平成の音楽を総括するの巻#14【平成14年(2002年)】

ということで、この時期私は高校1,2年で、一般的には青春まさかりにあたる時期でした。
そして、この年も例によってマイフェイバリットな楽曲20曲、アルバム10枚をセレクトしました。

 

スポンサーリンク



 

まず、この年の音楽シーンですが、CDセールスがあからさまにガタ落ちするようになった前年よりも状況がさらに酷いことになっちまってます。ごく一部のアーティストを除いてセールスのアベレージが一挙にダウンし、アルバムのミリオン突破はわずか7作、シングルは『H』(浜崎あゆみ)のみという有り様。といっても『H』は特定のリード曲を持たないトリプルA面シングルである上に、ジャケット違いの3種の限定盤、通常盤、そして11月7日にミリオンヒット記念盤(出荷枚数がミリオン突破ってことか?よくわからんが)なんてものをリリースと、必死こいて色々やった結果ようやくミリオンという感じだったので、もう かつてのようにはCDは売れないというのをここで改めて印象づけたような感もあり。

 

 

そしてこの年のハイライトの一つとして、違法コピー対策としてコピーコントロールCD(CCCD)が多くのレコード会社で導入されたことが挙げられます。違法コピーのせいでガタ落ちしたCDセールスを回復させようという魂胆でこんなことをしたんでしょうが、音質が劣化するわ再生保証されてねーわというこんな不良品が出回ったせいでCDセールスは回復するどころかユーザーから反感を買って余計に悪化してしまったという無様な結果に。まあ当然と言えば当然だわな。

 

そしてそして、その他の特徴として、このあたりから過去曲回顧モードがあちこちで散見されるようになりました。まあ「速報!歌の大辞テン」では以前から最新チャートと併せて過去のヒット曲を取り上げてたりしてはいましたが、昭和のヒット曲、特に80年代に的を絞った番組がちょいちょい出てくるようになったり、『FINE -TV HITS and happy music-』『kiss ~dramatic love story~』『ザ・エイティーズ』など 洋邦問わず過去のヒット曲をコンパイルしたコンピ盤が多数発売され、それらが軒並み大ヒットを記録したりと、現代のCDセールスのガタ落ちが影響してなのか そういう現象が起こっていたわけです。

 

実際私も2002年の音楽にも手をつけつつも、私が音楽を聴くようになる以前(90年代前半中盤あたり)の楽曲を聴き漁るようになったのがちょうどこの辺り。2001年末に放送されたCDTVスペシャルの「1990年以降のミリオンセラー曲を一挙公開」みたいな特集があって、それが切っ掛けで私もついつい過去曲回顧モードになっちまいまして。特にWANDSとかZARDとかその辺にド嵌まりして、その時期のチャート事情や音楽シーンのあれこれを知るために神保町まで行ってその当時の音楽雑誌(オリコン、B-PASS、WHAT’S IN!?、FOOL’S MATE、SHOXX、GBなど)をわざわざ購入したりしてました。B’zが『RUN』をリリースした時に表紙を飾ったB-PASSとか5000円もしたのよ!アホかと。そこならWANDS(『世界中の誰よりきっと』発売時)とかT-BOLAN(『SO BAD』発売時)とかも載ってると思って買っちゃいましたけど。当時まったくネットに手を付けてませんでしたゆえ。

 

スポンサーリンク



 

★平成14年(2002年)

 

【SONGS BEST 20】

◆『いつの日にか…』 / 島谷ひとみ
◆『a Day in Our Life』 / 嵐
◆『freebird』 / SMAP
◆『蜃気楼』 / TETSU69
◆『Try』 / LIV
◆『マリアの爪痕』 / Janne Da Arc
◆『Child prey』 / Dir en grey
◆『SAMURAI DRIVE』 / hitomi
◆『Brilliant Star』 / 水樹奈々
◆『FANTASISTA』 / Dragon Ash

◆『逢いたい気持ち』 / GLAY
◆『Bloomin’!』 / Tommy february6
◆『PSYCHEDELIC LOVER』 / PIERROT
◆『Deep Freeze』 / 愛内里菜
◆『白い花』 / ZONE
◆『TORIIIIIICO! feat. CASETTE VISION』 / KICK THE CAN CREW
◆『UNSPEAKABLE』 / Every Little Thing
◆『Out Of Orbit -Triple ZERO-』 / T.M.Revolution
◆『SAKURAドロップス』 / 宇多田ヒカル
◆『GO★FIGHT★WIN』 / B’z

