平成の音楽を総括するの巻#13【平成13年(2001年)】

平成13年、2001年、ついに幕開けした21世紀。このあたりからですね、CDセールスが目に見えガタ落ちするようになったのは。アルバムに関しては、99年あたりから続いてるビッグネームのベスト盤リリースが相次いでたので まだまだ潤いがありますけど、シングルなんてミリオンセラーがわずか4作だけになっちまってるし、年間ベスト100規模で見てもだいぶセールスダウンしてます。でもこの年はまだ良いほうなんですよね。ミリオン突破してないけど大ヒットはしていて世間一般的にもある程度浸透している曲はそこそこありますから。『ultra soul』(B’z)、『アゲハ蝶』(ポルノグラフィティ)、『天体観測』(BUMP OF CHICKEN)、『ひとり』(ゴスペラーズ)、『fragile』(Every Little Thing)、『明日があるさ』(ウルフルズ)、『secret base ~君がくれたもの~』(ZONE)とか。

あと、当時私は中3,高1だったんですが、私と同じくらいの世代のアーティストがこのあたりからメディアによく登場するようになったような気が。つまり、14歳~16歳あたりのミドルティーン層の存在がほぼ当たり前のような感じになってきたということです。BoAちゃんとかZONEとかw-inds.とか松浦亜弥とか。他にはCDデビューじゃなくこの年結成という意味ではKAT-TUNもそうですね。目立ったトコにはほとんど出てなかったけど。
2001年からはマイフェイバリットな楽曲20曲、アルバム10作をセレクトしました。

 

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★平成13年(2001年)

【SONGS BEST 20】

◆『Smac』 / SMAP
◆『Your innocence』 / hiro
◆『Maria』 / Gackt
◆『メッセージ』 / TOKIO
◆『ハイパーソニックソウル』 / Λucifer
◆『try this shoot』 / globe
◆『情熱』 / KinKi Kids
◆『君の前でピアノを弾こう』 / 河村隆一
◆『波乗りジョニー』 / 桑田佳祐
◆『雑念エンタテインメント』 / RIP SLYME

◆『STAY…』 / Folder5
◆『プライマル。』 / THE YELLOW MONKEY
◆『TOKIO LV』 / スケボーキング
◆『NAVY BLUE』 / 愛内里菜
◆『Stand Up』 / 倉木麻衣
◆『traveling』 / 宇多田ヒカル
◆『Say the word』 / 安室奈美恵
◆『Spirit dreams inside -another dream-』 / L’Arc-en-Ciel
◆『アゲハ蝶』 / ポルノグラフィティ
◆『溢れちゃう…BE IN LOVE』 / 後藤真希

 

【ALBUM BEST 10】

◆『LILY OF DA VALLEY』 / Dragon Ash
◆『THE FIRE THAT BURNS WITHIN』 / YKZ
◆『EXPO EXPO』 / m-flo
◆『HYPER GROOVE 1』 / Folder5
◆『NEW WORLD』 / Do As Infinity
◆『Rebirth』 / Gackt
◆『gaining through losing』 / 平井堅
◆『ONE LOVE』 / GLAY
◆『CHAMBERS』 / Steady&Co.
◆『E album』 / KinKi Kids

 

 

ということで、この年の楽曲トップにセレクトしたのは『Smac』(SMAP)。個人的に前年末からSMAPの過去作を聴き漁るようになり、2001年幕開けからずっとド嵌まりしていたわけでして、そんな中毒のさなかだからコロッとイッちゃったのか、過度な期待を遥かに超える出来栄えゆえにイカされたのか今となってはよく分からんが、何にしてもカッコよくて痛快な曲ですよ。歌詞やサウンドにおいて 過去32作のシングルの素材をごちゃ混ぜにするというこのアプローチは、ミクスチャーともマッシュアップとも違うし ラジカルなようで単に血迷ってるだけともとれるけど、根幹となってる曲自体がカッコいいし、素材のチョイスやエディットが巧みだし、特に間奏でダイナマイトのおいしい素材をガンガンぶっ込んでるトコなんかは私のツボをしっかり心得てんなあと感心感激したもんです。2001年の最強ソングでもあり、SMAPの最強ソングでもあります。

 

