平成の音楽を総括するの巻#26【平成26年(2014年)】

ということで平成26年、つまり2014年。この年のトピックとして挙げなきゃいかんのは やっぱり「アナと雪の女王」の大ヒットですかね。映画のみならず、関連の楽曲も軒並み大ヒットしたことだし(『レット・イット・ゴー~ありのままで~』(松たか子)とか『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』とか)。と言いつつ、この映画いちども観たことがないのでこれ以上は何も語り様がないんですけど

 

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★平成26年(2014年)

【SONGS BEST 30】

◆『We Don’t Stop』 / 西野カナ
◆『INCUBUS』 / Acid Black Cherry
◆『24WORLD』 / EXILE TRIBE
◆『R.Y.U.S.E.I.』 / 三代目J Soul Brothers
◆『アンティーク・ナハトムジーク』 / 水樹奈々
◆『Virtue and Vice』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
◆『Come In』 / 4Minute
◆『ちゅるりちゅるりら』 / でんぱ組.inc
◆『春風』 / Rihwa
◆『BACK SEAT』 / JYJ

◆『Let Go』 / MIYAVI
◆『誰が言った』 / UVERworld
◆『グロテスク』 / 平井堅 feat. 安室奈美恵
◆『お年玉 ~TOUDAIMOTOKURASHI~』 / 味噌汁’s
◆『Rising Hope』 / LiSA
◆『Gush』 / Pharrell Williams
◆『What is LOVE?』 / モーニング娘’14
◆『Lovin’ You』 / moumoon
◆『Too Close』 / Ariana Grande
◆『Red Light』 / f(x)

◆『All Over』 / Jine
◆『MAKE A MIRACLE』 / EXILE ATSUSHI
◆『EVERLASTING』 / L’Arc-en-Ciel
◆『サンキュー。』 / 大原櫻子
◆『イビサガール』 / NMB48
◆『抱きしめたいけど』 / 山本彩
◆『Anaconda』 / Nicki Minaj
◆『Wiggle』 / Jason Derulo ft. Snoop Dogg
◆『Always with you』 / GENERATIONS
◆『SWAGGALICIOUS』 / 板野友美

 

【ALBUM BEST 30】

◆『ARCHE』 / DIR EN GREY
◆『0 CHOIR』 / UVERworld
◆『PHASE 2』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
◆『チームN 3rd Stage「ここにだって天使はいる」』 / NMB48 team N
◆『BABYMETAL』 / BABYMETAL
◆『TENSE』 / 東方神起
◆『遊』 / 山下智久
◆『Hydra』 / Within Temptation
◆『SUPERNAL LIBERTY』 / 水樹奈々
◆『Red Light』 / f(x)

◆『My Everything』 / Ariana Grande
◆『NOnsenSe MARkeT』 / MERRY
◆『好きっ』 / 三森すずこ
◆『JUST US』 / JYJ
◆『TRYANGLE』 / ALTIMA
◆『Timeless』 / w-inds.
◆『OVERTONE』 / KEYTALK
◆『Flashing Lights』 / Havana Brown
◆『G I R L』 / Pharrell Williams
◆『LOVE before we DIE』 / moumoon

◆『世界の中心は大阪や~なんば自治区~』 / NMB48
◆『with LOVE』 / 西野カナ
◆『黒と影』 / 黒夢
◆『GALLOWS』 / lynch.
◆『Make A New World』 / NoGoD
◆『25』 / 花澤香菜
◆『REINCARNATION』 / 黒崎真音
◆『gravitation』 / ギルガメッシュ
◆『証×明-SHOMEI-』 / 喜多村英梨
◆『革命的ブロードウェイ主義者同盟』 / 上坂すみれ

 

 

ではではまず楽曲から。この年のトップには西野カナ『We Don’t Stop』をセレクトしました。またしてもGiorgio Cancemiプロデュース曲なわけですが、なんと今回はシングル表題曲ではお目にかかることがないアッパーなEDMナンバー。といっても、カップリング曲でたまに演るようなアゲアゲ系でもクール系でもなく、フロア感をばっちり押さえつつコマーシャルな歌モノにしっかり仕上がった、いい意味でシングルっぽく 制作チームのプロフェッショナルぶりがしかと窺える作品に。歌詞もまた上手いです。タイアップ先(日本テレビ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」)に年齢やキャラ設定を合わせながらも普遍的な応援ソングとしてしっかり機能しているし、2コーラス目では恋愛要素も絡めていたりと自身のアドバンテージもさり気に活かすこの仕事ぶり。MVのポニーテールなカナちゃんもくっそ可愛いし、これは傑作の一曲でしょう。

