アルバム感想『Brand-new idol SHiT』 / BiSH


『Brand-new idol SHiT』 / BiSH
2015.5.27
★★★★★★★★☆☆

01. スパーク ★★★★★★★☆☆☆
02. BiSH-星が瞬く夜に- ★★★★★★★★★☆
03. MONSTERS ★★★★★★★★★★
04. Is this call?? ★★★★★★★☆☆☆
05. サラバかな ★★★★★★★★☆☆
06. SCHOOL GIRLS, BANG BANG ★★★★★★★★☆☆
07. DA DANCE!! ★★★★★★★☆☆☆
08. TOUMIN SHOJO ★★★★★★★★☆☆
09. ぴらぴろ ★★★★★★★★☆☆
10. Lonely girl ★★★★★★★★★☆
11. HUG ME ★★★★★★★☆☆☆
12. カラダ・イデオロギー ★★★★★★★★★☆
13. Story Brighter ★★★★★★★★★☆

 

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 女性4人組(リリース当時)の新生クソアイドル(当時のキャッチコピー)・BiSHがインディーズ時代にリリースした1stアルバム。

 

 2014年7月に一旦解散した傍若無人アイドルBiS(※2016年に第二期という括りで再スタートし、現在は第三期として活動中)の生まれ変わりというか二番煎じというかバッタもんというか、なかなか上手く説明が出来んのですが、メンバーを一新して また新たにBiSっぽいアイドルプロジェクトを始めようってことになって誕生したのがBiSHなんでしょうなきっと。

 

 てことで、楽曲のスタイルも旧BiSと同様、松隈ケンタのサウンドプロデュースによる アイドルポップスをハードコアで仕立て上げたものがメインとなっております。そして、例によってサウンドプロダクションが粗雑。予算の都合上こうなってしまったわけじゃなく、確信犯的にこういう音を鳴らしてるのかしらん?演奏陣みんな上手くてパワフルなんでプレー面に関しては満足なんですけども、曲によってこの粗雑なプロダクションが吉と出ているものと足枷になってるものがあって、それがなんとも歯がゆい。

 

 さらに言うとボーカルもやっぱそんなに上手くない…んですけども、声量までもが絶望的だった旧BiSよりはだいぶまともだったんで、聴く前の期待値の低さも手伝って案外 好感触。メインボーカルを務めているのはアイナ・ジ・エンドで、ユニットのイメージを形成するハスキーでクセのある歌唱が特徴的。私的にはセントチヒロ・チッチの クセのない真っすぐで伸びやかな歌唱が好きだったり。

 

 そして歌詞ですが、13曲中9曲でメンバーが単独で作詞を手掛けています。全メンバー少なくとも1曲は手掛けているのですが、これはBiSHのコンセプトを意識した上で綴っているんでしょうか、繊細で不安定な心模様を描写してるものが多め。どのメンバーもアイドルにありがちな当たり障りのないフレーズチョイスになってないトコは良いなって思います。

 

 冒頭の『スパーク』は徐行運転的なテンポ感のミドルロックナンバーで、幕開けソングということを考えるとちょいと意外。ほんで歌い出しが「新しい何かが俺の中で目覚めた 世界はまわる」と、昔何かの楽曲のサビで聴いたフレーズが飛び出してさらに驚き。そんなフレーズを寝起きみたいなテンションで歌ってるってのがまたなんとも、って感じですけど。そういや旧BiSの2ndアルバムでイエモンの『プライマル。』のカバーを演ってたし、ここのチームはイエモンへのリスペクト意識が高いんか?

 

 続く『BiSH-星が瞬く夜に-』は 彼女らがこのユニットに懸ける意気込みを詰め込んだ テーマソング的な位置づけの楽曲。開放的でポップな歌メロが疾走するメロコアサウンドと相乗して清々しく胸に響く佳曲であります。そして『MONSTERS』、ハードコアアイドルだということを踏まえた上で聴いていたにもかかわらず、イントロでの凄まじい爆発ぶりに思わず仰け反ってもうた。重厚なリフがグイグイ引っ張っていくラウドロックサウンドがすこぶるカッコいいし、メンバーのボーカルもその音の洪水に埋もれることなく健闘していて(もうちょっとパワーが欲しいなとは思ったけど)まあまあ良きかな良きかな。

 

 

 ミドルテンポのロックバラード『Is this call??』、真っ当な疾走エモロックナンバーながら サビで感傷性を増してさらに高く突き抜ける展開が 意外性もあって「普通」の一言では片づけられないインパクトがある『サラバかな』、ORANGE RANGEっぽいノリのポップサウンドと脱力系のボイスワークが完全にアイドル寄りで逆に意表を突かれた『SCHOOL GIRLS, BANG BANG』、デジタルコーティングされた裏打ちダンスロック『DA DANCE!!』、古めかしく薄汚れたガレージロック風ナンバー『TOUMIN SHOJO』、ラウドロック→エモロック→頭イカレたアイドルポップとメロ毎に様相もガラッと変わる『ぴらぴろ』、退廃的なギターフレーズが秀逸すぎる正統派 疾走ロックナンバー『Lonely girl』、ピアノとノイジーなギターがメインとなった間奏でなんとも不穏なムードを醸し出している アイドル歌謡ロック『HUG ME』、明らかにヤバいもん服用してんだろ的なボーカルと ファンキーかつパンキッシュな演奏が聴き手の脳を狂わす『カラダ・イデオロギー』、自身を鼓舞する歌詞を乗っけたストレートなメロコアナンバー『Story Brighter』と、前述通りサウンドプロダクションで損をしている楽曲もありますが、曲自体は面白いものが多い。旧BiSを聴いた時のガッカリ感が嘘のような良作じゃないすか。その旧BiSみたく もっとアイドルらしからぬアバンギャルドな要素が強めなのかと思いきや、逆にアイドルらしさを上手いこと取り込んでるものがあったりなど、半端にBiSを聴いてるがゆえに何かと驚かされることがちょいちょいあったのもまた面白かったですね。

 

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