アルバム感想『NEXTREME』 / Fear, and Loathing in Las Vegas


『NEXTREME』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
2011.7.13
★★★★★★★☆☆☆

1. Chase the Light! ★★★★★★★☆☆☆
2. Jump Around ★★★★★★☆☆☆☆
3. The Answer for Unequal World ★★★★★★★★☆☆
4. Shake Your Body ★★★★★★★★★★
5. Believe Yourself ★★★★★★★☆☆☆
6. interlude
7. Short but Seems Long,Time of Our Life ★★★★★★★★★☆

 

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 神戸出身の男性6人組ロックバンド・ Fear, and Loathing in Las Vegasの1stミニアルバム。

 これがリリースされたあたりで従兄弟が「こいつらチャラチャラしててあんま好かんけど、音だけはカッコいいんだよなあ。悔しいけどカッコいい…」みたいなことを言っていたんですけど、なんとなく面白そうな感じがしたんで聴いてみました。

 

 サウンド的には、エレクトロやトランスなどの派手なデジタルミュージックと、ハードコア、エモ、スクリーモを融合させているのが特徴的。どっちか片一方だけでも十分成立するんじゃね?ってくらい きちんと咀嚼した双方の要素をぶつけ合うように一体化させ、そこにオートチューンを用いたSoのハスキーボーカルとキーボード・Minamiのスクリーム・グロウルが乗っかった、いわゆるチャラリーモサウンドを展開しておりば。大雑把なイメージとしては、マキシマム ザ ホルモンがヤスタカや浅倉先生を吸収したような感じですかね。ただし、歌詞はほぼ英語ですけど。

 Soのハスキーボーカルも楽曲の雰囲気も確かにものっそくチャラいですけど、バンドの演奏は全然軟派じゃないし、Minamiのグロウルも重みがあってカッコいいし、私が今まで聴いたことがないタイプの楽曲ばかりだったんで凄く新鮮味がありました。

 

 星のカービィを思わせる8bit音で幕を開ける『Chase the Light! 』は、骨格こそ疾走ハードコアといった様相ですが、1コーラス目のヴァースの途中でチャラいダンスミュージックに切り替わるというまさかの展開を魅せてくることに驚き。そして、アレンジのみならず、メロディも1度登場したものは二度と出現しないという捻くれ様。一度着た服は二度と着ないという新庄剛志スタイルやがな。

 

 

 『Jump Around』は爽快ポップに仕上げつつも、骨太なバンドアンサンブルで鳴らすアップナンバー。そして『The Answer for Unequal World』はスクリームで豪快に幕開けするハードコアナンバー。そのままひたすら直進するわけじゃなく、チャラくてポップな側面もチラ見せしつつ、緩急をつけてゴリゴリに攻めてきます。

 

 にしても、『Believe Yourself』『Short but Seems Long,Time of Our Life』といった感傷的なナンバーでも 変わらず絶叫が飛び出してくるのが凄い笑。

 特に『Short but Seems Long,Time of Our Life』は 冒頭でキーボードが透明感ある綺麗で甘酸っぱい旋律をしっとり鳴らしているのに、第一声が「しょっぱい砂糖ーーーーっ!!」という雰囲気ぶち壊しの絶叫ですからね。いくらなんでもリアクションが大袈裟。お前は出川哲朗かって。その上、おセンチなミディアムバラードという体で進行してるはずなのに、突如エモーショナルさが蒸発しきったスクリーモに転じる暴挙に出やがる。なんだこの無法っぷりは!お前はジミー大西か!しんみりしたこの空気に耐えられなくなったんか!?このバンドのイカレたスタンスが垣間見えるような楽曲でしたな。

 

 私的にこの中だと、ユーロに近接したチャラいシンセがチカチカ鳴り響くレイヴミュージック同然のチャラリーモ『Shake Your Body』がいちばん好きです。絶叫がこういうサウンドの上に乗っかるってのが面白いな。Dメロ直後のヒット音連発と、そこから性急に雪崩れ込み息つく間を与えないボイスワークがいちばんの旨味ポイントですな。

 

 いろいろ書いた割に満足度とはなんとも中途半端なもんですが、この先 面白いことを演ってくれそうという期待は持てました。

 

 

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