アルバム感想『REVIEW Ⅱ ~BEST OF GLAY~』 / GLAY


『REVIEW Ⅱ ~BEST OF GLAY~』 / GLAY
2020.3.11

[DISC-1 (TERU SELECT)]

01. COLORS
02. ホワイトロード
03. グロリアス
04. Life ~遠い空の下で~
05. 時計
06. ずっと2人で…
07. あの夏から一番遠い場所
08. HELLO MY LIFE
09. はじまりのうた
10. 生きがい
11. Eternally
12. Winter, again
13. カナリヤ
14. すべて、愛だった-La vie d’une petite fille- (Acoustic Version)

[DISC-2 (TAKURO SELECT)]

01. Into the Wild
02. I’m loving you (GLAY×PENTAGON)
04. HOWEVER
05. BELOVED
06. 誘惑
07. SOUL LOVE
08. 春を愛する人
09. 口唇
10. BE WITH YOU
11. a Boy~ずっと忘れない~
12. カーテンコール
13. サバイバル
14. 彼女の“Modern…”

[DISC-3 (HISASHI SELECT)]

01. gestalt
02. ALL STANDARD IS YOU
03. My name is DATURA
04. 黒く塗れ!
05. Flowers Gone
06. VERB
07. everKrack
08. 逢いたい気持ち
09. LET ME BE
10. THINK ABOUT MY DAUGHTER
11. 笑顔の多い日ばかりじゃない
12. FATSOUNDS
13. Runaway Runaway
14. Bible
15. BLACK MONEY

[DISC-4 (JIRO SELECT)]

01. Scoop
02. SAY YOUR DREAM
03. 夢遊病
04. YOU
05. Apologize
06. ゆるぎない者達
07. 時の雫
08. Friend of mine
09. 卒業まで、あと少し
10. TIME
11. REIWADEMOCRACY
12. 反省ノ色ナシ
13. 君にあえたら
14. lifetime

 

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 デビュー25周年企画のトリを飾る作品としてリリースされたベスト盤であります。

 

 個人的にGLAYってのは1996年からずっとリアルタイムで聴き続けてるアーティストですよ。今さらベスト盤なんか興味あるわけないやんって話ですけど、真っ新な新曲と再録曲があったので結局聴いてみることにしました。

 

 内容としては、メンバー4人がそれぞれコンセプトを設けて選曲したものが1枚ずつ計4枚組でパッケージングされたもの。なので厳密に言うと、ベスト盤というより、Apple musicとかSpotifyなどのサブスクでやってるようなプレイリストといったほうが適切ですね。

 

 TERUとJIROちゃんのセレクトなんてまさしくソレじゃないすか。
 TERUのコンセプトは「函館を散歩しながら聴きたいGLAY」。トータル的には「なるへそ~」って感じのラインナップですけど、『生きがい』を選んでるのがちょっと意外でした。「歴史がそうであったように~♪」とか歌っちゃうこんな重い曲を散歩しながら聴くんかいと。

 

 ほんでJIROちゃんは「この選曲でツアーを行いたい」というコンセプトのもとセレクトしたそうですが、これちょっと凄いっすね。9割くらいミドル/スロー曲で占められてるじゃないすか。静かな湖畔をバックにライブを演るんかいと。オハラ☆ブレイクに出演するのを想定して選んでんのかと言いたくなるほど、2曲目後半からラストまで聴かせる類の楽曲が並んでるじゃあ~りませんか!でも良いよね~、『Apologize』とか『反省ノ色ナシ』とか、そういうシチュエーションでめっちゃ聴いてみたいし、周囲から地味呼ばわりされてそうな『時の雫』が選ばれてるのも私的には喜ばしいこと!

 

 で、TAKUROセレクト、これが色んな意味でいちばんの曲者なのよね。
 テーマが「ザ・ベスト・オブ・GLAY」だそうですが、これはTAKUROにとってのベストセレクト?それとも客観視した結果こうなったってこと?まあいずれにせよ、こんな選曲になるんなら 潔く売ることだけに専念したセレクションをして1枚もしくは2枚組のベスト盤としてリリースすりゃいいのに、って思ってまうな。ボリューム的にもその他3人の選曲的にもファン以外が手に取りにくい内容になってんだし、もっとTAKUROの自我を思っきし晒け出したらええやんかと思うんですけど。例えば、TAKUROボーカルの『おまえと供にある』をピックアップするとか、TAKUROの自己満同然の『UNITY ROOTS & FAMILY, AWAY』からいくつかセレクトするとか…って、UNITY~から一つも選ばれてないし。セールス的にはそこそこ大きな成功を収めた『Way of Difference』すら無視される有り様。「自己満アルバムを制作する」という名の自慰行為を終えてもうスッキリしてもうたんか!?17年以上経過した今でもまだ賢者タイムが続いてんのかいなと!

