平成の音楽を総括するの巻#3【平成3年(1991年)】

平成の音楽を総括するコーナー第3弾。当時まだ5,6歳の幼稚園児ゆえ この年も例によって後追いで聴いたものばっかなんですが、個人的にはここから本格的に音楽が面白くなってきたなって感じがするんですよね。今回は逆に情報量が多めになっちまってますがご容赦下さいませ。

 

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★平成3年(1991年)

【SONGS BEST 20】

◆『ミセス・マーメイド』 / チェッカーズ
◆『Silent Jealousy』 / X
◆『ALONE』 / B’z
◆『おーい!車屋さん』 / 忍者
◆『21世紀の恋人』 / 谷村有美
◆『想い出の九十九里浜』 / Mi-Ke
◆『僕はこの瞳で嘘をつく』 / CHAGE&ASKA
◆『とどかぬ想い』 / ビリー・ヒューズ
◆『背徳のシナリオ』 / Wink
◆『ラブ・ストーリーは突然に』 / 小田和正

◆『Can’t Stop!!-LOVING-』 / SMAP
◆『WINNING RUN』 / 光GENJI
◆『それが大事』 / 大事MANブラザーズバンド
◆『KISS』 / PRINCESS PRINCESS
◆『Eyes to me』 / DREAMS COME TRUE
◆『遠い街のどこかで…』 / 中山美穂
◆『さよならイエスタデイ』 / TUBE
◆『Choo Choo TRAIN』 / ZOO
◆『START』 / JUN SKY WALKER(S)
◆『Live Version』 / CoCo

 

【ALBUM BEST 10】

◆『IN THE LIFE』 / B’z
◆『Dangerous』 / Michael Jackson
◆『Jealousy』 / X
◆『MARS』 / B’z
◆『ヘッド博士の世界塔』 / フリッパーズ・ギター
◆『狂った太陽』 / BUCK-TICK
◆『LUNA SEA』 / LUNA SEA
◆『Nevermind』 / Nirvana
◆『米米CLUB』 / 米米CLUB
◆『もう探さない』 / ZARD

 

 

ということで、この年あたりからですかね、CDセールスが本格的にバグり始めた年といったら。日本経済のバブルが崩壊したのはこの年の3月でしたけど、音楽シーンのバブルはむしろこの年が始まりなんですよね。

 

特に分かりやすいトコだとドラマ主題歌。ドラマのヒットに伴って主題歌が有り得ないくらいバカ売れするようになったし、ドラマが大したヒットにならなくとも 起用された主題歌が通常よりもデカいヒットを飛ばしたりなんてこともザラにありましたからね。まあLINDBERGの『今すぐKiss Me』然り 辛島美登里の『サイレント・イブ』然り ドラマの影響での大ヒットはこの年以前から見受けられていましたけど、「東京ラブストーリー」主題歌の『ラブ・ストーリーは突然に』(小田和正)は初動で74万越え、累計で250万越えを記録し、「101回目のプロポーズ」の主題歌『SAY YES』(CHAGE&ASKA)は初動50万越え、累計280万越えを記録と、ヒットの規模が以前とは全然違うし、このバグ現象がこの2作に留まらず 翌年以降も必ずといっていいほど発生しているし、ここだけ見ても90年代は様子がおかしいということがハッキリ窺えます。

ドラマ主題歌に限らず、槇原敬之『どんなときも』ZOO『Choo Choo TRAIN』大事MANブラザーズバンド『それが大事』井上陽水『少年時代』バブルガムブラザーズ『WON’T BE LONG』など、CMソングや映画の主題歌への起用を切っ掛けに順位やセールスが急上昇したり驚異のロングセラーを記録し、そんな目を惹くチャートアクション感化されて さらに売り上げを伸ばしミリオンを越えるヒットにまでなった曲もこの年あたりから多々出現するようになりました。

 



 

そしてアルバムのセールスがバグり始めたのもこの頃から。CHAGE&ASKA『TREE』が初動で約99万を記録し、それまで初動・累計ともに歴代1位記録を保有していたユーミンの『天国のドア』を破って当時の初動・累計の歴代1位に君臨したわけですが、その1か月後にユーミン『DAWN PURPLE』が史上初の初動ミリオン(約101万)を記録、さらにその僅か1週間後にB’z『IN THE LIFE』が初動約104万を記録と、初動・累計どちらも次から次へと歴代記録が更新されていって実にカオス。今まで出現しなかった累計ダブルミリオンがこの年発売のアルバムから3作も出ちゃってるし。CHAGE&ASKA『TREE』DREAMS COME TRUE『MILLION KISSES』B’z『IN THE LIFE』と。

 

ということで、ここからやっとマイフェイバリットな楽曲に触れていきます。この年のトップは断トツでチェッカーズ『ミセス・マーメイド』でしょ。胸を締め付けるほど切なく蒼いメロディにファンキーでダンサブルな演奏、始終 緩急を弁えつつも転調後のラスサビで想いを爆発させるフミヤの熱唱が光る超絶名曲で、リアルタイムで聴いたわけでもないし、今も別に熱心なファンというわけではありませんが、個人的には1991年どころか90年代の最高傑作ナンバーであります。

 


 

