アルバム感想『SICK(S)』 / BLUE ENCOUNT


『SICK(S)』 / BLUE ENCOUNT
2019.6.5
★★★★★★★★☆☆

01. PREDATOR ★★★★★★★★☆☆
02. ワンダーラスト ★★★★★★★★☆☆
03. ハウリングダイバー ★★★★★★★★☆☆
04. #YOLO ★★★★★★★★★☆
05. 幻聴 ★★★★★★★★☆☆
06. アンコール ★★★★★★★★☆☆

 

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 前作から約1年3ヵ月ぶりとなるアルバムで、ミニアルバム形態としては約6年ぶりとなる作品。

 

 田邊氏曰く、「カッコいい=SICK」な曲がたくさんできたので「SICK(S)」とタイトリングされたそうで、これといって特別なコンセプトは設けられていないっぽい。ただ、特徴として、ブルエンならではの高い熱量を有したアップリフティングなロックナンバーのみが集結しており、ブルエンをブルエンたらしめる強みが一点特化されたような形でまとめ上げられています。ゆえに、J-POP色が強い楽曲は本作には皆無。と言っても、元々どのタイプの楽曲にもポップさが備わってるバンドなので、その手の楽曲を好んでブルエンを聴いてる人達も楽しめるアルバムなんではないかと。

 

 なんだか荘厳なムードで幕開けする これまで以上のタフさを魅せた裏打ちエモロック『PREDATOR』、ギターのシャカリキなプレーが楽曲をリードする ELLEGARDEN直系のメロコアナンバー『ワンダーラスト』、ブルエンお馴染みの熱血な歌メロと性急なビートで駆ける演奏で聴き手を鼓舞する『ハウリングダイバー』、愚直で泥臭いロックナンバー『幻聴』と、聴き馴染みのあるブルエンっぽさに満ちていながらも 明らかにワンランク格が上がってることが汲み取れるロックナンバーを畳み掛けてきます。

 

 『#YOLO』は、SNSやメディアに翻弄される現代人の心象を描写したアイロニカルなロックナンバー。そこをアイロニーで留めず、強行突破せんとする姿勢でいるのが田邊氏らしいし、スラップベースがビシバシ決まってたり ギターが前方でも裏方でも細やかなプレーを炸裂させていたりと プレー面での見せ場が始終多く設けられているのもブルエンらしいっちゃらしい。かつてのような出しゃばりすぎ感がなく、プレー的にもミックス的にも粗削り感が解消されてることもあり、溌剌としていながらもスマートに締まってるから、以前の同系統の楽曲よりも断然カッコよく聴こえる。個人的にはこの曲が本作のハイライト。

 

 ラストの『アンコール』は、ワンマンライブやロックフェスでもすっかりお馴染みの一曲。これまたエルレ直系のメロコアナンバーですが、おさえきれないこの気持ちをまんま鳴らしたようなサウンドや 涙ぐみそうな熱い歌メロからは どこかT-BOLANっぽさが窺えたりも しま鮮花?よく分からんけど。「直系」だの「~っぽい」だの言ってもこれはどこを切り取っても 確立されて久しいブルエン節が全開だし、今改めてブルエンのアイデンティファイソング兼マニフェストソングを提示してみたぞ、って感じがする曲ですな。

 

 どういう経緯でミニアルバムという形態でリリースに踏み切ったのかは ぶっちゃけよく分かってないけど、自分達のイズムを曲げることなく純度の向上に務めたことが楽曲の質にしっかり反映されていて 素直に良いなと思った。

 

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