続く『Your innocence』(hiro)は当時めっぽう嵌まりました。言ってみりゃコレ前作『Treasure』の夏バージョンっすね。胸トキメかすメロウなメロディに程よくノれるトラック、目映さを放つアレンジ、キンキン声が矯正されたボーカル、そしてイントロで「キュルルルル」と鳴るシンセ…ああっ!私の つまらないけど何故だか眩しい青春が黄泉がえってくるようだ!やっぱ今聴いても名曲ですわ。

 


 

音楽シーン全体的にセールスが下降する中、桑田佳祐はリリースしたシングル2作中 2作ともミリオンを突破という快挙を成し遂げましたが、個人的にもかなり気に入ってる曲。私的には『波乗りジョニー』のほうが好みで、イントロの躍動感あるピアノサウンドを聴くと「おっととっと夏だぜ!」と思わず胸が躍ること必至。歌謡曲を踏襲し 溢れんばかりのキラメキの中 切なさを秘めたメロディやドラマティックさを意識したアレンジ、カラオケ映えも十分な恋愛歌詞と、的確かつ徹底的に売れ線を狙ったアプローチが今思えば実に秀逸。『白い恋人達』も併せて 2001年を代表する名曲でしょう。

 

RIP SLYME『雑念エンタテインメント』は、当時 周囲で流行っていてカラオケ人気も高く、私も歌詞カードなしで歌えちゃうほど嵌まっていたんですけども、あれから18年近く経った今聴いても楽しいし、なんならこれがリップの中でいちばん好きな曲かも。ノリ重視の意味わからん歌詞といい4MCそれぞれがキャラ立ちしたラップといい、RIP SLYMEが最も迸ってるのってなんやかんやでこの曲のような気がする。

 


 

スケボーキング『TOKIO LV』もHIP-HOP系ナンバーで、こっちは別に流行ってなかったけど(え)、私個人レベルではカラオケで歌っちゃうくらいに嵌まってました。小田和正『ラブ・ストーリーは突然に』がサンプリングされており、それが良い味つけになっているのですが、「このサンプリングなくしてこの曲は成立しない」みたいな生命線になってるわけでもないので、必要性はあまり感じないし、どうせサンプリングするならもっと楽曲の核になるような活用をせんかい…って何故フェイバリットソングをピックアップするトコでこんなダメ出しせにゃならんのだ。

 


 

globe『try this shoot』、これは流石にカラオケで歌ったことはないですけど、曲はめちゃくちゃ良い。globeではこの年あたりからトランスに重点を置くようになり、この曲もその一つなんですけども、フロア映えする煌びやかさや高揚感、さらには如何にも小室先生なポップ感も備わっていて、個人的にはこの時期のglobeの中では頭ひとつ抜けて上質な一曲という印象。まあぶっちゃけ6分も尺いらんと思うけど。

 

そしてΛucifer『ハイパーソニックソウル』、当時 周囲で流行っていてカラオケ人気も高く、私も歌詞カードなしで歌えちゃうほど嵌まっていたんですけども、あれから18年近く経った今聴いても楽しいし、なんならこれがリップの中でいちばん好きな曲かも。つーかこいつら完全に開き直ってやがんな。「ごめんちゃいKids!」とか「ハイパーソニ~~~~~~~~ックソォォルッ!!」とかサビ前の「ダダッ!ダダッ!ダッ!ダッ!ダダッ!」とか あからさまにダサダサでカッコつけマン(死語)な歌謡ロックを大マジで演っちゃってます。最高っすね。これ以降この手のナンバーは一切出て来ませんでしたけど。

 

その他、カラッと陽気なロックンロールに潜む切なさが胸にクる『プライマル。』(THE YELLOW MONKEY)、ドラマ「天国に一番近い男」を思い出すほかない『メッセージ』(TOKIO)、ラテンフレーバーを交えたダンサブルなジャニーズ歌謡『情熱』(KinKi Kids)、ノスタルジーとピュアネスが滲んだミドルポップスで童心を抉りまくる『君の前でピアノを弾こう』(河村隆一)、小室先生の手を離れて最初にリリースされた爽快かつキレッキレなダンスナンバー『Say the word』(安室奈美恵)、アンニュイなボーカルに魅せられた 程よくディストーションが効いたミドルバラード『NAVY BLUE』(愛内里菜)、ジェシカシンプソン『Irresistible』のパクリジナルでお馴染みの『溢れちゃう…BE IN LOVE』(後藤真希)…と、楽曲部門はまあこんな感じ。

