BRIGHT 全アルバムレビュー

 

NAGI(アルト)、MI-MI(メゾソプラノ)、MEG(ソプラノ)、NANAKA(メゾソプラノ)の女性4人組によるダンスボーカルユニット・BRIGHTの全アルバムレビューです。ちなみにこの記事は、前ブログで2013年5月に投稿した記事をひとまとめに再編集したものです。

 

 

★ 1st mini『Brightest Star』

 

Brightest Star(DVD付)
『Brightest Star』/ BRIGHT
2008.1.16
★★★★★★★★☆☆

1. Theme of BRIGHT ★★★★★★★★☆☆
2. Brightest Star ★★★★★★★★☆☆
3. Girls Party Time ★★★★★★★★★★
4. Eternal Love ★★★★★★★★☆☆
5. Tears ★★★★★★★★☆☆
6. オレンジ ★★★★★★★☆☆☆

 

 NAGI(アルト)、MI-MI(メゾソプラノ)、MEG(ソプラノ)、NANAKA(メゾソプラノ)の女性4人組によるダンスボーカルユニット・BRIGHTのメジャーデビュー作。

 

 初めて聴いた彼女たちの作品『BRIGHT』(昨年リリースされた3rdアルバム)で 素晴らしき楽曲の上で美しく咲き誇るボーカルワークに惹かれたので 過去作も全て聴いてみることにしました。まあ当時 平均年齢16歳というのもあって ココ最近の彼女たちに比べたら まだまだあどけなさが残ってはいるんですけど、瑞々しくしなやかなボーカルワークはこの時点で既にある程度 確立されていた模様。

 

 で、変な言い方4人ともちゃんと歌えるんですよね。全員リードを張れるしバックにも回れるし、それぞれ際立った個性も持ち合わせてる。他の女性ダンスボーカルユニットみたく、特定の誰か1人または2人が終止リードして他のメンバーがバックに回ったりダンスに徹したりといったスタイルをとらず、全収録曲において ハモりで魅せたり 個々のメインパートを繋いで麗しいグラデーションを演出したりといった、先述の4人のステータスを活かしたボーカルワークで聴き手を魅了しているのが本作の特徴であり 最大の魅力であり、といった感じで。

 

 

 本作のリード曲であるミディアムポップナンバー『Brightest Star』でそれが早くも本領を発揮しています。婉麗なコーラスワークが紡ぐ美しくハートフルな響きといったらないっすね。R&B仕様の涼しげなパーティーソング『Girls Party Time』は メインパートをリレー形式でパスする個々の軽やかなボーカルとフェイクが聴きどころ。トラックとボーカルが織り成す フランクでグルーヴィーなノリに柄にもなく踊りだしたくなってしまう爽快な一曲なのであります。

 

 凛としたコーラスワークがいきなりブライトする 単なる本編への導入とは片づけ難いイントロダクション『Theme of BRIGHT』、ミドルティーン女子が歌うにはやけにアダルティでスモーキーなミドルスロー『Eternal Love』、ゴスペル風バラード『Tears』、放課後ミドルスロー『オレンジ』といった その他の楽曲も上々の仕上がり。

 

 和田昌哉、川口大輔、STY、葛谷葉子、陶山準、町田紀彦といった制作陣の手堅いプロダクトが健闘してるのは勿論、繰り返しになりますが彼女たちの絶品ボーカルワークがあってこその このクオリティ。良作であります。

 

 

★ 1st Full『Notes 4 You』

 

Notes 4 You(DVD付)
『Notes 4 You』/ BRIGHT
2009.1.14
★★★★★★★★★★

01. Theme of BRIGHT ~Notes 4 You~ ★★★★★★★★☆☆
02. Love & Joy ★★★★★★★★★★
03. ソライロ ★★★★★★★★☆☆
04. One Summer Time ★★★★★★★★☆☆
05. So Long, Too Late ★★★★★★★★★★
06. I’ll Be There ★★★★★★★★★★
07. My Darling ~I Love You~ feat. SCOOBIE DO ★★★★★★★★☆☆
08. Interlude ~Brighten Up~
09. Watch Out ★★★★★★★★☆☆
10. You Were Mine ★★★★★★★★☆☆
11. 恋をして ★★★★★★★★★☆
12. 手紙 feat. K ~Album ver.~ ★★★★★★★★★☆
13. Believe ★★★★★★★★★☆
14. Brightest Star ~Unplugged~ ★★★★★★★★★☆