忍者『おーい!車屋さん』と、谷村有美『21世紀の恋人』 は、当時特に好きだったアニメ「21エモン」のOP曲とED曲。どちらもかなり上位に挙げましたが、もちろんアニメの影響です。

谷村有美はいわゆる「ガールポップ」という部類にカテゴライズされる女性アーティスト。80年代後半から90年代前半あたりにデビューした女性アーティストで、アイドル的要素も兼備しているとか、外部提供曲もありつつ自作もできるとか、ざっくり言うとこんな感じですかね、ガールポップのイメージとしては。89~90年にかけてのバンドブームみたいな大きな盛り上がりはなかったけども、この時期の音楽シーンを振り返る上ではクローズアップすべき文化の一つでしょう。

 


 

その一方で、前年まではなんだかんだでまだまだ勢いがあったアイドル勢がこの辺りからセールス面でパワーダウンしていきます、いわゆる「アイドル冬の時代」の始まり。光GENJIWinkはこの年からチャート1位を獲得することはなくなってしまったし、CoCoribbonといった乙女塾出身のアイドル達も人気は横ばい若しくはジリ貧といった感じだったし、この年ようやくCDデビューしたSMAPも当時は人気・知名度ともにいまひとつだったし。でも曲の質が低下したわけではないんですけどね。光GENJI『WINNING RUN』は全盛期に引けを取らない勢いとキラメキがあるし、Wink『背徳のシナリオ』はゴシカルなアプローチが私的にツボで彼女たちの最高傑作と呼びたいナンバーだし。逆にアイドルからアーティスティック志向にシフトチェンジした小泉今日子中山美穂はアイドル期以上の大ヒットを飛ばしていました。

 

そして、一応アイドルとしてカテゴライズされるんでしょうかね、B.B.クイーンズのコーラスを務めていた女性3人が独立したユニット・Mi-Keはこの年の2月にデビューし、その際にリリースされたシングル『想い出の九十九里浜』が約1年ほどのロングセラーを記録し、大ヒットしました。1991年当時よりも20年以上前に流行したGS(グループサウンズ)をまんま演ってしまい、サウンド面でも歌詞の面でもオマージュをガンガンぶっこんだりと とことん突き詰めちゃってます。3rdシングル『ブルーライト ヨコスカ』もGSオマージュ全開のナンバーで、ベスト10入りこそ逃したものの こちらもロングセラーの末ヒットした楽曲。

 

ビリー・ヒューズ『とどかぬ想い』は、吉田栄作主演のドラマ「もう誰も愛さない」のED曲。この曲に関しても完全にドラマの影響です。もちろんリアルタイムではなく後追いでチェックした身ではあるんですけど、いやいやこれは何度観ても凄いっすわ。スルリとサペスンス(?)の洪水が毎週のように巻き起こっているわけですが、特に強烈なのが山口智子。1話の冒頭でいきなりRAPEされちゃってる画だけでも衝撃的なのに、清純なお嬢様が復習の鬼へと豹変する様とかマジさぶいぼモン。人間の醜さが蠢く中、どんなに血と泥に塗れても汚れきれない純粋な愛がちらっと垣間見えたりもする名ドラマであります…って なんかドラマの感想になっちまいましたが、まあとりあえず『とどかぬ想い』は名曲(雑)。

 

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アルバムでは、B’z『IN THE LIFE』をトップに挙げました。これは1991年のJ-POPの決定盤という感じがしますね。この時代特有のアレンジやサウンドプロダクションが有用した(というか私的にこの手の音が好みなだけ)名盤であります。

 

マイケル・ジャクソン『Dangerous』は、収録曲の大半でニュージャックスウィングを導入した 当時のトレンドど真ん中をゆくサウンドが快感でカッコいいアルバム。

 

 

BUCK-TICK『狂った太陽』は彼ら独自のセンスや世界観がようやくサウンドとして具現化することが出来たアルバム。文字通り前作『悪の華』で遊びは終わりとなり、いよいよこのアルバムから本格的にBUCK-TICKが始まるのでありました。

 

 

米米CLUBのセルフタイトルアルバム『米米CLUB』、これは衝撃的すぎます。エンターテイメント性溢れる作品と言えばアーティスティックな印象を受けますが、こりゃどこからどう切り取ってもコミックバンドやんかと。『浪漫飛行』でミリオンヒットを記録したその翌年にリリースしたとはにわかに信じがたいエッジー極まりない一枚であります。

 

そしてX『Jealousy』は、人気絶頂のさなかにリリースされた2年ぶりとなるオリジナルアルバムで、YOSHIKIが手掛けた楽曲が大半を占めていた前作に対し、他のメンバーのカラーも多分に注入されているのが特徴的。先行シングルが一切ない中で初動約61万という当時の歴代4位となる大ヒットを飛ばし、ロングセラーの末 最終的にはミリオンを突破。ですが、発売2週目は13位 約2万6千枚と、現在でいうAKBばりの不名誉な急下落を記録しているのがイマイチよく分からんです。一体なにごとですかこれは。本作のリード曲であり、後にシングルカットされた『Silent Jealousy』は、王道のYOSHIKI節が惜しげもなくあしらわれた ドラマティックかつクラシカルなメロスピナンバーでこれ名曲。聴けっ!!!

 


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