平成の音楽を総括するの巻#24【平成24年(2012年)】

ということで平成24年、つまり2012年。この年は個人的に超地獄でした。厳密には前年の11月からなのですが、突然、腸捻転とかいうわけわかめな病に苦しめられ、こいつのせいでこの年の10月までの間に入退院を5回、手術を1回するハメに。いやあ肉体的にも精神的にも経済的にも酷い目に遭ったわ。すいません、この年の音楽事情とは全く以て何の関係もないっす。

 

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★平成24年(2012年)

【SONGS BEST 30】

◆『BOW&ARROWS』 / EXILE
◆『Scream Hard as You Can』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
◆『RIMFIRE』 / GRANRODEO
◆『GLORIA』 / 摩天楼オペラ
◆『Moment』 / SMAP
◆『ヴァージニティー』 / NMB48
◆『最終通告COUNTDOWN』 / YELLOW FRIED CHICKENz
◆『ヌーディリズム』 / Gacharic Spin
◆『NEW PSYCHO PARALYZE』 / lynch.
◆『Veronica』 / 喜多村英梨

◆『SAKURA, I love you?』 / 西野カナ
◆『HEAT』 / キム・ヒョンジュン
◆『Synchrogazer』 / 水樹奈々
◆『Oh!』 / 少女時代
◆『ONE』 / ALTIMA
◆『sign』 / Ray
◆『WING』 / ぱすぽ☆
◆『Miss Mystery』 / BREAKERZ
◆『abnormalize』 / 凛として時雨
◆『LOVE CHASE』 / 山下智久

◆『Lovey-Dovey』 / T-ARA
◆『鳴り響いた鼓動の中で、僕は静寂を聴く』 / 黒崎真音
◆『WE aRE』 / abingdon boys school
◆『シリウス』 / THE BACK HORN
◆『BRAVE IT OUT』 / GENERATIONS
◆『GIVE ME FIVE!』 / AKB48
◆『初恋サイダー』 / Buono!
◆『INNOCENCE』 / 藍井エイル
◆『儚火』 / moumoon
◆『あんずのうた』 / 双葉杏(CV:五十嵐裕美)

 

【ALBUM BEST 30】

◆『All That We Have Now』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
◆『ROCKBOUND NEIGHBORS』 / 水樹奈々
◆『CHAIN』 / KAT-TUN
◆『『2012』』 / Acid Black Cherry
◆『アルバム』 / BULL ZEICHEN 88
◆『RE;STORY』 / 喜多村英梨
◆『JAPONICANA』 / JIN AKANISHI
◆『BUTTERFLY』 / L’Arc-en-Ciel
◆『9 Gates For Bipolar』 / OBLIVION DUST
◆『リヴスコール』 / THE BACK HORN

◆『Catch Me』 / 東方神起
◆『MOVE LIKE THIS』 / w-inds.
◆『THE ONE』 / UVERworld

◆『One World』 / ぱすぽ☆
◆『YELLOW FRIED CHICKENz Ⅰ』 / YELLOW FRIED CHICKENz
◆『GIRLS’ GENERATION Ⅱ~Girls&Peace~』 / 少女時代
◆『ドールズ・アパートメント』 / DOLL$BOXX
◆『CRACK STAR FLASH』 / GRANRODEO
◆『One for YOU!』 / 吉川友
◆『Third Planet』 / スフィア

◆『I, Shout!!!』 / AISHA
◆『Happy Time』 / Happiness
◆『Popcorn』 / 嵐
◆『Gravity』 / 堂本光一

◆『flowering』 / TK from 凛として時雨
◆『Cosmic EXPO』 / 小松未可子
◆『Uncontrolled』 / 安室奈美恵

◆『INFERIORITY COMPLEX』 / lynch.
◆『ANGEL OF SALVATION』 / GALNERYUS
◆『ぱみゅぱみゅレボリューション』 / きゃりーぱみゅぱみゅ

 

 

