平成の音楽を総括するの巻#22【平成22年(2010年)】

ということで平成22年、つまり2010年。間違いなく楽曲的にもアルバム的にも超豊作の1年でした。ということで、楽曲、アルバムともに30作ずつセレクトしてみました。てかアルバムのランキングは上位8作より後はかなりいい加減、メチャクチャ、ようわからん、つーか1個1個順番付けすんのがくそめんどい。

 

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★平成22年(2010年)

【SONGS BEST 30】

◆『Re:birth』 / Acid Black Cherry
◆『Get Myself Back』 / 安室奈美恵
◆『Possibility duet with 三浦大知』 / BoA
◆『Make It Last Forever』 / EXILE
◆『ANGEL TRIP』 / VAMPS
◆『NO.1』 / UVERworld
◆『Twilight』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
◆『Don’t remind me』 / w-inds.
◆『Silent Bible』 / 水樹奈々
◆『No buts!』 / 川田まみ

◆『More Power』 / Gacharic Spin
◆『Muzik』 / 4Minute
◆『LEVEL5 -judgelight-』 / fripSide
◆『moonlight』 / moumoon
◆『Beautiful』 / 西野カナ
◆『三人のおじさん』 / BUMP OF CHICKEN
◆『正解はひとつ!じゃない!!』 / ミルキィホームズ
◆『Utauyo!!MIRACLE』 / 放課後ティータイム
◆『MOON SIGNAL』 / スフィア
◆『君しか』 / ノースリーブス

◆『ポニーテールとシュシュ』 / AKB48
◆『Roulette』 / TETSUYA
◆『This is love』 / SMAP
◆『One in a million』 / 山下智久
◆『キミがいる』 / いきものがかり
◆『Wildflower』 / Superfly
◆『Trust Me』 / 松下優也
◆『光のフィルメント』 / 高垣彩陽
◆『二人のストーリー』 / YUKI
◆『忘れられない恋』 / YU-A

 

【ALBUM BEST 30】

◆『LAST』 / UVERworld
◆『Dance&Scream』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
◆『still a Sigure virgin?』 / 凛として時雨
◆『Copy&Paste』 / BoA
◆『IDENTITY』 / BoA
◆『Nicheシンドローム』 / ONE OK ROCK
◆『Another World』 / w-inds.
◆『ABINGDON ROAD』 / abingdon boys school
◆『BEAST』 / VAMPS
◆『DIAMOND』 / 4Minute

◆『ANOMALY』 / the HIATUS
◆『GLAY』 / GLAY
◆『We are SMAP!』 / SMAP
◆『Oh!』 / 少女時代
◆『IMPACT EXCITER』 / 水樹奈々
◆『放課後ティータイムⅡ』 / 放課後ティータイム
◆『A Thousand Suns』 / Linkin Park
◆『JUBILEE』 / Versailles
◆『マジックディスク』 / ASIAN KUNG-FU GENERATION
◆『H.O.T.D.』 / 黒崎真音

◆『We are Buono!』 / Buono!
◆『リフレイン』 / moumoon
◆『ゼロコンマ、色とりどりの世界』 / MASS OF THE FERMENTING DREGS
◆『”B”ORDERLESS』 / 氷室京介
◆『RAZZLE DAZZLE』 / BUCK-TICK
◆『Rainbow Road』 / 戸松遥
◆『Re;未来派宣言』 / Sweet Vacation
◆『ポっぷ』 / 阿部真央
◆『ガールズトーク』 / KARA
◆『NO MORE PAIИ』 / KAT-TUN

 

 

