平成の音楽を総括するの巻#16【平成16年(2004年)】

ということで平成16年、つまり2004年、個人的には高校を卒業し大学へ入学したことと、人生で初めてライブに参加したことが大きなトピックですかね。GacktとかT.M.Revolutionとか ゆずとかCHEMISTRYとか。逆に言うとそれ以外には小さなトピックすらない1年でした。まあ相変わらず友達いないし、音楽とテレビ以外にこれといった楽しみがなかったし…。

 

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★平成16年(2004年)

【SONGS BEST 20】

◆『ARIGATO』 / B’z
◆『Home Sweet Home』 / YUKI
◆『金魚花火』 / 大塚愛
◆『ROMANCE』 / Janne Da Arc
◆『朔-saku-』 / Dir en grey
◆『瞳をとじて』 / 平井堅
◆『サンダーバード -your voice-』 / V6
◆『ALARM』 / 安室奈美恵
◆『the Love Bug』 / m-flo loves BoA
◆『サイレン』 / ASIAN KUNG-FU GENERATION

◆『Blue Jean』 / GLAY
◆『GET ON THE DANCE FLOOR』 / DA PUMP
◆『Web of Night』 / T.M.Revolution
◆『THE SHOW』 / LIV
◆『瞳の住人』 / L’Arc-en-Ciel
◆『メリクリ』 / BoA
◆『暁の車』 / Fiction Junction YUUKA
◆『明日へ架ける橋』 / 倉木麻衣
◆『ソラアイ』 / Every Little Thing
◆『マツケンサンバⅡ』 / 松平健

 

【ALBUM BEST 10】

◆『LOVE&HONESTY』 / BoA
◆『The Silent Force』 / Within Temptation
◆『ARCADIA』 / Janne Da Arc
◆『Sincerely』 / melody.
◆『ALIVE&KICKING』 / 水樹奈々
◆『THE FRUSTRATED』 / GLAY
◆『疾風乱舞 -EPISODE Ⅱ-』 / DA PUMP
◆『教育』 / 東京事変
◆『Franz Ferdinand』 / Franz Ferdinand
◆『SMILE』 / L’Arc-en-Ciel

 

 

2004年を代表するアーティストを挙げるとするなら、平井堅、Mr.Children、ORANGE RANGEの3組で間違いないっしょ。3組ともこの年リリースのオリアルが2004年の中でも数少ないミリオンセラーを記録したし、シングルでもそれぞれ『瞳をとじて』(平井堅)、『Sign』(Mr.Children)、『花』『ロコローション』(ORANGE RANGE)と大ヒットを飛ばしましたからね。にしても『瞳をとじて』、『Sign』、『花』というこの3曲ですよ。いずれもストリングス山盛りのスローバラードで、特に『瞳をとじて』『花』は恋愛小説ベースの映画主題歌というのもあって執拗に泣かせにかかっているのが特徴的。これらの大ヒットにより、ストリングス盛り放題の泣きバラードが後の日本の音楽シーンに蔓延したわけですね。そんな悪しき風潮の元凶である(言い過ぎ)『瞳をとじて』は素直に名曲だと思いますよ。見事に泣かされました。泣かせることを意識した曲展開やストリングス山盛りアレンジ、そして平井堅の歌いっぷりがあまりに素晴らしすぎてぐうの音も出ない。リリース当初から今でもずっと好きな曲です。ただし、タイアップ先の作品はよう分からん。「世界の中心で、愛をさけぶ」「オレンジデイズ」「いま、会いにゆきます」いずれもなんじゃらほいって感じで。

 

また、アニメタイアップ曲のヒットがこの辺りからデフォになり始めたこともちょっとした特徴。2002,3年に『INVOKE』(T.M.Revolution)、『Believe』(玉置成実)など ガンダムSEEDタイアップ曲が次々とヒットしていましたが、それがガンダムに限ったイレギュラーな現象ではなくなってきたということですね。「鋼の錬金術師」タイアップの『READY STEADY GO』(L’Arc-en-Ciel)、『リライト』(ASIAN KUNG-FU GENERATION)とか、「NARUTO」タイアップの『GO!!!』(FLOW)とか ソニー系アーティストがやたら多めですけど、通常よりも数割増でヒットしたり、そのアニメタイアップ曲でデビューしていきなり売れちゃったり、ってのがここからさらに増えていくわけです。

 

 

