アルバム感想『CHRONICLE Ⅵ』 / Ayasa


『CHRONICLE Ⅵ』 / Ayasa
2019.6.1
★★★★★★★★★☆

1. Mermaid Gold ★★★★★★★★☆☆
2. Blue Hole ★★★★★★★★★☆
3. Buffalo ★★★★★★★★★☆
4. Hope Island ★★★★★★★★★★
5. Inferno ★★★★★★★★★☆

 

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 ロックヴァイオリニスト・Ayasaさんの約1年4ヵ月ぶりとなる新作。この年の3月にCHRONICLEシリーズを3作同時に制作を進めていることがアナウンスされていましたが、こちらがその第一弾にあたる作品となります。ちなみにこちらのアルバム、フィジカルでの販売はなく、配信とストリーミングのみになってるっぽい。

 

 これまでの作品といったら、アニメやゲームのサントラっぽい雰囲気や非現実的な世界観を連想させるものが大半でしたが、本作のイメージはそれらとは大きく異なり、端的に表すなら「優雅」の一言になりますかね。従来のクラシックのイメージともまた違う オシャレな作風で、言うなれば、綺麗な海が一望できるハワイのスタイリッシュなホテル部屋で夏の休暇をゆったりと過ごす、みたいな、そういう感じの音世界。

 

 サウンドの土台は基本的に打ち込みリズムやトレンド感をわきまえた弾力あるダンスビートが支えており、アコギやウクレレ、コーラスワークで清涼感を演出してる感じ。そんな中で華麗に舞うAyasaさんのバヨリンは、高級インテリアのようなもので、このバヨリンによって優雅さが打ち出されているわけですね。

 

 フロアミュージックとバヨリンを掛け合わせてポップに落とし込んだ『Mermaid Gold』、涼しげなサウンドと心地よいビート感がリラックス効果をもたらす『Blue Hole』、水の都ヴェネチアの情景を想わせる 美しくどこか神秘性が窺える ラテンフレーバーのポップナンバー『Buffalo』、あまりにシャレオツかつスタイリッシュで自分の生活のグレードが3段階くらいアップしたような錯覚を覚える『Hope Island』と、どれもめっさ良い曲ですけど、Ayasaさんのプレー面におけるハイライトは、バウンシーなビートが下地となった『Inferno』。なんといっても佳境にあたるパートで魅せるAyasaさんの速弾きがカッコよすぎて…それでいて どのパートにおいてもバヨリン捌きがとっても流麗。どの曲もポップ性を有していながらも安っぽくならない最たる要因は やはりAyasaの品格ある演奏なのですよね。

 

 ひとえにオシャレと言えど、前述通り全曲漏れなくポップさが備わっているので、これまで同様バヨリンやクラシックに造詣が深くなくとも BGM感覚で気軽に聴ける作品。個人的にもかなりお気に入りの一作であります。

 

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