平成の音楽を総括するの巻#30【平成30年(2018年)】

ということで平成30年、つまり2018年。まあ昨年のことなので取り立てて振り返るまでもないかとは思いますが、この年と言えば、まずは米津玄師『Lemon』の超特大元気玉レベルでヒットを飛ばしたこと。その影響もあって、米津玄師がビッグネームのポジションにしっかりと足場を固め、さほど音楽に関心のない人らにも ひとまず名前は知られるようになったんではないかと。

 

 

続いてDA PUMPの再ブレイク。3年9ヵ月ぶり(!)のシングル『U.S.A.』、ジャケ写が公開された時点でもう既に話題沸騰でしたが、いざ楽曲がリリースされると、動画サイトやDL、ストリーミングで大ヒットを記録し、それはもう全盛期にリリースされた『if…』を凌駕するほど。ユーロビートは彼らにとって初の試みでしたが、この手のダサカッコいいダンスミュージックって実はDA PUMPの得意分野の一つだから、違和感もイレギュラー感も飛び道具感もなく、むしろこの手のダンスミュージックはお手の物と言わんばかりの貫禄すら感じました。いやあほんと売れて良かったっすわ。形骸化して久しいとはいえ、レコード大賞受賞を逃してしまったのは惜しいところですけど。名曲名パフォーマンス。

 

 

あとは、あいみょんの大ブレイク。CDセールスこそ大したことないですけど、ストリーミングやyoutubeの再生回数は驚異的だし、『マリーゴールド』は2018年を代表する楽曲と言っていいほど世間に浸透したナンバーだし、フェスでの動員数もなかなかエグいことになってるし、もはや反論の余地なし。まあでも紅白出場にはさすがに驚きましたけどね。選ばれたことがじゃなく彼女が出場を決めたことが。

それ以外だと、キンプリことKing&PrinceがCDデビューして瞬く間にスターダムにのし上がったってことくらいですかね。目立ったトコだと。

 

 

スポンサーリンク



 

★平成30年(2018年)

【SONGS BEST 30】

◆『Nextage』 / PassCode
◆『AFTER LIGHT』 / HYDE
◆『U.S.A.』 / DA PUMP
◆『New Genesis』 / KAT-TUN
◆『Rain Dance』 / MIYAVI vs KREVA vs 三浦大知
◆『Like it!』 / BoA
◆『流星』 / 藍井エイル

◆『赤い罠(who loves it?)』 / LiSA
◆『僕だって泣いちゃうよ』 / NMB48
◆『Temporary』 / w-inds.

◆『LAST MINUTE』 / [Alexandros]
◆『Sooner Than Later (feat.The Quiett)』 / 東方神起

◆『Keep the Heat and Fire Yourself Up』 / Fear, and Loathing in Las Vegas
◆『Opera of the wasteland』 / Roselia
◆『ICHIDAIJI』 / ポルカドットスティングレイ
◆『KOKYAKU満足度1位』 / ヤバイTシャツ屋さん
◆『THROWBACK』 / RYUJI IMAICHI
◆『Bright Burning Shout』 / 西川貴教
◆『GOOD and EVIL』 / UVERworld
◆『Values of Madness』 / DIR EN GREY

◆『POP TEAM EPIC』 / 上坂すみれ
◆『NEVER SURRENDER』 / 水樹奈々
◆『Be Myself』 / 三浦大知
◆『金木犀の夜』 / きのこ帝国
◆『天道虫』 / THE YELLOW MONKEY
◆『115万キロのフィルム』 / Official髭男dism
◆『Ladies and Gentlemen』 / THE ORAL CIGARETTES
◆『パワフル』 / FLOWER FLOWER
◆『秋がくれた切符』 / Mr.Children
◆『満月の夜なら』 / あいみょん

 