あとは韓流ブームですね。これは後に起こるK-POPブームとは違い 飽くまでドラマがメインで、それに関与した主題歌やサントラ、そこに出演していた俳優が歌う楽曲がヒットしたという感じですね。私も観てました、「冬のソナタ」。どういうわけか うたばんでやたら取り上げてるから気になって観たら、サントラにも手を出すわ他の韓流ドラマにも手を出すわで一時期そこそこ韓流ドラマに嵌まってました。特にペ・ヨンジュン主演の「ホテリアー」が良いっす。ホテルをめぐっての経営陣と企業買収家とのバトルはスリリングだし、ホテル内での人間関係描写も色んな意味で面白い。あと、日本のドラマに比べて殴るシーンがやたら多い笑。シン・ドンヒョク役のペ・ヨンジュンもホテルのスタッフに蹴り入れてたし。そういやペ・ヨンジュンのシャワーシーンもあったっけ。これも韓流ドラマのちょっとした特徴だよな。そして日本語吹き替え版のED曲『君のそばに(ノエギョッテ)』がくっそ切ねぇ名バラードでやんの!にもかかわらずドラマのサントラには収録されてないという不可解な扱い。分からない。韓国ってよく分からない。

 

 


 

ということで、この年の楽曲トップにセレクトしたのは B’z『ARIGATO』。高みを目指すべく孤独に生きる道を選んだ歌詞と ドラマティックな曲展開を有したオリエンタルテイストのハードサウンドとの相乗に胸を打たれる名曲であります。虚無感を喚起するような締め方もまた良き。これはB’zの全楽曲の中でもトップに君臨するナンバーでしょう。ベスト盤『ULTRA Pleasure』やリクエストベスト『ULTRA Treasure』のどちらにもスルーされてんのがイマイチ納得いかん。

 

続いてYUKI『Home Sweet Home』、これもまたYUKIの最高傑作ナンバーですな。前述の『瞳をとじて』『花』みたくストリングスアレンジを据えた泣きのバラードですが、死別が関わった恋愛モノがベースとなった前述2曲と違い こちらは自身をいたわるようなフレーズや優しい音色に泣けてしまうバラード。心が荒んだ際にはコレを聴いて内側から洗浄しましょう。

 

そんで大塚愛『金魚花火』、くどいようですが これもまた彼女の全ディスコグラフィーの中でも間違いなく最高傑作です。和の情緒と夏の終わりの空気をしたためた美しく切ないピアノメインのバラード。特筆すべきはラスサビの終わりで花火を模した効果音やドラムンベースを駆使して夏の終わりの儚さをドラマチックに盛り上げる演出。また泣かせにかかる演出ですよ。ほんとにいい加減にしろよって感じ。実際に泣けてしまうのがまた厄介。そんなにいらないのよ「お涙頂戴っ!とうっ!」(違)は。あと、SMAPの吾郎ちゃん扮する&G(アンジー)の名曲『Wonderful Life』(「僕と彼女と彼女の生きる道」主題歌)もそうだし、一青窈『ハナミズキ』もストリングス盛り盛りの泣きバラードだし、2004年ってほんとそんなんばっか。

 

 

安室ちゃんは前年のSUITE CHICでの活動に確かな手ごたえを感じたようで、以降はR&Bをメインとしたブラックミュージック路線を突き詰めるようになりました。『ALARM』もその系統のナンバーで、これはムードとグルーヴの双方を支配したシンセベースが強烈。安室ちゃんのローヴォイスもカッコいいっすな。ほんで、単なる偶然かもしれませんが、タイトルのアルファベットを並び替えると「アムラー」になったり、シングルリリース日がお母様の命日だったり、安室奈美恵名義では26作目にあたるこのシングル曲が26歳の時にリリースされたものだったりと、音楽的に直接関係ないトコでなにかと運命的に感じちゃう要素が散りばめられてるのもちょっとした特徴。

 

Dir en grey『朔-saku-』はイントロの「もわああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」が衝撃的。朝どうしても起きれないという人はコレをアラームにすると良いでしょう。ヴァースで絶叫しフックで哀愁美メロを歌い上げるヘヴィロックというスタイルがこの曲で以てディルの王道として確立されました。

 

V6『サンダーバード -your voice-』は、そんなに人気の高いナンバーではないのかもしれんが、くっそエモい歌メロと ディストーションを効かせたクールなトラックとの掛け合わせが猛烈にカッコいいし、ジャニーズの中でも特に「ヒロイック系」「カッコつけマン」のイメージが強いV6にもろフィットしてる曲だから、私的にはコレこそがV6の王道じゃねーか!って感じ。

 

アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATIONは前年の時点で うるさがたのロックリスナーから高い支持を得ていましたが、この年から一般層というかチャート音楽メインのリスナーにも支持されるように。シングル4枚アルバム1枚と新譜リリースにかなり注力していましたが、私的にはその中でも『サイレン』がいちばん好み。ディストーションして衝動的に突っ走るサビと 深夜の路地裏を徘徊するイメージのそれ以外のパートとの対比がいいし、楽曲の雰囲気を演出しているギターがシンプルにカッコいい。

 

 