 

 初のフルアルバムです。ハモりとグラデーションを中心とした 四人四色のボーカルワークを 前作よりさらに拡張したバリエーションで以って 思う存分活かした、R&Bテイストもエンタメ性もバッチリ完備なボーカルアルバムでございます。

 

 

 始終畳み掛けられるアクティブなボーカルワークが痛快な、高揚感たっぷりのパーティーソング『Love & Joy』、儚げで湿り気を有した歌唱が胸を締め付けるミドルR&B『ソライロ』、ウェット感とキレキレぶりを兼ねたトラックが耳に心地良い 甘酸っぱい『One Summer Time』、終盤のNANAKAのホイッスルヴォイスに「!!!」な m-floの名曲『been so long』サンプリングナンバー『So Long, Too Late』、茶目っ気を交えて活き活きと歌い上げる 乙女チックなソウルファンクナンバー『My Darling ~I Love You~ feat. SCOOBIE DO』、いつになくパワフルなボーカルが迸る肉食アップナンバー『Watch Out』、大陸的な広がりをみせるサウンドと情感に富んだ歌唱の力で思わずダメンズウォーカーに同情したくなってしまう『You Were Mine』、瑞々しく穏やかなサウンドと健気さが垣間見える歌唱が切なさを喚起する『恋をして』、「抱きしめて欲し~い~、っていうかぁ~、抱き~しめ~たい~♪」でお馴染みの(そうでもないか)Kをフィーチャーしたハートフルなゴスペルバラード『手紙 feat. K ~Album ver.~』、大団円的をイメージさせる 洒落っ気纏いのウォーキングポップス『Believe』、アンプラグドで固めたオケをバックにしっとり聴かせる『Brightest Star ~Unplugged~』と、4人の高いスペックが冴えに冴えたチームプレーと制作陣の手厚いバックアップを通じて結実した 素晴らしき楽曲のオンパレードを繰り広げておりば。

 中でも『I’ll Be There』は名曲でしょう。4人のゴスペルの素養が最大限に生かされたと言っても過言ではない麗しきバラードであります。

 アプローチは様々でも、常に4人のボーカルが最前に立っているのがいいですな。それでいてバックがお座なりになっていないのもまたグッド。私的にはコレがBRIGHTの最高傑作かな。

 

 

★ 2nd Full『Real』

 

Real(DVD付)
『Real』/ BRIGHT
2010.2.24
★★★★★★★★★☆

01. Theme of BRIGHT ~Real~ ★★★★★★★★★☆
02. I Like That ★★★★★★★★★☆
03. キライ…でも好き ~アイシテル~ ★★★★★★★★★☆
04. Shining Butterly ★★★★★★★★☆☆
05. 言葉にできなくて ★★★★★★★★☆☆
06. Warm It Up (Interlude)
07. Dance With Us ★★★★★★★★★★
08. I Know ★★★★★★★★★★
09. Secret ★★★★★★★★★☆
10. Feelin’ You ★★★★★★★★☆☆
11. Promise You ~卒業~ ★★★★★★★★☆☆
12. 美女と野獣 (Bonus Track) ★★★★★★★★☆☆

 

 サウンド的には ブラック要素がやや薄れ、ちょっとばかしJ-POP側にシフトしたような印象の2ndフルアルバム。

 

 今回はダンスナンバーが凄くカッコいいですね。中でもU-Key zoneが手掛けた『Dance With Us』。蛍光的な眩さを放つトラックがカッコいいし、主旋律をクールに乗りこなすリードボーカルと熱く被せていくフェイクとの絡みもまた胸のすくような聴き心地でコレ最高。ロッキッシュなエレクトロ『Shining Butterfly』や、捲くし立てボーカルが火花を散らすデジタルアップ『Secret』といった他のダンスナンバーも、スマートながら負けじと熱くてなかなかカッコいい仕上がり。