【ALBUM BEST 30】

◆『100』/ w-inds.
◆『WOMAN』 / BoA
◆『Tank-top Festival in JAPAN』 / ヤバイTシャツ屋さん
◆『The Insulated World』 / DIR EN GREY
◆『ノーフューチャーバカンス』 / 上坂すみれ
◆『タイム・ラプス』 / きのこ帝国
◆『Sleepless in Brooklyn』 / [Alexandros]
◆『NEW CHAPTER #1:THE CHANCE OF LOVE』/ 東方神起
◆『NEW CHAPTER #2:THE TRUTH OF LOVE』/ 東方神起
◆『Jukebox』 / フェアリーズ

◆『CAST』 / KAT-TUN
◆『私このままでいいのかな』 / BoA
◆『エスカパレード』 / Official髭男dism
◆『スポットライト』 / FLOWER FLOWER
◆『Galaxy of the Tank-top』 / ヤバイTシャツ屋さん
◆『色色人色』 / 感覚ピエロ

◆『XIII』 / lynch.
◆『Anfang』 / Roselia
◆『初恋』 / 宇多田ヒカル
◆『CHRONICLE Ⅴ』 / Ayasa

◆『Chasing the Horizon』 / MAN WITH A MISSION
◆『じゃぱみゅ』 / きゃりーぱみゅぱみゅ
◆『Sweetener』 / Ariana Grande
◆『LIGHT>DARKNESS』 / RYUJI IMAICHI
◆『FULL MOON』 / HIROOMI TOSAKA
◆『SOIL』 / 04 Limited Sazabys
◆『Kisses and Kills』 / THE ORAL CIGARETTES
◆『Revenant』 / Mary’s Blood
◆『#5』 / 凛として時雨
◆『SAMURAI SESSIONS Vol.3』 / MIYAVI

 

 

それではまず楽曲ですが、いいんでしょうかこれは…PassCode『Nextage』をこの年のトップにセレクトしたのですが、これは厳密に言うと2014年の楽曲。ただ、リメイク版のリリースが2018年で、原曲と仕上がりが大きく異なるというのもあって2018年で取り上げました。電波感開けっ広げなデジタルアイドルポップスと疾走ハードコアをごっちゃにした、いわゆるFear, and Loathing in Las Vegasのアイドル版といった趣のナンバーなのですが(PassCodeの音楽性自体がラスベガスのアイドル版って感じだけど)、肝となるのはなんといっても2分5秒あたりで起こる怪力転調。ハードコアから発色豊かな電波系アイドルポップスへ転じるこのくだりは、ラスベガスの『Scream Hard as You Can』を意識したかのようで とても痛快なのですよね。よりにもよってリメイクものをトップに選んでまうのはどうかと思いますが、そうせざるを得ないくらいに満足度が高杉晋作。PassCodeの中でも随一の名曲であります。

 

 

続きましては HYDE『AFTER LIGHT』。前年にVAMPSが活動休止となり、約12年ぶりにソロ名義で活動を再開したわけですが、ボーカルもサウンドもこれまで以上にタフさを増していて ごっつカッコええ!なんだか魔王のような風格を纏っていて 人類感がさらに薄まってるじゃないすか。そしてここにきてソロ名義でのピークをさらに更新してくるとか、この人は50代に突入しても あがりを迎える気は一切ないんだなってことが窺えますな。YOSHIKIとタッグを組んでリリースされた『Red Swan』も人間離れした ふつくしさを照射していて素晴らしかった。

 

 

KAT-TUN『New Genesis』は3人体制になって初めてリリースされたアルバムの収録曲ですが、これは6人時代から既に確立されていたパブリックイメージをガッチガチに装飾したヒロイックかつエッジーなアップナンバー。螺旋を描き上昇するようなエレクトロサウンドは、地獄から這い上がる様を象徴しているかのよう。そしてなんといってもサビにおける亀梨の「傷一つない奴に世界など動かせない」のとてつもない説得力!若気の至り感がなんとも清々しかった初期の楽曲とは似て非なる聴き心地ときたら。 興奮のマグマが煮え滾ること必至の名曲であります。