 

 

お次はAcid Black Cherry『INCUBUS』。演ってることがJanne Da Arcと大して変わんねーぞでお馴染みのアシッドですが、こちらはジャンヌではほとんど手を付けていないゴシックテイストのハードロックナンバー。モダン寄りの音触りも攻撃力抜群でカッコいいし、耽美さとか悲壮感とか耳に残り香る血の匂いとか いちいちたまらんすぎる!本当にインキュバスに襲われてしまったような気に陥ってしまう美しく危険な名曲であります。

 

 

ほんで水樹奈々『アンティーク・ナハトムジーク』もまたゴスい香りが漂う名曲なのですよ。痺れるほどにカッコいい演奏と、うっとりするほどに妖艶な歌唱、ゴスい装飾やら可変拍子やらで以て奈々さんの変態ぶりをとことん美化してパッケージングしているのが素晴らしいっすな。アルバム『SUPERNAL LIBERTY』収録のナンバーですが、他に比べてこの曲がアタマ1つ2つ…いやもう奈々さんまるまる一人分くらい突き抜けちゃってますよ。

 

三代目J Soul Brothers『R.Y.U.S.E.I.』は、皆さんご存知の通りこの年(と翌年も)日本で 一大センセーションを巻き起こした華麗なるEDMナンバー。いやあコレは今聴いてもマジ傑作っすね。攻めの姿勢と遊び心を交えたトラックには否応ナシに胸が躍るし、儚くも煌びやかなメロディを乗りこなす二人のボーカルも、カッコいいだけでなく 自由奔放ですこぶる楽しげ。三代目にあってEXILEにはないチャラさがフル活用され、リア充感、脂が乗ってる感が嫌味なくらいに放出されてるのが良いですな。最高の瞬間を最高の仲間達と謳歌しているかのような この夢心地な眩さを密封したSTY氏、グッジョブすぎる!

 

 

そしてEXILE TRIBE『24WORLD』。これもまたSTY氏が手掛けたEDMナンバーなのですが、こちらもマジあっぱれっす!束の間のキラメキや美しさ、儚さをイメージさせるに『R.Y.U.S.E.I.』に対し、こちらは情熱だとか闘志だとか そういったギラついたサムシングを打ち出しており、チャラチャラしているようで実は骨太でアグレッシブなEDMサウンドをバリバリ展開しておりば。ネス吉、登坂今市の頼もしいボーカルも然ることながら、ブリッジパートにおけるDOBERMAN INFINITYの容赦ない猛攻がとりわけ強烈なインパクトを与えてくれます。ATSUSHI不参加なのが残念ですけども、これは掛け値なしに超傑作。

ていうか、これら2曲以外にも、『WON’T BE LONG』を想起させるファンキーでゴージャスなディスコナンバー『MAKE A MIRACLE』(EXILE ATSUSHI)とか、青臭く瑞々しいミドルアップ『Always with you』(GENERATIONS)とか、LDH系の楽曲をちょいちょい取り上げてますが、これは単なる偶然っす。べつにLDHに嵌まってたとかそんなんちゃうし!

 

 

4Minute『Come In』は、韓国盤のアルバムに収録されており、厳密にはガユンとヒョナの二人による楽曲。これは明らかにエロです。ほんで間違いなくセックスソングです。ラブホでまったりエッチを楽しんでるみたいな甘い雰囲気がたまらんし、音をむやみやたらに多用せず、それでいてグルーヴ感への配慮も抜かりないトラックメイキングもいいし、意味の分からんハングルまみれの歌詞でもエロさと可愛さがビンビン感じ取れるガユンのスウィーティーで柔らかく吐息を感じるウィスパー的なボーカルが何より魅力的。いやあムラムラきちゃいます。ワンコーラス聴いただけでもうあそこが蕩けます。もっと言っちゃうと恥丘温暖化不可避!セックスやオナニーのBGMに是非とも!…って、平成の音楽を総括する企画で何書いてんだ一体。

 

でんぱ組.inc『ちゅるりちゅるりら』は、ヒャダインの手癖バリバリすぎる忙しないアップナンバー。いやまたこれかいって感じはありますが、とにかくキレの良さがいつも以上なわけですよ。合いの手とかコーラスワークとか相変わらず半端ないシャカリキぶりだし、「信長ドラスティック」だの「上杉レペゼンジャポン」だの「めっちゃくちゃでハッチャメチャで毎日関ヶ原」だの言葉遊びしたいだけの無意味なフレーズを矢継ぎ早にぶっ放す様はほんと痛快極まりない。ていうか1コーラス目のアレって「敵にこそ塩プレゼント」なのね。まともに歌詞見るまでずっと「敵にこそ死をプレゼント」だと思っとったわ…。