それではまず、楽曲のトップにセレクトしたのは『BOW&ARROWS』(EXILE)。さすがは夢・金・クリエイション集団!楽しい時と上戸彩ちゃんの子どもを作る五十嵐広行社長率いるEXILE!倉夫妻お手製の眩いダンスサウンド、ヴァースにおけるボーカルのアクロバティックな連繋プレー、そしてクライマックス感たっぷりのゴージャスなアウトロが始終胸を躍らせてくれます。バイオグラフィーをなぞりつつ 未来へ向けたマニフェストを掲げた歌詞もいいし、茶々入れや退屈の余地を全く与えない 恐ろしいくらいに出来すぎた一曲です。間違いなくEXILE史上最高の名曲!でも私的にEXILEが面白かったのはここまでかな。奇しくも、この年の末にリリースされたベスト盤がいろんな意味で大きな区切りになっちゃった感じ。

 

 

続きましては『RIMFIRE』(GRANRODEO)。冒頭の「Let’s fly now」が「Let’s FIRE」にしか聴こえない件。お前は大仁田厚か!いつもとは違って全然B’zっぽい曲ではありません、が、その代わり珍しく超ビーイングっぽい曲に仕上がってます。どうしちゃったんでしょう。やっぱりバスケアニメの主題歌だからですか。間奏のシンセの取り入れ方とかサビ前のキメがまんま全盛期のビーイングって感じだし、全体的には『Jumpin’ Jack Boy』(WANDS)と『ぜったいに誰も』(ZYYG)を混ぜて2で割って申し訳程度にファッション感覚のヒップホップテイストをプラスしたみたいな印象。これまでハードロックだのメタルだのインダストリアルだのガッツリと演ってきた中でのビーイング風ロックにはズッコケ的な意味で驚かされましたが、今現在でもこれがロデオの中でいちばん好きな曲。

 

ほんでお次は『GLORIA』(摩天楼オペラ)。出だしからメタリックなギターとコズミックなキラキラシンセをド派手に鳴らして疾走し、サビではクワイアを交えて ヤンマーの草刈機を駆使しても刈り切れないほど生い茂った草メロをとことん大仰に轟かせる、プロトタイプながら生命力と神々しさに満ち溢れたメロディックスピードメタル!!希望を高らかに唱える苑のハスキーな歌唱も すこぶる胸のすく響きで、これまたいいんですよねえ。進む道は違えど、正しくB’z稲葉魂と大西ライオン魂を継承してるって感じがして最高っす。

 

 

『Moment』(SMAP)は、タイアップ先とグルーヴ感の双方に配慮した歌詞も然ることながら、ノスタルジックな音色と淡々とでも心地良い四つ打ちとの掛け合わせが何よりツボ。最後のベスト盤にハブられたのがイミフと言いたくなるくらいの超絶名曲っしょこれ。なんだか泣ける。

 

『ヴァージニティー』(NMB48)は、「いやっ…やめてっ…キスしたら赤ちゃんできちゃう!」的な(?)歌詞と、チープでだらしないサックスと古臭い歌謡メロが相乗した まんま昭和のアイドル歌謡なサウンドがヤラシさを醸し出す、汚らわしく美しいナンバー。人気(ひとけ)のない夜の公園でパフォるMVも、楽曲のもつ背徳感をより一層掻き立てているような感じがして 生唾ゴックンもの。AKBの姉妹ユニットと言えど、ひとえに本店の劣化コピーとは片付けられない強烈なインパクトをぶっ放した名曲であります。

 

 

『ヌーディリズム』(Gacharic Spin)は、セクスィ~お姉さん(元Vo.)脱退後 初となるシングル曲。ドラムのはながボーカルを兼任したり、新たにキーボードのメンバーが加入したりと変更点が多々ありましたが、ここではメンバー自身のスキルとセンスをフル稼働させて かつてないくらいにゲキアツでドラマティックな楽曲を投じておりば。平歌のバックで歌メロを喰らうことなく迸る演奏(2Aメロのドラミングぱねえ!)と、終盤の巧みな曲展開で巻き起こすビッグウェーブがとりわけ凄まじい!前年リリースのアルバムでは必要以上にしゃしゃり出ていた感が強かったシンセも、ここではスリリングさと高揚感の煽動に大きく貢献していて、むしろなくてはならない存在といった印象。不死身のガールズバンド・ガチャピンが久々に巻き起こしたビッグバン。同年リリースされたDOLL$BOXXのアルバムも良かったっす。

 

 

