アルバム感想『NEW LOVE』 / B’z


『NEW LOVE』 / B’z
2019.5.29
★★★★★★★★☆☆

01. マイニューラブ ★★★★★★★★☆☆
02. 兵、走る ★★★★★★★★★☆
03. WOLF ★★★★★★★★★☆
04. デウス ★★★★★★★☆☆☆
05. マジェスティック ★★★★★★★☆☆☆
06. MR.ARMOUR ★★★★★★★★☆☆
07. Da La Da Da ★★★★★★★★★☆
08. 恋鴉 ★★★★★★★★☆☆
09. Rain & Dream ★★★★★★★☆☆☆
10. 俺よカルマを生きろ ★★★★★★★★☆☆
11. ゴールデンルーキー ★★★★★★★★☆☆
12. SICK ★★★★★★★★☆☆
13. トワニワカク ★★★★★★★★☆☆

 

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 前作からジャスト1年半ぶりとなる21stアルバム。

 平成から令和へと時代が移り変わっての最初の一歩とか、30周年をなんとか無事に完走し(フルパワーで臨めなかったとは思うけど)新たなディケイドに向けて踏み出すだとか、世間的にもユニット的にもそういうターニングポイントを経てまた進んでいくために「NEW」というワードをアルバムタイトルに掲げているんだと思いますが、それならいっそのこと『NEW B’z(ニュービーズ)』と謳ったほうが良かったかもしれんな。「瑞々しさ長続き」という意味をも込めて、敢えてどこぞの化学メーカーの洗剤と名前を被せるというね。

 

 ということで、サポートメンバーをガラッと変えたり、B’zの作品で史上初めてタック松本以外のギタリスト(ジョーペリー)が演奏に参加したり、CDシングルや先行配信も一切ないままアルバムを出してみたりと、おニューな要素が色々あったりしますが、楽曲における大雑把な印象としては、前作に続き今回も往年のハードロックさながらの香りや音触りを有した楽曲がメインになってんなって感じがしました。

 

 オープニングナンバーである『マイニューラブ』が早速そんな感じですね。サビ手前で「Let’s go now!」と意気込んでみたり、「新しい恋のようなもの 見つけに行こうよ」と50代半ばのおっさんの発言とは信じがたいフレーズが飛び出したり、総合的には心機一転を促してみたりしていますが、サウンドはなかなか渋いハードロック。タック松本のギターはジュクジュクに熟した渋カッコいい音を鳴らしているし、稲葉先生もしゃがれ声で高らかに歌っているし、全然フレッシュって感じじゃないけど、いい意味でココ最近のB’zサウンドの雛型って感じがするナンバーですな。

 

 んで続く『兵、走る』は、リポビタンDのCMで何べんも耳にしてるナンバーですけど、これまた良い意味で 思ってたのとちょっと違う仕上がり。くそ暑苦しいという印象だけは全く揺るがなかったけど笑、本作で唯一 00年代以降のB’zっぽい馴染み深きポピュラーなハードロックで、なんだか安心感が。歌メロはこんなにも熱血めいてるのに笑。てか、自衛隊員みたいなあの「ヘイヘイヘイホー!ヘイヘイホー!」ってコーラスは タイトルの「兵」に掛けているわけですか。

 

 

 そして『WOLF』は、2018年秋の月9ドラマ「SUITS/スーツ」主題歌だったそうですが、すまん、そのドラマ観たことないんでこの曲全然知りませんでした。本作で初聴き。タイトルからしてソリッドかつワイルドなハードロックっぽさがバリバリなのに、実際聴いてみたら、シェリル・リン『Got To Be Real』のパクリジナルがモロに出たブラスが鳴って驚かされた。つーかこれディスコやん!他の楽曲同様、「古き良き」を踏襲してるという点では共通してますけども。ブラスとドラムがだいぶ前面に出ている中、ファンキーなカッティングギターと薄く鳴ってるシンプルなアコギが地味ながら2本でグルーヴとムードを演出してます。「嫌われることを恐れてなにかを成せると思うの?」という稲葉先生もとい稲葉教諭の格言を交えつつ、「俺は荒野 甘えりゃGame Over」だの「like a ローラーコースター 止まぬいざこざ」だのサラッと韻を踏んで歌でも耳心地よいグルーヴを打ち出すあたりも、磐石の稲葉節って感じで良きかな良きかな。いいっすね、このノリ、この煌びやかさ。薄暗いフロアの中でミラーボールが回ってる感じがたまらんです。