 

NMB48『僕だって泣いちゃうよ』は、グループのキャプテンでありエースでもある山本彩ちゃんの卒業シングル。とっても清々しく活力に満ち溢れているのに どこか寂しさも孕んでいて、全力を振り絞って駆け抜けるイメージの終盤とか ウルっときてまうこと不可避。涙目になりながらも笑顔で手を振って旅立っていくみたいな、そういうイメージの楽曲です。

 

 

つーかすまん、ここ3年くらいに関してはぶっちゃけNMB以外あんまよく分からんのよ、48/46って。欅坂はある程度把握してますけども、それ以外はマジでサッパリだし、乃木坂とか3rdアルバムより後の楽曲は全然知らんし、3期生以降のメンバーも未だにちゃんと覚えてない。
でもAKB『ジャーバージャ』は分かりますよ。ほんでまあまあ好きな曲。聴いた人の9割9分が『WON’T BE LONG』(本家じゃなくEXILE&倖田來未バージョン)を連想したかと思いますが、これは当時巻き起こっていたニュージャックスウィングのリバイバルブームに乗っかってこの曲を演ったんか?

 

 

Roselia『Opera of the wasteland』は、壮麗なオーケストレーションを携え燦然とした輝きを放つシンフォニックメタルナンバー。前曲から難易度が飛躍的にアップしており、特にドラムはパート毎にリズムもテンポも異なる上に楽曲のスケール感を演出する重要な役割を担っているから、ようライブでしっかり演れてんなと。そして、女子高生という設定どころかバンドリという二次元の世界までもガン無視して、魔法やモンスターやクリスタルが存在するような別の二次元ワールドへワープしてしまったかのような音世界がとにかく最高であります。そして あいなさんのボーカルはいつも以上に高垣彩陽成分を増量した上で高らかに歌唱しておりば。

 

 

MIYAVI vs KREVA vs 三浦大知『Rain Dance』は、顔ぶれを見ただけで血管の中が沸騰すること請け合いの名コラボナンバー。Mステでのパフォーマンスとかドキ胸ワクワクがずっと騒ぎっぱなしだったし、『SAMURAI SESSIONS Vol.3』の聴きどころと言ったら迷いなくこれ一択だし、それくらい存在感が圧倒的。

 

 

藍井エイル『流星』は、活動再開後1発目のシングル曲で、エイルちゃんのリスタートに相応しい気高い女戦士風情のアップナンバー。このスケール感、溢れんばかりの情熱、中二病の患い様、いやいやカッコいい!寸分の狂いなくアニソンの正統派ど真ん中を突っ走ってますよ。やっぱエイルちゃんはこうでなきゃね。

 

 

LiSA『赤い罠(who loves it?)』もまたカッコいいっす。やっぱLiSAはこうでなきゃね…っていうか、LiSAらしさが超鬱陶しいくらいにぶっ放されていて、これまた好き嫌いが二極化しそうなレベル。もちろん私は前者であります。

 

 

ポルカドットスティングレイ『ICHIDAIJI』は、既にライブの定番曲と化した感があるファンキーなダンスロック。まるでサザエさんのBGMのような几帳面かつキメ細やかなリフが聴き手を踊らせます。楽曲制作のみならず、ライブパフォーマンス、ビジュアルワーク、プロモーションなども自身で独自性をもって敢行している彼女たちですが、バンドの根幹である楽曲の出来が既に上々すぎるので、これだけでも十分満足できます。ライブも面白いし雫ちゃんは可愛いし、もはや文句のつけようがない。

 

 

スポンサーリンク



 

続きましてアルバム…ですが、今年初めに2018年の年間マイフェイバリットアルバムの記事を書いていて、それとそんなに大きく変わってないんで ほぼコピペに近い感じになってますけども、新たに追記した作品もあったりするんで一応書いておきます。