『SAKURA, I love you?』(西野カナ)は、世間からの顰蹙を恐れることなく綴られた イマカレ泣かせのぶっちゃけ恋愛歌詞に、和風情緒をデジタルコーティングしたサウンドというこの意味分からん組み合わせが迸った、空前絶後のインダストリアルかつエキセントリックな桜ソング。エロケバメイクに失笑モノのダンス、仕舞いには詞世界や曲のムードに全く関係ない不敵な笑みを魅せたりと、シュールまみれのMVもなかなか強烈です。カナちゃん史上最も攻めに走った曲でもあり、2012年を代表する怪曲でもあります。

 

 

『HEAT』(キム・ヒョンジュン)は、稲葉先生が作詞を、タック松本先生が作曲を手掛けたナンバーで、言わばB’zの楽曲をヒョンジュンさんがカバーしてるようなもんです。これ、普通にB’zの曲としてリリースされてたら「いつも通りのB’z」だとかなんだとか わりかし軽めに流されてたと思うんですけど、詞的にも歌メロ的にもアレンジ的にも鉄板のB’zサウンドを他のアーティストが歌うことでB’zサウンドの魅力を改めて確認出来たというか、それによって大半のB’zファンは鉄板のB’zサウンドが恋しくなり、「稲葉先生歌ってくんないかな」みたいな期待感を抱いたんじゃないかなって気がするんですよね。それにしっかり応えるかのように翌年のベスト盤にセルフカバーしたやつが収録されたし。でも私的にはヒョンジュンさんのスウィートなボーカルによるテイクのほうが好みっすな。

 

 

『Synchrogazer』(水樹奈々)は、ベスト盤発売や初の東京ドーム公演を成功させてから間髪を容れずリリースされた楽曲。興奮度を一気に沸点まで上げるイントロや、「奈々さん×エレガ」の鉄板てな感じの性急な歌メロがめっちゃイカしてるし、TWO-MIXサウンドをエレガなりに咀嚼したようなアレンジも中二っぷりバリバリで最高。2012年の幕開け、そして水樹奈々第3章の始まりを飾るという意味では実に奈々さんらしいロケットスタートな一曲です。

 

『Oh!』(少女時代)は、2010年に韓国で大ヒットした自身の楽曲を日本語で歌い直したもの。何故この今更すぎるタイミングで着手したのかサッパリ意味が分からんのですけど、日本語歌詞がいつにも増して強烈なのはどデカいプラスポイント。Aメロ冒頭の「ヘイッ!オカマには~わりとなれな~い♪それがいい・よ・ねっ・マイブーム、歯ッ!!」なる空耳のくだりとか何度聴いても噴飯モノだし、日本語歌詞のマヌケっぷりにさらなる拍車を掛ける彼女たちの拙い日本語歌唱が始終スパークしちゃってますからね。そして3サビ直後の「イッ!イッ!イッ!イッ!イッ!イッ!アァ~ン♪」のくだりがもーれつに激エロ。明らかに指入れながらレコーディングしてるやん。サスガは韓国随一の魔性の女ジェシカ、たった数秒で幾千もの男達に白い情熱を迸らせるとはこれ驚異的なり。ていうか、そもそもこんなエロいフレーズどんな変態野郎が考えやがったんだって話ですけど。

 

 

『Miss Mystery』(BREAKERZ)は、ミステリー小説の主人公気取りな歌謡メロとGLAYっぽいギターリフが最高。個人的には『Everlasting Luv』以来ウルトラどハマリした曲であります。にしても、いくらタイアップ先がどちらも同じコナンだからって、「謎を解き明かす」というフレーズを使い回すのは如何なものか。

 

『LOVE CHASE』(山下智久)は、シングルとしては久々となるクラブ路線ナンバーですが、ここでのハイライトはなかば暴走気味のラップ枠。何なんだ、「オレノ、イメジヲ、キップシタァイ!ヒィウィゴー♪」って!サクラップも田中ジョーカーも食ってしまうほどの名演でしたけど、これに関しては今回限りでいいと思います。

 

『Lovey-Dovey』(T-ARA)は、K-POP特有のボヨンボヨンした重低音とチープな音触り、歌謡チックな歌メロを取り揃えたダンスナンバー。なんでしょう、この漂うどころか もはや充満しちまってるレベルの 水商売で生計を立ててるダメンズウォーカー臭は。これは歌詞もそうだけど、ボーカルの声質と拙い日本語発音の効果だよな。

 

 

