全然違うだろうし。
 人それぞれ 好みだったり 思うところはあるでしょうけど、今や嵐は海外からの支持も熱い国民的アイドルですから、世界のトレンドを意識したこの手の楽曲に着手する意義は大いにあったと思います。そしてそれは今年の夏を彩る素晴らしいポップソングとして見事と結実した。

 

 近年の嵐の楽曲で特に好きな曲です。もっと言うと、ジャケ写もMVもめちゃくちゃ良い!本日フラゲ日の『カイト』は去年の紅白で聴いたきりでよく覚えてないごめん。これもチェックしておかねば。

 

スポンサーリンク





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です