『WICKED BEAT』/ B’z
1990.6.21
★★★★★★★☆☆☆
1. I WANNA DANCE Wicked Beat Style ★★★★★★★★☆☆
2. KOMACHI ANGEL Red Hot Style ★★★★★★★★☆☆
3. BAD COMMUNICATION E.Style ★★★★★★★★★★
4. LADY-GO-ROUND “W-40″Style ★★★★★★★☆☆☆
5thシングル『太陽のKomachi Angel』の一週間後にリリースされたミニアルバム。ミニとしては前作にあたる『BAD COMMUNICATION』同様、ダンスに重点を置いた内容となっているんですけど、全編80’sディスコ仕様というわけではなく、一曲一曲それぞれアプローチの仕方が異なるというのが特徴というか前作『BAD COMMUNICATION』との違いですね。
2ndシングル『君の中で踊りたい』の英詞テイク『I WANNA DANCE Wicked Beat Style』は、80’s感丸出しのすっきりデジタルポップスからギターを前面に押し出した ハードでキレのあるダンスサウンドへと変貌。それでも今聴くとアナクロ感を覚えてしまうこと請け合いの仕上がりなんですけど、カッコよくて否応なしにノれるから大いにアリってことで。
他の3曲はさほど大きくは変わってないですね。
『KOMACHI ANGEL Red Hot Style』は『太陽のKomachi Angel』を英詞に置換したというのが一番大きな変化ですけど、やっぱりシングルテイクのほうがいいな。これは稲葉節キレキレな日本語詞でこそ真価を発揮する曲だなって感じで。
『BAD COMMUNICATION E.Style』も英詞置換が最大の変化ポイントで、こっちはキレキレ稲葉節を犠牲にした代わりに、原曲以上のスムーズな言葉の乗りを獲得していて、こっちのテイクもなかなか捨てがたいなと。
『LADY-GO-ROUND “W-40″Style』も英詞置換してますけど、百人一首フレーズ(「こひしかるべき わがなみだかな」など)だけは日本語のまま。出来ればこっちも『I WANNA DANCE Wicked Beat Style』みたくハードなダンスサウンドに改変してほしかったなあ。終盤のちょっとしたエディットはいいと思うんですけどね。
あと、本作の特徴の一つとして、全編ノンストップ仕様っぽくなってるというのが挙げられるんですけど、正直 曲ごとの繋ぎはあまり上手くないです。「テンション下がる」とか「聴くに堪えない」とかそんな酷いもんじゃないですけど、まあ粋なアイデアにまだスキルとセンスが追いついてなかったということで。
稲葉節を堪能する箇所がほとんどない(百人一首フレーズくらいか?)のがネックですけど、悪くないアルバム。てか前ミニアルバムよりもこっちのほうが好きかも。
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