『鳴り響いた鼓動の中で、僕は静寂を聴く』(黒崎真音)は、2011年末のアルバムに至極満足する傍ら、「次はこんなまおんちゃんの歌聴いてみたいなあ」というのが頭の中にあったんですけど、この曲こそがまさしくわたしがアバウトに思い描いていたモノを期待以上のカタチで具現化したもので、嬉しくなったと同時に まおんちゃんの喉に昇天させられてしまいました。ヒリヒリとしたシャープなアンサンブルも然りですが、私的ハイライトを挙げるならば、なんといってもBメロ。この枠の「ああぁぁぁーーー!!」の件でドボドボに溢れ出る色気が凄まじくて眩暈起こしそうです。まおんちゃんマジ ダイナマイトなハニー。カッコよすぎっす。

 

 

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では続きまして、アルバムのトップにセレクトしたのは、21世紀のミュージックシーンを担うJ-ROCKの切り札とも言うべきチャラリーモバンド・Fear, and Loathing in Las Vegas『All That We Have Now』。アサクラやヤスタカあたりの派手なデジタルミュージック要素とハードコアやスクリーモといったバンドサウンド要素をきちんと咀嚼した上でぶつけ合うように一体化させたサウンドは、『ヘビーローテーション』を凌駕するほどマックスハイテンション。その二大要素が一曲の中で織り成すコントラストやグラデーションがまた鮮やかで思わず恍惚してしまいます。豊富なアイデアとさらなるアップデートを果たした演奏スキルが確かなクオリティで以って見事に結実した快作であります。

 

 

それに続く『ROCKBOUND NEIGHBORS』(水樹奈々)は、ベスト盤を挟んでリリースされた久々のオリアルということで、いよいよニューフェイズへ突入かと思いきや、なんと『GREAT ACTIVITY』以降の路線を性懲りもなく突っ走ってやがる!しかし、奈々さんのボーカルはいよいよ怪物の域に踏み込んでいたり、それに感化されてかサウンド・演奏もより一層タフで緻密なものとなっていたりと、全体の印象として 近年スパルタ化してきたライブの熱気をほぼまんま持ち込んだ感があり、マンネリを感じさせる余地を一切与えない。奈々さん史上最高傑作と称したい1枚。

 

『CHAIN』(KAT-TUN)は、正直期待していたものとは全然違う内容ではあったんですが、着実にクールさと色気を身につけ、オラついていた10代~20代前半から上手い具合に洗練された大人のカッツンが活かされたナンバーが畳み掛けられているので無問題。つーか、過去最高に充実した各メンバーのソロ楽曲含め、こんな充分すぎるほどの質と量を備えた贅沢な御持て成しを受けてしまっては、「なんで『COSMIC CHILD』とか『STAR RIDER』みたいなエレクトロナンバーを演んねーんだよ!」って文句言えねーじゃねーか!元々わたしが求めてた 悪ぶった系ロックナンバーも手薄状態だってのに なんなんだこの充実ぶりときたら。

 

『『2012』』(Acid Black Cherry)は、アシッドどころか、ジャンヌダルクや おきゃんてぃーすなども含めた林保徳のルーツ総ざらえといった趣の豪華ラインナップ。要するにそれは収録曲のほとんどが「あの曲はジャンヌの○○っぽい曲」などと換言できてしまうということになってしまうんですけど、重度の保徳ヲタはそういう使い回し・マンネリズムを都合よく美化できる魔力を秘めているので むしろそういうの大マンセーでゅある!ちなみに歌詞カードには yasuが直々にペンを取ったライトノベルも付いてるぞ!ストーリーと楽曲がほとんど連動してないのがアイタタですが、天使の絵はなかなか萌える。あれもyasuが描いたものなのか?

 

 

淳士とIKUOが主導権を握るロックバンド・BULL ZEICHEN 88の1stアルバム、その名も『アルバム』!こちらは、えらくキャッチーでどポップなメロディ(&絶叫)を添えていながらも、五臓六腑にキまくる リズム重視のハードかつグルーヴィーなバンドサウンドが鬱陶しいまでにしゃしゃり出まくるHR/HMサウンドを休みなく畳み掛けてきやがる 刺激が強烈すぎな一枚。あまりにリズムが強烈すぎてボーカルの影が薄くなってるというか埋もれてるというか、取り敢えずこの状況は本当にアリなのか!?確信犯的にやってるっぽいけど。でもそれも込みで面白いと思えるアルバムなんですけどね。本作随一の破壊力を誇る『覇烏~HAUUU~』とかもう何歌ってんのかちっとも聴き取れないし、むしろベースとバスドラがメインで歌ってるって感じがするもんな。