 

 

Rihwa『春風』は、びっくりするくらい真っ向から勝負に挑んできている超正統派のJ-POPバラード。バンド演奏やピアノ/ストリングスアレンジが良いのはもちろんのこと、何といっても彼女の 澱みなく かつ声量も情感も豊かなボーカルがとてつもなく素晴らしすぎる!配信で好成績を収めた楽曲ですが、私的にもかなり気に入っており、彼女の楽曲の中でもこれがいちばん好きな曲であります。

 

 

RADWIMPSの覆面バンド・味噌汁’s『お年玉 ~TOUDAIMOTOKURASHI~』は、「父ちゃん母ちゃん お年玉 返しておくれ」とひたすら懇願するだけの しょーもないパンクナンバー。言葉のチョイスや詰め込み方はしっかりした計算があってなされたものではあるけど、全体的にはMVも込みで実にくだらん。面白い。

 

 

安室ちゃんやCHEMISTRY, J Soul Brothersなどのプロデュースでお馴染みのNao’ymtが在籍するR&Bユニット・Jine『All Over』は、3人の薫り高いボーカル・コーラスワークが大いに映えるジャジーなR&Bバラード。フックでの歌いっぷりときたらもう圧巻っすね。楽曲そのものも勿論素晴らしいですが、彼らのボーカルに気持ちよく酩酊してしまったがゆえにこの嵌まり様という。

 

そしてそして、Nicki Minaj『Anaconda』Jason Derulo ft. Snoop Dogg『Wiggle』ですが、これらはどちらもお尻フリフリのMVでお馴染みの変態ダンスポップナンバーであります。そしてどちらも歌詞が酷い。特に前者は相当なまでの下劣っぷりでもう最悪最高。

 

 

 

moumoon『Lovin’ You』は、ミニー・リパートンのカバー。サビを聴けばほとんどの人が「あ~聴いたことある」ってなると思います。この曲はYUKAさんのフェミニン度マックスな歌唱が美しすぎてたまらん!原曲のイメージを遵守しつつmoumoonっぽいオシャレでキメ細やかなアレンジが上手いこと施されてるのがまた良いのよな。

 

 

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それじゃあ今度はアルバムですが、トップにセレクトしたのはDIR EN GREY『ARCHE』。複雑怪奇の極北といった感じだった前作を第三形態のフリーザとするなら、こちらはその一段階上を行く最終形態のフリーザ(世間一般的に認知されているシンプルなスタイルのフリーザ)といった感じ。京の歌唱が映える美メロが今回特に際立ってる印象で、ヴィジュアル系らしい退廃的かつ耽美的な空気感を交えつつ、シンプルながら強靭なアンサンブルで始終 猛攻を繰り広げておりば。メロディアスさに重きを置いてるといっても、ボーカルはクリーン偏重というわけではなく、喚き立てたりファルセットを駆使したりと相変わらず目まぐるしく変化する歌唱スタイルで狂騒(それもまた最終形態のフリーザっぽい)。誰がどう聴いても明らかに前作より断然聴きやすくなってますけど、単にキャッチーさを増しただのポップ化しただの そういうのとは全く別で、やっぱり進化なんですよ。「進化」という言葉を躊躇なく宛がえる稀有のアーティスト・DIR EN GREYの本質が改めて露わになった傑作であります。

 

 

続くUVERworld『0 CHOIR』は、前作で既に確立されていたUVER独自のミクスチャーロックの発展形といった感じで、これまで以上に熱量も情報量も格段に増してます。演奏ひとつとっても、生々しい躍動感と力強さがさらにグレードアップして よりフィジカルなものになっていることが窺えるし、エレクトロやダブステップといったクラブサイドのデジタル要素を前作以上に遠慮も躊躇もなく導入しており、多分に音を詰め込みまくっていながらも、それらがとっ散らかることなく整理整頓されたカタチで上手く融合されているのはサスガ。TAKUYA∞のボーカルも血管ブチギレそうなくらいにリキが入っていて、いやまだ戦闘力アップするんかいって感じ。いやほんとスゲーな。単にカッコいいだけじゃなく、モチベーションアップや滋養強壮にも効果的な一枚であります。

 

 