まず、2010年の目立ったトピックといったら、AKB48が大ブレイクを遂げたことでしょう。2008年10月リリースの『大声ダイヤモンド』が彼女たちにとって最大のヒットになったのを機に、2009年発売のシングル曲は リリースの度にセールスを上げていき、10月リリースの『RIVER』では過去最高のイニシャル(17.9万)を更新した上で初の1位を記録。そしてこの年ですよ。2月リリースの『桜の栞』のデイリー初日(22.9万)だけで『RIVER』の週間売上を抜いたのを皮切りに、リリース毎に前年とは比にならないほど大幅にセールスを更新し、10月リリースの『Beginner』は初日56.8万、週間売上82.7万、最終的に初のミリオン突破と、ナメック星編におけるZ戦士達の戦闘力ばりの とてつもない飛躍を遂げてしまったのでありました。当時のチャートの盛り上がりは確かに凄かった。シングルリリースの度にあれだけ騒然となるのって今じゃ起こり得ないことだもんな。いわゆる複数商法や握手券がセールスに大きく貢献してるのは間違いないですが、ファンの数自体が増加しないとここまでの急伸は絶対あり得ないし、楽曲に大衆ウケするだけの質がしっかり備わっていたからこそCDはロングセラーになり、配信でミリオンを突破し(『ポニーテールとシュシュ』『ヘビーローテーション』『Beginner』)、カラオケも大ヒットという本物の人気を獲得できたわけですよね。この時は選抜総選挙とか じゃんけん大会とかも大きな話題になって注目を集めていたし。

私的にこの年のAKBといったら『ポニーテールとシュシュ』。今や廃止となって久しい水着着用のサマーアイドルポップスの始まりがこの曲なのですが、その第1弾にして完成形、ひいては最高傑作というほかないこの隙のなさは圧巻の一言。夏らしく明るく開放的である傍ら、儚さや刹那的な空気も内包させていたり、歌詞では男性ファン目線でアイドルの姿を描写していたり、歌メロだとBメロにPPPH、ラスサビでお約束の転調、そして終盤にはラララスキャットと、徹底して鉄板のアイドルポップス要素を網羅しているのがそのまま隙なきアイドルポップスして出来上がってる所以。セールスに見合った立派な名曲っすな。

 

 

それとは全く別に巻き起こったムーブメントがK-POP。BoAちゃんや東方神起が日本で大きな成功を収めたことも少なからず後押しになったのでしょうが、この時期に韓国から乗り込んできたアーティスト達は皆 韓国で演っている音楽をそのまま持ち込んでいるのが特徴的。まあ日本語で歌い直してるという変更点はあるけど、違いといったら本当にそれくらい。この時期の日本のメディアもまた異様で、絶対的な力に洗脳されたとしか思えないほど鬱陶しく煽りまくってましたっけ。当然ながら、これに対して中指を立てる一般市民は多々居ましたけども、それでもKARA少女時代はデビュー曲がいきなりヒットし、それ以降も誰の目から見ても明らかにヒットと呼べるほどのヒットを立て続けに飛ばしてました。

 

 

 

その2組もいいですけど、私的にはK-POP界から先陣を切って日本デビューした4Minuteのほうが好きだったり。可愛さ、チャラさ、ビッチ感を兼備した女子5人組ユニットで、ヒップホップやエレクトロを取り込んだダンスミュージックで聴衆を魅了していました。日本デビュー曲である『Muzik』は凄いぜ。ファンキーなダンストラックに「ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダンスィンミュジィ~~♪」といった中毒性高きフレーズ、さらには「弱虫なビートはX!」だの「ちょーSexyにGirls, TastyにBoys」だのくっそダサい歌詞、「頭の先からテュマサキ(爪先)がブ~♪」だの「ミナサワゲ~ブォンブォン!サーアサマデーブォンブォン!」だの拙い日本語発音と、強烈なインパクトを有した様々な要素がぎっしり詰め込まれていて いろんな意味で面白い。なんて言うとネタモノっぽく思われてしまうかもしれんけど、トラックの出来や歌唱力、ダンスパフォーマンススキルは そこいらのアイドル達とは雲泥の差。だからこそ、彼女たちもKARAや少女時代のように日本でも大成してほしかったなと今でも思うわけですよ。

 

 