 

『RE;STORY』(喜多村英梨)は、再デビュー以降リリースされたシングル/カップリング曲からは想像もつかないV-ROCKやHR/HMを初っ端から立て続けにお見舞いしてくる、衝撃的すぎな一枚。なんちゃって感に陥らない演奏にサウンドプロダクション、そしてキタエリのボーカルも艶っぽくて実にカッコいい。中でも『Veronica』における堂に入った歌いっぷりには惚れ惚れしちゃいますな。で、それらが一体となって繰り出す音も勿論素晴らしいんですけど、それより何より、アニヲタに迎合することなく自分勝手すぎるほどV系・HR/HM趣味を全開にしながらも、単なる自己満足に終止せず むしろアニヲタを一人残らずキタエリトリー(キタエリの領域)に引き摺り込もうと真摯に取り組むキタエリの姿勢をわたしは大いに買ってやりたい!アルバムの空気を一変させる『brand-new blood』→『Be Starters!』の流れはキタエリならではの遊び心が最もダイレクトに顕れていてメチャわらた。

 

日本が世界に誇れるヴィジュアル系中二病バンド・L’Arc-en-Cielの結成20周年記念アルバム『BUTTERFLY』は、「20周年記念」をいいことに 既出曲詰め込み放題をまかり通した悪しき一枚!ですが、まっさらな新曲『wild flower』『未来世界』で 瞳がうるうる溢れて止まらない状態に陥ってしまったので、ブーイングするどころかむしろハハーッて平伏したくなってしまいます。ハイ、わたしの完敗。その他にも、鬼ごっこデジロック『CHASE』、リーダーの少女趣味が全開な『Bye Bye』、V-R&Bなる未知のジャンルを開拓した新感覚グラマラスナンバー『X X X』など、結成してからの20年間で培われたラルクの持ち味が余すことなく発揮されているので、既出曲云々にこだわりさえしなければスゲーいいアルバム。にしても未だにこれが最新作のままとは流石に如何なものかと。

 

『9 Gates For Bipolar』(OBLIVION DUST)は、活動休止前とは随分作風が変わりましたけど、これはこれでアリというか、個人的にはむしろ今まで以上にカッコいいこと演っちゃってんじゃないかなって気がするんですけど。アルバムのタイトル通り 激しさと切なさの二面性(=Bipolar)を有し、スペーシーかつ幻想的なシンセをフィーチャーした ダイナミックで臨場感ある音風景は掛け値なしにカッコいいし、メロディアスな歌メロやK.A.Zによるギターリフがキャッチーでグイッと耳を惹き付けてくれるのもまた良いですな。ていうか、楽曲の核を担ってるのが先述の二点なんで、大衆向けとまではいかなくても結構取っ付きやすいアルバムなんじゃないかなと思うんですよね。活動休止前のアルバムも良いけど、わたしはこっちのほうが好きです。

 

 

『One World』(ぱすぽ☆)は、メジャー2ndにして見事に”Next Flight”を果たしたアルバム。「世界中のロックを歌うエアライン3部作」なるコンセプチュアルなシングルリリースの影響もあってか、ロック色が濃くなった上に 今までよりも格段に各曲の個性も豊かになってます。かと言って、アイドル要素が薄れたり蔑ろにされたりなんてことはなく、二者の配分比率は様々ながら イロモノ感・アバンギャルドさでコーティングしない真っ当なアイドルロックに真っ向から取り組んでおります。うーん、純粋にカッコいいし聴いてて楽しい。

 

 

『Catch Me』(東方神起)は日本ではなく韓国でリリースされたオリアル。硬派でシックな印象が強かった前作から一転、現行のダンスミュージックを基盤としつつも豊富なバリエーションを携えた一枚。楽曲一つ一つの出来がことごとく上々だったというのもあるし、私的にはそれまであまり感じることがなかった二人の歌の魅力を存分に堪能出来たというのもあって、東方神起の中でもかなりのお気に入り作品となりました。韓国が世界に誇れる最強ゾンビもといトンビもといコンビというイメージをより強固なものにしたって感じで、とても素晴らしい!だが2ヵ月後にリパッケージ盤リリースという悪しき手口は くそうぜぇ!まじふざけ!