Fear, and Loathing in Las Vegas『PHASE 2』は、上記のUVERのやつと重複しちゃうんですけど、これもまた前作で確立されたラスベガスならではのチャラリーモスタイルの発展形というか応用編というか、これまで以上に多彩なボーカルスタイルを取り入れたり、より複雑な曲展開を繰り広げたりしており、さらに攻めのモードに入っちゃってます。つーか音数も情報量も多すぎ。さらに言うと、主に絶叫を担当するMinamiのネジが本格的に外れてきたのがこの辺からですね。笑っていいんだかどうなんだかって感じのトチ狂ったアプローチが最高っす。前作に引けを取らないほど嗜み甲斐のある一枚であります。

 

 

NMB48 team N『チームN 3rd Stage「ここにだって天使はいる」』は、48グループの活動における根幹である劇場公演で披露される楽曲をスタジオで録り、セットリスト順に並べた作品。48グループ全てに共通して言えることなんですが、劇場公演曲となると サウンドプロダクションが通常の楽曲以上に薄っぺらくなってしまうのが特徴的でして、それはこのアルバムも同様(それでも他の劇場公演アルバムに比べればだいぶまとも)。しかし、楽曲はいずれも優良なアイドルポップスだし、メタ的な意味合いなく純粋にアイドルのイメージを体現したような、大雑把ながらそういったコンセプトでしっかり1枚にまとまってるし、従来のオリジナルアルバムよりも断然オリジナルらしいアルバムやんかと。ちなみに、同年にリリースされた2ndオリジナルアルバム『世界の中心は大阪や~なんば自治区~』、新曲が9曲設けられてはいるものの、印象としてはぶっちゃけ寄せ集めに近い感じでオリジナルっぽさはだいぶ薄め。それでも楽曲自体は軒並み好感触なので、これはこれで気に入ってるアルバムではあります。

 

 

BABYMETAL『BABYMETAL』は、2014年当時アイドル界の台風の目といった感じの存在だった彼女たちが満を持してリリースした1stアルバム。単にアイドルポップスをラウドに鳴らすのではなく、アイドルポップスとメタル、それぞれの「ならでは」をユーモアに富んだアプローチで活かし 対比を利かせつつ昇華しているのが素晴らしくて面白い。センターに立つSU-METALの凛とした歌唱が間違いなく最大の武器。ではありますが、サイドに立つYUIMETAL, MOAMETALの合いの手もただのお飾りではなくBABYMETALになくてはならないものとしてしっかり機能してるし、他の追随を許さんとばかりにオリジナリティが確かなクオリティを以てしっかり確立されてるのが凄い。しかも、こんなイロモノ風情のスタイルが2019年現在も賞味期限切れすることなくワールドワイドな規模で活躍を続けていることにも驚愕。2014年どころか平成のアイドル史にもしっかり痕を刻み付けた名盤であります。

 

 

そしてそして2014年、日本では『R.Y.U.S.E.I.』(三代目J Soul Brothers)の大ヒットでようやくEDMが一般層にまで浸透した感がありますけど、世界では、前年に『Random Access Memories』(Daft Punk)が大ヒットした影響もあり、「脱EDM」「オールドスクール回帰」が目立ち始めました。その中でも特に大きなヒットを飛ばしたのがPharrell Williams『G I R L』で、私的にもかなり気に入ってる一枚。前述の『Random Access Memories』のリード曲である『Get Lucky』に参加したことが切っ掛けで本作の制作に着手することになったようですが、それに通ずる 聴き手も時代も選り好みしない 軽やかでファンキーなポップサウンドが取り揃っております。

 

 

w-inds.『Timeless』も、彼ら自身2008年末から2012年頃まで展開していたEDMとは距離を置いた作風で、しなやかなグルーヴを有したシックなR&B/HIP-HOPをメインに据えたラインナップに。サウンドの鳴りこそ 尖りや眩さがセーブされていますが、アプローチとしてはこれまでとはまた違った攻めの姿勢がハッキリ窺えるし、「剛」とか「硬」といったワードを連想させる従来の男性らしさとはまた違う 男性らしさがしっかり出てますよね。男性にしか出し得ない 色気とか品格とか、そういったものが旨味として有用した良作であります。

 

 

東方神起『TENSE』(日本盤ではなく韓国盤)も同様で、こちらはバンドサウンドやホーンセクションなど生音をフィーチャーしたブラックミュージックを展開。ゴージャスさとグルーヴィーさを前面に出したアップナンバー然り、より磨きをかけた歌唱と ムーディーで奥行きのあるサウンドを聴かせるバラード然り、ほんとに期待を裏切らない仕上がりだし、二人になってしまったことへの物足りなさを感じることもない。