そしてこの年はアニメ「けいおん!!」関連の楽曲も軒並みヒット。中でもアニメのOP曲となった『GO!GO!MANIAC』は、怪音波を発する あいなまさんの萌え声、詰め込み放題な音符、性急かつカオティックながら やけに洗練されたアンサンブルで猛進する いわゆるモエティック・ハードコアとも言うべきナンバーで、楽曲の仕上がり、さらにはアニメキャラクター名義としては史上初の首位を獲得したというトピックも併せて世間に絶大なインパクトを与えた一曲であります。いろんな意味でアニソン界の歴史に爪痕を残した楽曲ですが、私的には『GO!GO!MANIAC』に続くOP曲となった『Utauyo!! MIRACLE』のほうが好み。前曲に引けを取らないポップさもインパクトもしっかり備わってる上に、アニメを観てる人ならウルっときてしまうこと必至のフレーズもぶち込まれており、たった一曲の中で聴き手の様々なツボを押さえてしまっている超強力なナンバーなのであります。ところで、「バンドリ」を知っていて「けいおん!!」を知らない人がもしかしたら居るかもしれませんので一応言っておくと、けいおんにバンドリみたいな内容を期待してはなりません。「けいおん!!」と声を大にして謳っていますけど、音楽的要素はおまけみたいなもんで、単なる日常系萌えアニメの舞台が軽音楽部だったってだけの話なんで。

 

 

2010年の目立ったトピックといったらこんな感じですかね。
では楽曲を軽く掻い摘まんでいきますと、まずはトップに選定したAcid Black Cherry『Re:birth』。ポップで瑞々しく感傷的な歌メロと 気持ちよく疾走するロックサウンドを取り合わせたザ・V系っぽいナンバーで、ここだけでもう既に名曲なのですが、今回はアシッドには珍しく歌詞がものっそく良いです。というか私個人の心境とリンクしていたり そこにダイレクトに訴えかけるようなフレーズで構成されているので、そこでヤラれてしまいました。涙なしには聴けない名曲であります。2010年というか平成最強の曲でしょこれは。

 

 

続く 安室奈美恵『Get Myself Back』もまた涙なしには聴けない名曲であります。ビート感を有した開放的なミドルバラードで、ソウルジェム真っ黒な魔法少女をも救済するほどの慈愛に満ちてますよ。Nao’ymt氏が綴ったフレーズもまたいいし、安室ちゃんが歌うことでその言葉たちに魂が宿るというね。

 

 

EXILE『Make It Last Forever』は、ATSUSHIとTAKAHIROは一切参加しておらず、ネスミスと将吉の二人がボーカルをとった楽曲。なので、実質(二代目)J Soul Brothersの楽曲ですね。作風もJSBっぽいメロウなR&Bテイストで、甘く切ない歌メロやロマンチックな雰囲気が個人的に好みドンピシャでした。ちなみに、この曲はダブルマキシシングル『FANTASY』に収録されてる楽曲なのですが、そもそも「ダブルマキシシングル」って何やねんって話ですよ。歌モノ楽曲8曲+インスト1曲全9曲入りと誰がどう考えてもアルバムというほかない作品ゆえ、チャート誌によってはEXILE側の思惑とは裏腹にアルバム扱いとなっちまったりもしてたし(ビルボードではシングル扱い)、ほんとにもう しょーもないこと やっとりますわ前年から。

 

 

VAMPS『ANGEL TRIP』は、「ハメ外してもっと騒ごう 壊れそうになって騒ごう」「解き放ってもっとぶっ飛べ生き急いでIT’S ALRIGHT!」といったやけっぱちな歌詞がバシッと嵌まった爽快かつ豪快な疾走ロックナンバー。天下のL’Arc-en-Cielで20年近くフロントマンを務めているこの男が当時41だったということを改めて知って我くりびつてんぎょう。なんですかこの年齢不詳感。バンド始めて間もない男子高校生ばりの無邪気さ。MVと併せて聴くと、ラルク全盛期に感じられたソレとはまた違った萌えが沸き上がってくること請け合い。