 

 そして歌唱のほうも随分と大人びてきましたね。4人とも(特にMEGとNANAKA)デビュー間もない頃と比べるとだいぶ洗練されてきた上に グッと深みを増しているので、ファンタスティックなスローバラード『Promise You ~卒業~』やディズニー曲のカバー『美女と野獣』で特に顕著ですが、4人の麗しき歌唱がこれまで以上に骨身に沁みてきます。

 

 ムーディーなバラード『I Know』はいつにも増して艶美さ溢れる歌唱が新鮮。歌詞は恋人の浮気を題材としているようなんですが、怒り心頭に発するどころか『You Were Mine』に続き「逃げないで 壊れそうよ あなたがいないと…」とダメンズウォーカーぶりを再発しているのがまた新鮮なり。どんだけ「あなた」にAddictedしてんねんっていう。『Promise You ~卒業~』とは違った意味でなんか泣けてくる曲です。

 

 

 あと、先述のJ-POP側シフトの大きな要因となったのが、セツナ系ミドルポップス『キライ…でも好き ~アイシテル~』とマイラブイズフォーエバーあなたと出逢った頃のように的サマーポップ『Feelin’ You』の2曲。こういう等身大の楽曲もいいですね。
 今作も素晴らしき一枚だと思います。BRIGHTの4人然り、制作陣然り、本当に期待を裏切らない仕事ぶりにもう頭が上がりません。

 

 

★ Concept Album『IN HARMONY』

 

IN HARMONY
『IN HARMONY』/ BRIGHT
2010.10.20
★★★★★★★★★☆

1. Xiao Yin
2. あの日の雨 ★★★★★★★★★☆
3. Flower ★★★★★★★★★☆
4. Baby Sweet ★★★★★★★★☆☆
5. Shining Star ★★★★★★★★★★
6. キライ…でも好き ~アイシテル~ ★★★★★★★★★☆
7. Brightest Star ~ A Cappella Version ~ ★★★★★★★★☆☆
8. I’ll Be There ~ Symphony Orchestra Session ~ ★★★★★★★★★★
9. Curtain Call ~I’ll Be There~

 

 BRIGHT最大の魅力である「ハーモニー」に重点を置いたコンセプトアルバム。インスト2曲を含めて全9曲とボリュームこそ控えめながら、アカペラ、オーケストラルアレンジ、スプリームスを想起させるモータウンサウンドなど、新たな境地を開拓しつつ 様々なアプローチで代替のきかない美麗なハーモニーを聴かせてくれます。

 

 

 本作用の新曲『あの日の雨』やゴスペルバラード『I’ll Be There』のリテイク版における オーケストラサウンドをバックにしての堂々たる歌唱は、神聖なるテリトリーに踏み込んだ感があって 感動モノ。その一方で、オーソドックスなミドルR&B『Flower』で 寄り添い感じられるような温もりを届けたり、芳醇なるジャジーなナンバー『Baby Sweet』ではセクシー&アダルティに魅せたり、ブラスやリズムセクションが派手に盛り上げるパーティーソング『Shining Star』では華やかな歌唱で気分を高揚させたりと、コンセプチュアルでありながら思いのほか多彩でエンタメ性抜群。抜かりのないクオリティで今回も満足満足であります。

 

 ていうか、2ndアルバムに収録済みの『キライ…でも好き ~アイシテル~』が何故か全く同一のテイクで収録されてますけど、これは一体…?曲自体は好きですけど、こればっかしはなんじゃらほい?って感じで 全く意図が汲み取れません。

 

 

★ 3rd Full『BRIGHT』

 