JYJはJYJで、シックさと気品を纏いつつもガッチガチにキメすぎない風通し良き作品『JUST US』を提示してくれてるし、音楽的にはグループの分裂は必ずしも悪いこと・勿体ないことばっかではないと改めて思ったまで。

 

 

その一方で、DJにしてシンガーでもあるHavana Brownの1st『Flashing Lights』は思っきしEDM全開。そりゃ中近東風とかドラムンベースとか曲毎に異なる味付けは施されてますけども、歌モノバラードを一切設けず、全編フロア仕様で貫き通す姿は好感が持てます。そう言いつつ、アルバムタイトル曲だけどういうわけかオールドスクールテイストだったりするんですけど。ちなみにこのアルバム、もともとは2013年10月発売の作品なのですが、私が聴いたのは2014年3月発売の日本盤ボートラを収録したエディションなのでこの年でカウントしました。

 

 

ほんで、山下智久の完全限定生産の企画アルバム『遊』もEDMをメインディッシュとしたダンスミュージックアルバム。もちろんこちらも どストレートにEDM一本というわけではなく、ブラスアレンジだの幻想的アプローチだのSkrillexばりの凶暴なダブステップだの様々な仕掛けを織り交ぜてお届けしてます。せっかく面白いことやってんのに、どーせそんな売れねーだろみたいに思ってたのか 曲数は全7曲と中途半端だったり枚数を限定して生産してたりと随所で思い切りに欠けていたのが残念だったかな。

 

KEYTALK『OVERTONE』はメジャーデビューしてから初となるフルアルバム。メジャー進出前から既に出来上がっていた裏打ちダンスロックのスタイルがここで完成されたような感じがしますね。外部音を用いたり他ジャンルの要素を持ち込むことをほぼせず、なおかつ やたらと裏打ちを多用しているにもかかわらず、決して金太郎飴状態に陥ることはなく、そして何も考えずに聴いても気軽に楽しめるポップでコンパクトで女子大生ウケしそうな感じに仕上げてきているあたりに 彼らの親しみやすさと計算高さがプラスに作用してんなっていう。2019年現在でも KEYTALKっつったらやっぱこのアルバムになっちゃうかな。

 

 

上坂すみれ『革命的ブロードウェイ主義者同盟』は、彼女の特異なキャラクター性を詰め込んだようなアルバムで、なかなか面白いこと演ってんなあとは思うんですけどね。改めて聴くと すみぺのボーカルがアルバムの持つ独自の世界観をまだ表現しきれてない感じがして、そこが惜しいなと。すみぺ以外にこの世界観を掌握できる人間なんざ存在しないし、頑張ってくれよという感じではあるんですが、次の作品とそのまた次の作品が色々と凄いことになっちゃってるんですよね実は。

 

 

三森すずこ『好きっ』は、予想外に嵌まってしまった まさかまさかの一枚。すみぺ以上のダークホースですよ彼女は。萌え系アニメや地下アイドルに対して世間が抱いているようなあざとさが全くない りぼん系女子とか世間知らずのお嬢様女子大生とか そういう風情の可愛らしさを纏っているのが特徴的であり、彼女ならではの強力な武器でもあり、それがしっかり活かされているのが本作であります。音楽的にちょっと ゆかりん成分や あいなま成分を含有してはいるものの、他の女性声優さんと重複しない独自のポジションをひっそりと確立しちゃってるのが地味に凄いっすな。さらに言うと、ネタモノソングや安直で無難なバラードを一切用意しなかったのも良かった。そして すずこさん、ご結婚おめでとうございます!ぶっちゃけ岡田和睦と交際してることなんか全く知らんかったから このニュース聞いた時はまじで たまげた。昨年の年明け時からもう噂になってたのね。

 

 

lynch.『GALLOWS』は、方向性としては相変わらずと言わざるを得ない硬派でダークでインナーマッスルなラウドロックなんですけども、今改めて振り返ってみるとこの辺からですよね、歌詞に大きな変化が表れたのは。日本語詞が増え、主張の仕方がストレートになり、そして何より バンドの硬派なイメージとはズレた 喋り口調的な言い回しやユニークな言葉選びが増えたことに軽く驚き。いま現在もこのスタイルが貫かれてるってことは、この変化って決して一瞬の血迷いじゃなかったってことよな。

 

 

黒夢『黒と影』は、結果的に彼らのラストとなってしまった作品。攻撃性や鋭さがカムバックしており、熟成されまくった清春のボーカルもそんなハードロックサウンドの中でいい味出してるし(何歌ってるかはあんま聴き取れんけども)、最後にいいものを残してくれました。

 

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