 

 

水樹奈々『Silent Bible』は、ファンタジー感溢れるタイトルに見合った神秘性と ドラマティックな展開美で魅了する恍惚モノの名曲。奈々さんの楽曲の中では間違いなくこの年の最高傑作なのに、テレビで聴いた覚えもなけりゃライブの印象も振り返ってみりゃ それほど強くないような。

 

西野カナ『Beautiful』は…タイトルを見ても「なんのこっちゃ」と思う方も多いでしょうけど、これはシングル『if』のカップリング曲です。この年、ターゲットの範疇にあるティーンエイジャー女子達の枠を越えて大ブレイクを果たしたカナちゃん。まあ個人的にこの年リリースされたアルバムは正直微妙で↑のランキングからも外しちゃったんですが、カップリング曲の充実ぶりが兎にも角にも犬も角にも凄いのなんのって。 タイトルが示す通りアゲアゲで中身空っぽなクラブ系ナンバー『今夜はPARTY UP』、当時世界で大ヒットしていたKe$ha『TiK ToK』をまんまパクリジナルしてしまった問題作『Grab Bag』、 ミステリアスなムードを纏ったヴァースからフックで攻撃性をむき出しにした実験ソング『GIRLS GIRLS』と、シングル曲ではまず見せることのないエッジの効いたナンバーを繰り出しているのですが、その中でも特に好きなのが前述の『Beautiful』。タイトルだけ見ると美麗なバラードを想像しがちですが、こちらはそれとはまるで正反対なブリトニー風情のドラスティックなシャッフル系ダンスナンバーであります。トレンディなエレクトロサウンドをブイブイ効かせたサウンドがカッコいいし、平歌でのクールな歌いっぷり、そしてサビでのファルセットを交えて張り上げるような高音で聴かせるボーカルワークスが痛快っすね。いずれの楽曲も、カップリングの女王と呼ばれるに相応しい(って私が勝手に呼んでるだけですけど)名曲・佳曲であります。

 

んでSMAP『This is love』ですが、リリース当初、剛が「この曲、マイケル・ジャクソン『Black or White』に似てるよね」と発言してたことがありましたが、当たり前や!その曲が元ネタになっとんねん!

 

いきものがかり『キミがいる』は、Aクラスの姉ちゃん達の放射線をビンビン感じるほど『太陽は罪な奴』(サザンオールスターズ)感に溢れたモータウン調のアップナンバー。この時期のいきものがかりはバラード曲をやたら連発してた上に毎度毎度ストリングスてんこ盛りなアレンジを施してましたから、この曲がドロップされた時は諸手を上げて喜んだもんです。とってもええぞう!2019年現在でも私的にはこれがいきものがかり随一の名曲。

 

Superfly『Wildflower』は、イントロで鳴らされる 明るく感傷的なギターで早くも名曲の予感十分。ほんでサビの歌唱が凄くいいのよね。より解放感を拡張するかの如く高らかに且つ情感豊かに歌い上げ、締めの「また歩きだす」でソフトに落とし込むこのくだり。思い切り泣くだけ泣いてハァすっきり、を体現してる的な感じがして、聴いてるこっちがうっかり涙しそう。冒頭での予感に違わぬ名曲でありました。

 

 

あとは…なんかアニソンがいっぱいランクインしてますね…ってなんか他人事のように言ってますけど、まあこの年はアニメもアニソンも豊作でしたから当然っちゃ当然か。緊迫感満ち満ちのサイバーアップ『No buts!』(川田まみ)、90sデジタルポップの系譜を継いだ 八木沼節全開の開放的アップナンバー『LEVEL5 -judgelight-』(fripSide)、オリエンタルテイストを有したブレイブリーアップ『MOON SIGNAL』(スフィア)、マジキチアニメのOPに相応しい 騒々しさハンパない萌え系アップナンバー『正解はひとつ!じゃない!!』(ミルキィホームズ)、タイアップ先のイメージにもフィットしてるしメタル初心者にも優しい作りのゴシックメタルナンバー『Baptize』(妖精帝國)、楽曲が持つ凛々しさや妖艶な雰囲気と サビ前の「ヘイッ!」との落差が激しすぎでズッコケもののエレガ系デジタルアップナンバー『Last vision for last』(飛蘭)、あと、これはアニソンじゃなくアニメタイアップっていう括りだけど、韓流J-R&Bという唯一無二のジャンルを開拓した 松下優也くんの『Trust Me』も凄く良かったっすね。