 

 

 前曲から間髪を容れず幕を開ける『デウス』、これも古き良きハードロックといった感じの様相ですが、サビで『OH!GIRL』『眩しいサイン』ばりの爽快さとポップさとエモさがモグラさんのように突如顔を出してくるという ちょっと変な曲。そして、「嗚呼、突き抜けようぜ」「誰でももう一度走り出せる」「愛はまだギラギラしてるかい」と、この曲でも心機一転のリスタートを高らかに歌っておりば。
 ていうかこれ、スズキエスクードのCMタイアップがついてたんか。知らねー!スズキっつったら、吉田鋼太郎とかが出演してたソリオのCMしか分かんねー!以前カッツンとかTOKIOがイメージキャラクターだったソリオ。つい最近、関ジャニ∞が5人組になったから、もしかしたらそっちにイメージキャラクターの出番が回ってくるかもしれんな…って、これB’zのアルバムレビューでしたよね?

 

 あんまり長くなってもアレなんで、ここからは簡潔に。
 『マジェスティック』はポッキーのCMでお馴染みのミドルバラード。『ALONE』とか『OCEAN』みたいな大それた感じじゃなく、ホッと一息つけるようなタイプの楽曲で、ぶっちゃけCMで聴いた時は大してピンとこなかったけど、本作唯一のバラードということもあり、アルバムの流れに身を任せて聴くと割りといい感じ。

 

 

 『MR.ARMOUR』『Da La Da Da』『恋鴉』『SICK』は本作のイメージを象る往年のハードロックを踏襲したナンバー。『SICK』は間奏でのベースとキーボードの掛け合いが耳を惹きます。ほんで『Da La Da Da』の間奏では、ゲイリームーア『Led Clones』のパクリジナルが盛大に炸裂してます。30周年を経てもなおパクリジナルの技術に歯止めが効かないB’z。初老になってもそういうトコだけは頑なに曲げないのな。

 

 エアロスミスのジョーペリーをゲストに迎えた ブルージーなミドルスロー『Rain & Dream』は、終盤でのタック松本とジョーによるギターの掛け合いが最たる聴きどころ。ジョーの年季が入ったギタープレーがすこぶるイカしてる。冒頭のギターも彼によるものですが、いっそのこと間奏もジョーに託したほうが良かったんじゃないのか?

 

 渋みあるハードロックではあるものの 過去作でいう『MAGIC』を思わせる歌謡メロが味の決め手となっているのが本作の他のナンバーとは異なる『俺よカルマを生きろ』、稲葉先生ソロの感触に近い 瑞々しさとアーシーさを兼備した大陸的なミドルポップ『ゴールデンルーキー』も好感触だし、ラストの『トワニワカク』も本作の核となってるレトロックナンバーでこれまた良きかな。てか『トワニワカク』ってタイトルからして もっと深遠なバラードを想像してたんですけども、バラードじゃないばかりか、ワードから汲み取れる神秘性を一切無視し、『Man Of The Match』(『EPIC DAY』収録)ばりにユル~いコーラスを交えたアットホーム的なロックだったんで、最初聴いた時はズッコケもんでした。

 

 フレッシュさとか先鋭さとか そういうもんはありませんけど、楽曲の出来が良かったんで、そこは全く無問題です。でも、2018年の時点でタイアップがついてドラマやCMでO.A.されてる曲があるのに配信リリースすらないってのは流石にマズイでしょ。明らかに売る気ないやん。ジャニーズと違って配信に手をつけてないということもないから尚更意味が分からん。まあそんな体たらくを除けば、今回も満足度は割りと高めだし、むしろ前作よりも気に入ってます。曲数の割りにトータルタイムがコンパクトに収まってるのも良いですな。

 

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