 

 

『JAPONICANA』(JIN AKANISHI)は、カッツン在籍時以上に自身のキャラクター性を惜しみなくフル稼働させたことでいきなり生まれてしまった、全米デビュー作にして超傑作!!!元来彼が備えていた嫌味っぽさは唯一無二の旨味として機能しているし、またバラード曲では繊細な歌唱で聴き手を魅了し、赤西が単なる調子こきまろではないことを見事にアピれているし、もう絶好調じゃないですか!それだけに、無断でメイサ嬢をカリフォルニアロックしたがゆえの謹慎処分はかなり大きな痛手だったな。

 

 

『リヴスコール』(THE BACK HORN)は、初期バクホンのような鬱屈とした雰囲気は薄れていても、綺麗事に走ることなく力強く生を歌い、骨太で生命力に溢れた音を鳴らし、聴き手に向けてしっかりと熱気と温もりを伝えてくれておりば。ポジティブなオーラを発しているだけでなく、クッキングパパの主題歌を想起させるダンサブルなロック(『星降る夜のビート』)も演れてしまうような自信と余裕とラフさを持ち合わせているのがまた頼もしく思えるし、バクホンらしさの一つでもある変態ソング(『超常現象』)が用意されているのもいいです。サムソンパワーなんざ投与しなくても人間は力強く生きていけんだよと訴えかけてるような一枚。ていうかこのアルバム自体がサムソンパワーって感じがしますな。

 

 

『THE ONE』(UVERworld)は、見た目は(一応)大人、頭脳は中二なチャラくてガムシャラなバンド像はそのままに、「バンドサウンドを主軸に他ジャンルの要素も貪欲に取り込む」スタイルがさらに強化されてます。サウンドプロダクションが良好なのは勿論、全体的にひたすら押しまくるばかりでなく、ちゃんと引きを弁えているのがいいですな。また、”Time is Life”を訴えるような歌詞が多く散見されたのもポイント。『NOWHERE boy』では、虚しさや人肌恋しさを伝えるような歌唱と、それを引き立てるシンプルな演奏&サウンドプロダクションも手伝って、”Time(時間)”は”Life(命)”と同等に尊いものであるということを痛感。

 

 

Gackt率いるロックバンド・YELLOW FRIED CHICKENzの1stアルバム『YELLOW FRIED CHICKENz Ⅰ』は、砂嵐の中を駆ける10式戦車の如く演奏陣が猛威を振るっている 肉食上等草食Fxxkなアルバム。遊び心利かせ過ぎなヤンチャぶりも含めて実に男っぽい。熱血すぎる!ていうか このバンド終わんのが早すぎだし唐突すぎんだろ、いくらなんでも!ロンジコーンかって!

 

『flowering』(TK from 凛として時雨)は、バンド本体と演ってることがさほど変わらんように見えますが、ピアノだのストリングスだの外部の音を積極的に取り込んだことで、美メロも狂気もヒンヤリした空気感もより引き立ったような感があったり、その一方で時雨本体ではあり得ない静かで優しげな曲なんかもあったりして、パーソナルな側面を覗かせていたりと、ソロならではのアプローチが多々盛り込まれた意欲作であります。でも凛として時雨が苦手な人はほぼ間違いなくこのアルバムも無理。

 

 

『ANGEL OF SALVATION』(GALNERYUS)は、キャッチーな歌謡メロとドラマティックかつパワフルな演奏の二刀流で切り込んでくる、超強力なJ-METAL(?)アルバム。ほんっと、最初から最後まで一切テンションが落ちないっすね。10分以上の大作もあったりするんですけど、単なるマスターベーションに終止しない超ドラマティックなメロディと展開美で魅了してくれるし。

 

そして『ぱみゅぱみゅレボリューション』(きゃりーぱみゅぱみゅ)は、遊び心と中毒性を有したメロディ×リズム×テキトーっぽい歌詞×甘くてキュートで人懐っこい歌唱が遊戯するだけの原宿サディスティックな一枚でもあり、「お母さんもぜひお子様にすすめて上げてください」と言いたくなる 岩井のレーズン的な一枚でもありっていう なんか単細胞そうなアルバム。面白い。実に面白い。

 

 

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