 

【ALBUM BEST 10】

◆『SMAP 015/Drink!Smap!』 / SMAP
◆『NUM-HEAVYMETALLIC』 / NUMBER GIRL
◆『The first chapter…』 / LIV
◆『シャンティ』 / 島谷ひとみ
◆『six Ugly』 / Dir en grey
◆『Under Construction』 / Missy Elliott
◆『FAIRY TALE』 / 倉木麻衣
◆『三日月ロック』 / スピッツ
◆『ROENTGEN』 / HYDE
◆『Let Go』 / Avril Lavigne

 

 

てな感じで、だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、この年の楽曲のトップに選んだのは、島谷ひとみ『いつの日にか…』。ALBUM BEST 10も観ていただければお分かりかと思いますが、当時 島谷ひとみに嵌まってました。なので、『いつの日にか…』だけじゃなく、この年セールス的にも大ヒットし、カラオケでは当時の最長連続1位記録を樹立した『亜麻色の髪の乙女』やその1つ前のシングル曲『シャンティ』も好きだし、アルバム『シャンティ』、企画ミニアルバム『Poinsettia~亜麻色ウィンターメモリーズ~』もかなり気に入ってます。この人は純粋に歌が上手いのはもちろん、声も綺麗だし声量もあるし歌心もあるし 歌謡曲やポップス、クラシックなど多くのジャンルにおけるゼネラリスト的な柔軟性もあるし、そういうのがエイベックス特有の量産型サウンドメイキングの中であってもしっかり活かされてるのがいいっすね。特に『いつの日にか…』はノスタルジックなメロディを 穏やかさと純朴さが窺える丁寧な歌唱で届けているのがよきかなよきかな。

 

 

他には愛内里菜が好きでした…って、別に好きな女性アーティストを晒すコーナーではないんですけども、歌唱も喋り声もビジュアルもキャラも好みだし、ファッションも派手めのが多いけどキャラにフィットしていて好きだし歌詞も好きです。ただし恋愛モノだと彼女のキャラクター性が良くも悪くも より色濃く表れて ちょっと重く聴こえてしまうこともあったりしますけど。この時期の彼女の曲は、シングルに限れば全て好み。特にゴシックテイストを含有した『Deep Freeze』はシリアスなムードの中で引き立つボーカルの美しさが魅力的。アルバムは、いい曲は多いんですけども、アレンジとサウンドプロダクションで損してるものも多々見受けられるのが難点。

 

前年に『secret base~君がくれたもの~』でブレイクし 一発屋も見事に免れたZONEも シングルに関してはバンバン良曲をぶちかましてました。『夢ノカケラ…』『一雫』『証』『白い花』…ってなんじゃこのパワフルすぎる顔ぶれは。というかTAKAYO在籍時(2003年まで)のシングルは一つ残らず強力でしたけどね。

 

 

木更津キャッツアイ主題歌である 嵐『a Day in Our Life』は、当時 高校生だった我々世代にとってのアンセムとも言うべきHIP-POPな名曲。HIP-HOPじゃなくHIP-POP。サクラップが本格的に覚醒したことが窺える ちょいイキりラップと センチメンタルな歌メロとの並走ぶりがイカした初期 嵐を代表する名曲であります。

 

Tommy february6は、セルフタイトルを冠したアルバム『Tommy february6』がまさかの大ヒット。当時ここまでバカ売れすると予想できた人なんか居るんすか?その中でも、先行シングルとなった『Bloomin’!』が特に好きです。これもまた前述の80年代ブームが関係してヒットしたんでしょうかね、よく分からんが。そういや、この年メジャーデビューして『One Night Carnival』で早くもブレイクした氣志團も80年代パロディですもんね。

 


 