 


 

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そしてアルバムですが、この年のトップには『LILY OF DA VALLEY』(Dragon Ash)をセレクトしました。ヘヴィロックとラップとループとブレイクビーツを駆使したミクスチャーロックで、如何にも中高生が好きそうな感じの音が始終ギャンギャン鳴ってます。そして、「のっけからハンパないテンション」だの「マジやべぇ巻き起こす神風」だの中高生が書きそうなフレーズもバンバン飛び出してます。中3の時から33歳になった今でもよく聴いてるアルバムなんですが、いいんでしょうか、いい歳こいてこんな中高生のツボを突いたようなロックをカッコいいとか思っちゃってる自分。

 

一方、Dragon AshのKjとBOTS、スケボーキングのSHIGEO、RIP SLYMEのILMARIによるヒップホップユニット・Steady&Co.のアルバム『CHAMBERS』も中々の良作で、こちらはヒップホップをポップ&スタイリッシュに仕立て上げた娯楽的なラインナップ。ヒップホップビギナーはもちろん、一般的に連想されるヒップホップが苦手な人でも楽しめるかも。

 


 

んで、男性3人組ミクスチャーロックバンド・YKZのメジャー1stアルバム『THE FIRE THAT BURNS WITHIN』は、前述のDragon Ashとはまた違ったミクスチャーロックで、こちらは演奏陣の鳴らす音がすこぶる肉感的でいちいちグルーヴィー。ベースやドラムだけじゃなく、ギターや 語感重視のラップをぶちかますボーカルまでもが。通しで聴くと、カラダ全体で筋肉痛をもよおすほどの疲労感を覚えること請け合い。

 

m-flo『EXPO EXPO』は、前作同様、R&B/HIP-HOPを基軸としたアミューズメント感溢れるアルバム。「2012年の地球エキスポ」というコンセプトが掲げられていますが、鳴ってる音は確かにフューチャリスティックというか これまでの日本の音楽シーンでは鳴らされてなかったアイデアフルなサウンド。ポピュラーとアングラとがクロスオーバーしてるというか、いい意味でその境界が曖昧な音楽ですね。この時代に売れるべくして売れた一枚ですな。

 


 

Do As Infinity『NEW WORLD』は「エイベックス meets オルタナ」ってな感じのアルバムです。そのままやがなって話ですけど、要するに聴きやすいオルタナってことです。伴ちゃんの雪女ボーカルも健在で、その旨味がどの楽曲でもしっかり活かされてます。これもポピュラーとアングラのバランスがいいっすね。といってもニュートラルって意味じゃなく、ポピュラーのほうが割合的に多めですけど、配合比率としてはこれがベスト。

 


 

Folder5『HYPER GROOVE 1』はユーロビート系がメインとなったアルバムですが、ケバケバな感じでもパラパラ映えするような感じでもなく、総じて爽快エネルギッシュな印象の仕上がり。何でかよく覚えてないけど…って言うのもアレだけど、当時めっちゃFolder5に嵌まってて、ちょいちょいライブやイベントに参加してました。

 


 

その他、ヴィジュアル系な音世界はそのままにロックテイストを強化した傑作『Rebirth』(Gackt)、前作と双璧を成す男性R&Bの傑作『gaining through losing』(平井堅)、片づけられない主婦ばりのとっ散らかり様を露にした迷作ながら なんやかんやで当時好きで聴きまくった 思い出補正かなり高めの『ONE LOVE』(GLAY)、アイドルっぽさとアーティスティックさと そことはまたベクトルが異なる自我の芽生えが一枚の中に混在した『E album』(KinKi Kids)…あと、ランキングには入れてないけど、『Distance』(宇多田ヒカル)、『THE ROSE GOD GAVE ME』(SADS)、『Z-HARD』(Janne Da Arc)、『The Way We Are』(CHEMISTRY)なども良かったっすね。
そして、ベスト盤NGという縛りを設けていなければ、この年のトップは『Smap Vest』『ウラスマ』(SMAP)の2強でした。これぞ青春まさかり。後者に関しては2001年夏にガッツリ聴きまくっておりました。

 

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