 

 

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ではでは続きましてアルバム。私がトップにセレクトしたのはUVERworld『LAST』。これまでにも歌ってきた「今この瞬間を大切に生きよう」的なテーマがメインとなっておりますが、「最後の瞬間」を描写に加えるなどしてそのメッセージ性をより強固なものにしてきたような歌詞が本作ならではの特徴の一つ。ソリッドかつ音圧が強めでデジタル要素を多分に取り込んだサウンドと、ラップなどの言葉詰め込みの多用との相乗でミクスチャー感にさらなる磨きが掛かってるのが バンド自体のカッコよさと歌詞の説得力増幅に寄与しておりば。UVERworldが遂に唯一無二の熱血中二病バンドへと覚醒したことがしかと窺える超傑作であります。

 

 

Fear, and Loathing in Las Vegas『Dance&Scream』は、タワレコ限定で販売された彼らの処女作。この時点で、チャラチャラしたシンセによるダンスミュージックと、硬質なハードコア/スクリーモを カオティックな展開を有しながらハイブリッドした所謂チャラリーモに着手していたのですが、後の作品に比べると音はやや軽めでチャラい要素のほうが若干強い感じが。言うなればダンスフロア映えする楽曲が多めですな。と言っても、ハードコアやスクリーモと謳うには十分の威力は備わってるんですけどね。

 

凛として時雨『still a Sigure virgin?』は、かねてより築かれていた孤高の時雨ワールドをさらに突き詰めた傑作。メジャー進出第2弾となるアルバムながら、個性や衝動、暴虐性が薄れるどころか、インダストリアルなツインボーカル然り、より研ぎ澄まされてバッキバキ度を増したアンサンブル然り、鳴らされる音が複雑奇怪な構成を巡りながら狂騒する様からは 落ち着く様子も迎合する気配も全く感じられません。確信犯的サディスティックカオスの極み…いやカオティックバイオレンス?どっちや一体!J-ROCKの切り裂き魔が不動の地位を築いた記念碑的一枚。

 

 

w-inds.『Another World』は、 いよいよ本格的に彼らの中で確変が起こったことが窺えるアルバム。リリース当時まだ日本ではさほど広く波及していなかったエレクトロに着手するようになり、さらにはアルバム単位のラインナップ的にも楽曲単位の成分的にも 本格志向のダンスミュージック・R&B/HIP-HOPサイドに比重を置いているのが特徴であります。慶太のボーカルもそんなサウンドをしっかり着こなしていてバリかっこええ!装いは紳士的なクールさ・スタイリッシュさをガッチリと だけど軽やかに纏っていながらも 気迫、色気、感傷などをじわりと滲ませていて、チャキチャキのアイドルをやってた頃とは様相が別モン。アイドルのイメージから脱却することに見事成功した会心の一作であります。

 

 

そしてBoAちゃんは『Copy&Paste』『IDENTITY』と2作が入ってますが、前者は韓国のフルアルバム『Hurricane Venus』のリパッケージ盤で、後者は日本のオリジナルアルバム。

まず前者に関しては、エレクトロやR&Bなどのダンスミュージックにおいて これまで以上の尖り様を魅せていたり、ミドルナンバーにおいて穏やかさや艶っぽさを覗かせていたりと、BoAちゃんならではのキャラクター性を当たり前のように活かすと同時にデビュー10年選手としての貫禄もまざまざと見せつけた 意欲性に富んだトレンディなアルバム。ぶっちゃけ韓国語のパートは何歌ってんだかサッパリわからんけど、歌とサウンドが最高ゆえに全く足枷にならない。ハングル知識皆無でも楽しめる名盤であります。