あとは、この年は音楽シーンの主役らしい主役が不在で、セールス的に上位に君臨してた あゆ宇多田ヒカルが一応 代表的存在になった感があるとか、「出逢えた喜びを~♪」のくだりでハセキョー(長谷川京子)の姿を思い浮かべること必至の『UNSPEAKABLE』(Every Little Thing)がハセキョー効果で今も名バラードとして燦然たる輝きを放っているとか、Dragon Ashが J-PHONE写メールのCM兼『I Wanna B With U』(Fun Factory)のパクリジナルでお馴染みの『Life goes on』と、2002FIFAワールドカップのテーマソングでお馴染みのミクスチャーロック『FANTASISTA』の両方を大ヒットさせたとか、KICK THE CAN CREWが『クリスマス・イブRap』とかいう サンプリングの意義がさっぱり分からないブレイク曲とは打って変わって『マルシェ』『地球ブルース~337~』『TORIIIIIICO! feat. CASETTE VISION』と上々なナンバーを立て続けにぶっ放したとか、hitomi『SAMURAI DRIVE』がアルバム先行の割にヒットして 直後のオリアルや9月リリースのベスト盤も好調なセールスを記録したことが何気にビックリだったとか、そんな感じですかね。

 


スポンサーリンク



 

続いてアルバムですが、この年のトップにはSMAP『SMAP 015/Drink!Smap!』をセレクト。SMAPはこのあたりから最後のオリアルまでライブを前提としたアルバム作りをするようになったんですよね。アイドルど真ん中のキラキラポップスやファンキー&ゴージャスなブラスポップ、当時 直近のタイミングで平井堅やCHEMISTRYが着手していたツーステップ、軽快なヒップホップ、お気楽なレゲエ、普遍的なバラード、デジロックをベースに様々なギミックを盛り込んだメンバー紹介ソング、そして平成を代表するポピュラーソングと、本作に関しては、歌もダンスもドラマもバラエティも演れちゃうアイドルらしく エンタメ性とバリエーションに富んだトレンディなアイドルポップス集を見事に作り上げたような感じがしますな。

 

NUMBER GIRL『NUM-HEAVYMETALLIC』は、結果的に解散前 最後となったオリアル。「やっぱりロックンロールやね~」なんつー能天気な掛け声とは裏腹に、バリヤバい前作よりもさらに様相がトチ狂ったオルタナロックを演ってます。なんか民謡やらファンクやらダブやら ラップだか念仏だかよう分からんボイスワークやら色んなモンがぶち込まれてますよ。17年経過した今でも異彩を放ち続けるこのグルーヴ感、たまらん。

 


 

押尾先生率いるバンド・LIV『The first chapter…』は、世界で最も取っつきやすいミクスチャーロックアルバムなんじゃなかろうかと。まあ押尾先生のボーカルはお世辞にも上手いとは言えないし声もシンプルに汚いので そこで脱落してしまう人が多数いそうですが、そこさえクリア出来たなら、これ以上ないってくらいに聴きやすく なおかつしっかりカッコいいミクスチャーロックだと思いますよこれは。おそらくJ-POPをメインに聴いてる人の中には、Linkin Parkですら ちょっとハードすぎてついて行けない って思ってる人も少なからず居るだろうし、そうなるともうLIVがギリギリのラインかなと思うわけです。当時よく聴いてました、が、周囲で押尾先生バンドを聴いてた人は誰一人として居ませんでしたけどね。オーノー!

 

ライブコンシャスでアグレッション重視なミニアルバム『six Ugly』(Dir en grey)、ラップはもちろん、鳴らされるビートやトラックが強力で 2019年に聴いても文句なしにカッコいいヒップホップアルバム『Under Construction』(Missy Elliott)、おとぎの国というテーマのもと、スムースさとポップさをバランスよく配合したR&B+POPSなアルバム『FAIRY TALE』(倉木麻衣)、骨と厚みのあるロック感と メロディアスさ・エモさがこれまた上手い具合にブレンドされた『三日月ロック』(スピッツ)、ラルクとは趣が異なる耽美な世界観を艶やかなボーカルで以て音像化した『ROENTGEN』(HYDE)、10代ならではの尖り様、冷めた感じ、陰り具合を有した優良なポップロックアルバム『Let Go』(Avril Lavigne)と、簡易的で申し訳ないけどもその他のアルバムも非常に良きでございます。

 


スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です