 

 さらに言うと、序盤3曲を除いた楽曲全てに施されてるリミックスが何気に厄介。長年聴き続けてる楽曲にこんな猪口才なリミックスされても異物感しか残らないんで、原曲まんまで収録するか、思っきしスクラップ&リビルドしたリミックスをするかどっちかにして欲しかったのう。選ばれた曲は素晴らしいものばっかなんですけどね。

 

 駄菓子菓子!冒頭の新曲2曲『Into the Wild』『I’m loving you』はめちゃくちゃ良い!その上、どちらもトレンドを意識したようなアプローチが施されており、それがしっかりプラスに作用してる。

 

 前者は、まるで90年代テレ東アニメみたいな退廃感、宇宙空間的な浮遊感、閉ざされたインサイドから放たれた的な解放感を有した ダークなミドルロックナンバー。これはサビにおける如何にもイマっぽいボーカル加工(「Into the wild~♪」のくだり)が実に効果絶大!逆にこれがないとノーメイクの幸薄ブスみたく のっぺりした顔つきになっちゃいそうだし。GLAYが初期から持ち合わせていた古き良きV-ROCKっぽさとトレンディな要素を上手く取り合わせた傑作ナンバーじゃないすか。

 

 

 

 そして後者は、トライバルなリズムワークと音色のチョイスがこれまたイマっぽいメランコリックなミドルナンバー。ここまでトレンドに大きく歩み寄っておきながら、GLAYのサウンドとして違和感なく昇華されてんのがシンプルにお見事。
 Azumi(wyolica)をゲストに迎えた『氷の翼』リメイクも良かったし、序盤3曲は文句なしの素晴らしさなのよ。

 

 

 

 そして、HISASHIセレクト、個人的にはこれが本作随一の聴きどころであります。
 まず選曲からしてライブ映えの予感は十分すぎるし、「”STUDIO LIVE inspired by HOTEL GLAY ギター爆盛ミックス!”」という名のもと、インスト『gestalt』と初CD化の『BLACK MONEY』以外すべてスタジオライブ形式で再録されてるのもポイント高し。「ギター爆盛」とか言うから「俺様自慢の指テク炸裂!(意味深)」って感じのプレーが飛び出してんのかと思いきや そういったわけではなく、総合的に鳴らされてる音が ライブ同然の生々しく骨太な音触りとグルーヴ感を携えているという感じがするのですよね。

 

 GLAY超鉄板のビートロック『VERB』、瑞々しい疾走アップナンバー『THINK ABOUT MY DAUGHTER』、爽快メロコアな『Bible』とか、初めからこっちのテイクで演ってくれよと言いたくなるくらい笑 カッコよさが増大してるし、ファイナルファンタジーっぽさバリバリだった『ALL STANDARD IS YOU』もバンド感重視のヘヴィロックに変わっていて、これはこれで別モノとして大いにアリ。

 

 で、再録バージョンを聴いて改めて思ったのが、やっぱTERUの歌声変わったよなってこと。良くも悪くも齢の積み重なりが声にモロ反映されてるというか。特に高音やファルセットで歌う時に感じるんですよね。円熟したというべきか、枯れ気味というべきか(おい)、まあ曲によって印象は変ってくるんですけど。

 にしても『FATSOUNDS』の冒頭の絶叫は驚かされましたな。なんなんだ、あの「ギャアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」って。痴漢に襲われた女のモノマネしてるタモさんの画しか浮かんできませんけど!

 

 あとはJIROちゃんと狂犬HISASHIのパンキッシュナンバー『BLACK MONEY』。これは昨年末から既にサブスクで聴いてますけど、シンプルにカッコいい!やっぱGLAYはジジイになってもこういう悪ぶったパンクロックを演り続けるべきだよ。JIROちゃんとHISASHIがジジイになる画が全く想像できませんけども。

 

 

 

 ということで、私的には新曲とHISASHIセレクトが特に良かったので聴いて損はなかったけど、ビギナーが最初に聴くにはどうかのう~って感じですかね。少なくともコレ1作聴いたところでGLAYの核となる部分をあらかた押さえられるってわけでもないし。ただ、これが過去作に関心を抱く切っ掛けにはなるかもしれないので なかなか邪険にもできないと。とりあえず、新曲2曲が気に入ったらこのアルバムも聴いてみてもいいかも。

 

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