 

 

んで後者は、BoAちゃん自身がプロデュースを手掛け、さらに数曲で作詞や作曲まで着手していたりとクリエイティブな一面を魅せるようになったのが特徴的。しかし、このアルバムの白眉といったら、なんといっても三浦大知くんとのコラボが実現してしまった R&Bテイストのバラード『Possibility』よ!プロデュースを手掛けたのはNao’ymt氏。彼独自の手癖で以て 情緒とグルーヴの双方を尊重し、さらにはストーリー性をしっかり有して仕立て上げられた楽曲は掛け値なしの素晴らしさだし、BoAちゃんと大知くんによるボーカルワークも相性が良い上に ストーリーが欲するドラマティックさを存分に演出していて胸にキまくり。この曲を知ってる人からは概ね高評価を得られているかと思いますが、そもそも世間一般レベルであまり知られていないというのが非常に由々しき事態。そんなこと決してあってはならない!つーことで皆聴いてくれ!

 

 

abingdon boys school『ABINGDON ROAD』は、パワー、テクニック、センス、情緒を取り揃えたハードロック、ミクスチャー、メタルが目白押しのアルバムで、前作に引けを取らない傑作。今のところこれが最新作のままですけど、このまま終わってしまうのは勿体ない、復活はよ!

 

ONE OK ROCK『Nicheシンドローム』は、体中に満ち溢れる野性のENERGY滾らせて解き放ったような作品。や、このアルバムの熱量の高さはちょっと只事じゃないっすよ。サウンドプロダクションの向上も手伝って、アンサンブルは よりソリッドでより厚みのある音へとグレードアップしたし、Takaのハスキーかつハイトーンなボーカルも明らかに目頭 血走ってるやんと言いたくなるほど これまで以上に研ぎ澄まされており、迫力が格段にアップしてるし、歌詞なんて不特定多数の外部に向けて自身の意思が発信されていたり、言葉の頑なさや不屈度がガッチガチだったりと、強固さやめんどくささがエスカレーションしちゃってますからね。もはや言葉のドッジボール状態。ジャパニーズ・ハードコア/エモ/スクリーモの傑作であります。まあそう言って普通に英詞もバンバン放出されてますけど。

 

 

GLAY『GLAY』は、バンド名をタイトルに冠しただけあって実にGLAYらしいアルバム…って、何べんGLAYらしさを突き詰めとんねん!もう3作連続やがな!ぶっちゃけ昔みたいに万人ウケする感じが全く見受けられないんですけど、熱心なGLAYファンならまあ気に入るんではないかという一枚ですな。

 

 

Linkin Park『A Thousand Suns』は、数あるリンキンの作品の中でも最も物議を醸したであろう一枚でして、エレクトロニカ路線へと大きく舵を切ってます。デジタルとバンドサウンドの融合とかじゃなく 完全にエレクトロニカがメインとなっており、バンドサウンドの出番はかなり少なめだったり意味深な演出が随所に仕込まれていたりと 実験的なアプローチが目立つのですが、付け焼き刃感はなく、特にコンセプトとか知らずに聴いても一本の映画作品を観ているような感覚になるほど音世界がドラマティックなので、私的には大いにアリ。

 

 

KAT-TUN『NO MORE PAIИ』は、赤西不参加(この時点ではまだ脱退はしてない)の中で制作されたアルバム。至るところでエレクトロ要素が散見されるのは、やはり時代の潮流を意識したがゆえなんでしょうか。そして、タイトルの『NO MORE PAIИ』(“N”ではなく”И”である意味)とは、赤西不在でも痛くも痒くもねえ!(でもやっぱりお前が居ないと、俺は、俺は…)ということを意味してるんでしょうか。よくわからんけど。

 

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