あとは『マツケンサンバⅡ』ですか。これは普通に面白い。イントロ流れたら絶対笑うし。どう聴いてもサンバではないんですけども、まあそういうツッコミは野暮ってもんです。

 

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そしてアルバムですが、この年のトップはBoA『LOVE&HONESTY』で決まりよ。まあ単純に曲の出来が格段に良くなったって話なんですけど、J-POP要素を程よく取り込んだことでアルバム全体的にバリエーションが拡張して それがもうそのまま魅力として機能してるし、日本語の発音に拙さがありながらも日本語歌唱の感情表現が明らかに上手くなってるし、セールス的には前作よりもダウンしてしまったけど、楽曲の質やBoAちゃんのスペックは確実に向上してます。名盤っすな。

 

 

続く『The Silent Force』は、オランダのシンフォニックメタルバンド・Within Temptationの3rdアルバム。女性ボーカリスト・シャロンの声の美しさと神々しさを窺わせる歌いっぷり、重厚さとスケール感を兼ねた演奏、オーケストラルなアレンジによる荘厳な楽曲達が漏れなく素晴らしいっすな。メタルを野蛮だとか暑苦しいとか思ってる人でもコレは聴けるかもしれませんね。あと、メタル初心者の入門アルバムにも向いてると思います。メロディも極上の美しさを有してることだし。

 

 

Janne Da Arc『ARCADIA』は、彼らにとって初のセルフプロデュース作品。もはやV系っぽさもコンセプトもあったもんじゃない J-POP的なバリエーションを備えたハードロックって感じのアルバムですな。前2作がポップ寄りだったりマイルドだったりしたので、ハードさが戻ってきたのはいいこと。そして、アルバムに先駆けて3週連続サンキュー価格(390円)でのシングルリリースが思いのほか好評で 限定生産された5万枚が3作とも全て完売してしまったり、チャートアクションで今までにないくらいの好成績を残したりしたことで アルバムも当時としては過去最大のヒット作になってしまったのでありました。ぶっちゃけ予想外かつ今さらすぎる地味な右肩上がり。

 

 

melody.『Sincerely』は超いい意味で期待通りのアルバムでした。多分アルバム全体はこんな感じになるんだろうなという予想や、シングル3作である程度出来上がったハードル高めな期待に まんま応えてくれてますやん。スタイリッシュさとポップさを併せ持った上質なR&Bアルバムであります。

 

水樹奈々『ALIVE&KICKING』は声優アイドル時代の集大成的なラインナップ。1曲だけですけどElementss Gardenプロデュース曲も入ってたりします。当時は名前を聞いたことがあるだけで本作にはまだ手を出していませんでしたが、後に奈々さんに興味を持った際に初めて聴いたアルバムがコレなので思い入れはかなり強いです。

 

GLAY『THE FRUSTRATED』は GLAYのルーツが最もダイレクトにアウトプットされたアルバムで、そういう意味ではGLAYらしい作品と言えますね。まあ世間がイメージしてるGLAYとはちょっと違うと思いますけど。ざっくり言うとロック色が強め。てか2作前の『ONE LOVE』がこういうロックナンバー多めの作品になると勝手に思い込んでたから 個人的には「ようやくやってくれたか」って感じ。このアルバムだけじゃなく、2004年リリースのシングル4作も全て仕上がり上々で、セールス的にはともかく質的には全盛期に引けを取らない内容だったと思います。

 

 

DA PUMP『疾風乱舞 -EPISODE Ⅱ-』は彼らにとって初のセルフプロデュース作品。主軸となってるのはもちろんダンスミュージックですが、主に和楽器を駆使した生演奏で様々なタイプの音楽にアプローチを掛けているのが特徴的で、これまでの作品とは雰囲気がまるで別物。全盛期に比べたら若干とっつきにくさはあるものの、パフォーマーとしてだけではなく、クリエイターとしての才も見せ付けた超傑作ゆえ必聴。

 

 

東京事変『教育』はバンドのカッコよさや面白さがイヤというほど出まくった痛快な一作。(A)と書いてカッコええと読む!!スコットランドのロックバンド・Franz Ferdinandのデビュー作『Franz Ferdinand』は、女子大生にモテたいがために演ってみたって感じの踊れるロックアルバム。ちょいとレトロな雰囲気がまたシャレてます。

 

 

約3年ぶりに復活し、デビュー10周年を迎えたL’Arc-en-Cielのアルバム『SMILE』は、ざっくり言っちゃうとなんでもありのアルバム。グランジ風の渋いロックバラードとかキャピキャピしたマーチングロックとか少女趣味丸出しのスイーツソングとか、「この手の楽曲はタブー」みたいな暗黙の禁則事項がなくなってきた感じがするというかなんというか。じゃあこの中でいちばん好きな曲は何かっつったら結局『READY STEADY GO』『瞳の住人』になっちゃうんですけども。

 

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