BRIGHT(DVD付)
『BRIGHT』/ BRIGHT
2012.3.21
★★★★★★★★★☆

01. Theme of BRIGHT feat.AFRA ★★★★★★★★☆☆
02. BAD GIRL!! feat.SKY-HI(AAA) ★★★★★★★★★☆
03. Eternity ★★★★★★★★★☆
04. LOVE~ある愛のカタチ~ ★★★★★★★★★☆
05. 1年2ヶ月20日 ★★★★★★★★★☆
06. lonely tears ★★★★★★★★☆☆
07. 花 ★★★★★★★★☆☆
08. 大丈夫。 ★★★★★★★★★★
09. 恋心 ★★★★★★★★☆☆
10. 逢うたび好きになって ★★★★★★★★★★
11. Interlude~I’m a dreaming girl~ ★★★★★★★★☆☆
12. キミがいるから~ココロのとなりで~ ★★★★★★★★★☆
13. I LUV U forever feat.CLIFF EDGE ★★★★★★★★★☆
14. Girls Be Ambitious ★★★★★★★★★☆

 

 オリジナルとしては2年ぶりとなる3rdアルバム。

 

 今回はポピュラー寄りの楽曲が中心となってます。『LOVE~ある愛のカタチ~』『1年2ヶ月20日』『逢うたび好きになって』『キミがいるから~ココロのとなりで~』といった普遍的な恋愛歌詞を宛がったキャッチーでメロディアスなミドルポップがまさにそれにあたります。

 

 

 その一方で、尖りに尖ったダンスナンバー『BAD GIRL!! feat.SKY-HI(AAA)』やシリアスなミドルナンバー『Eternity』、エレクトロコーティングが施されたクールなミドルR&B『lonely tears』といったR&Bやフロアミュージック要素を含有した楽曲や、晴れやかな印象を与える爽快エレポップ『I LUV U forever feat.CLIFF EDGE』、女性リスナーを鼓舞する意気揚々としたエレポップ『Girls Be Ambitious』といった明快なアップナンバー、イレギュラーな作風ながら彼女たちのコーラスワークも抜かりなく配している活発なロッキッシュアップ『恋心』といったちょっとした意欲作もあったりします。

 

 

 一曲一曲の仕上がりはもちろん、全体のまとまりも凄く良い感じだし、BRIGHTが歌ってこそのこの満足度なんですけど、敢えてケチをつけるならば、収録曲の大半がNANAKAメイン or NANAKA & MI-MIメインのナンバーで、初期作品みたく4人全員がメインのコーラスワークがほとんどなかったのがちょっと残念。

 

 まあ今回の収録曲の中に 全員メインで歌ってこそ映えるみたいなものがなかったんで、こういうパート分けになるのも当然っちゃ当然とは思うんですけど、やっぱりBRIGHTは誰かがメインで誰かがフォローに回る的なスタンスでいるよりも、4人が手を取り合ってハーモニーやグラデーションを演出する時こそが本領発揮の瞬間だと思うんで、『I’ll Be There』系統のゴスペルナンバーとか、『Love & Joy』のような畳み掛けボーカルが痛快なパーティーソングとか、彼女たちならではの楽曲が欲しかったというのが正直なところです。

 

 ピアノやストリングスによる麗しきアレンジが秀絶な 健気なハートフルバラード『大丈夫。』がいちばん好きな曲。これもポピュラー寄りの楽曲の一つですが、やっぱこの歌心あるナイーブなボーカルがめっちゃ沁みるのよ。

 あと、ORANGE RANGEのカバー『花』ですが、これはヴァースにおけるボーカルのパート分けの仕方が面白いですね。基本的に原曲忠実の再現を図ってはいるんですけど、MiddleパートをNAGI(アルト)、LowパートをMEG(ソプラノ)、HighパートをMI-MI(メゾソプラノ)、NANAKA(メゾソプラノ)と振り分けたのは ちょっとした遊び心の表れって感じで なかなかユニークなアイデア。

 

 完全無欠とは言い難いものの、それでも本作が素晴らしいということに変わりはなく。ミニアルバムやコンセプトアルバム含めて全て素晴らしいと言わずにいられない作品でしたが、残念なことにこれが最後のオリジナル作品となってしまいました。まだまだこれからの人達だったのに、なんてこった……。

 

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です