この年のトップにセレクトしたのは、w-inds.『100』。もうダントツぶっちぎり抜きん出まくりの圧倒的1位です。最新鋭にもしっかり着手しつつ彼らがこれまで培ったアビリティを現行のw-inds.の手腕で以て総括したサウンド群はグルーヴもムードも圧巻の求心力を有していて、1周聴いただけで打ちのめされました。しかもこれ慶太のプロデュース作品なんだって!?なんだよ、この男はボーカルだけじゃなくクリエイトやプロデュース面でも有能なのかよ!?最高のダンスミュージックアルバムであります。

 

 

お次はBoA『私このままでいいのかな』『WOMAN』。前者は日本で久々にリリースされたオリアルで、後者は韓国でリリースされたフルアルバム。どちらも良い作品ですが中身は全く別モンです。
前者は簡単に言っちゃうと歌とダンスで魅せるJ-POPって感じのアルバム。といっても、一時期avexの中である程度フォーマット化されていた 凡庸かつ汎用性の高いコンビニエンスなJ-POPなんかではなく、BoAちゃんのより成熟した歌唱と、30代に踏み込んだ今のBoAちゃんが歌ってこその言葉、この2点にフォーカスを充てた楽曲が多いのが特徴的であり大きな魅力でもあります。

 

 

で、後者は、トレンドだのリバイバルだの様々なダンスミュージックを駆使して女性の強さ・女性としての在り方を打ち出したアルバム。BoAちゃん自身から紡がれた言葉や、BoAちゃんのポテンシャルをより活かした楽曲が多々あるということを考えると、こっちのほうこそBoAちゃんらしさが詰まってるアルバムだし、実際こっちのほうが断然面白いです。

 

 

ほんでヤバイTシャツ屋さん『Galaxy of the Tank-top』『Tank-top Festival in JAPAN』。前者がメジャー2ndで後者が3rd。
前者はバンドのイズムがブレないまま、メロコア一辺倒に陥ることなく動でも静でもユニークさをアウトプットしちゃうわ、なおかつ商業ロックも着飾りなくしっかりこなしちゃうわと、彼らの器用さが浮き彫りになったアルバムであります。真面目にバカを演る楽曲だけがヤバTじゃないんだぞと。バカが真面目な楽曲を演ったってええやないかと。

 

 

んで後者はおふざけやユニークさがまた前面に出るようになってます。そして演奏によるサウンドの強度が上がってます。さらには、多くの言葉を詰め込むことでスピード感やノリを強化しており、文字表記による言葉遊びが増えたことも特徴的ですな。要するに、あまりに早口で何言ってるか分かんねーよと。人によっちゃ音声で歌詞の面白さをまともに汲み取れねーよという声もあったりするでしょうけど、ノリの良さがグレードを上げてる分 私的にはこれはこれでアリ。1stアルバムまであったアマチュア感がすっかり漂白されたのに、バンドのイズムが一切ブレず 親近感もバカバカしさも面白さも健在で、楽曲の質や演奏、魅せ方といったバンドとしての強度がアップしているのが凄いっすな。

 

 

そして東方神起『NEW CHAPTER #1:THE CHANCE OF LOVE』『NEW CHAPTER #2:THE TRUTH OF LOVE』。また同一アーティストから2枚も選んじまってますが、しゃーないやん!こいつら後輩に王座を譲る気が全くないんですもん。時流を的確に捉え、装いが超絶シンプリーになったアプローチで颯爽と演ってのけるその様からは不朽の王者としての貫禄をビンビン感じます。ただし、それは韓国盤に限った話で、日本盤はどうも彼らのポテンシャルを引き出しきれてない感じがして なんとも微妙。

 

 

DIR EN GREY『The Insulated World』は、サウンドはシンプル、展開は複雑怪奇、歌詞はかつてないほどどストレートに痛み・怒り・絶望をブチ撒き、そしてヴォーカルはまた武器を増やして奇妙奇天烈ぶりにさらなる拍車が掛かっているのが特徴的。前作と違ってメロディアスさが薄い上に、歌詞カード見なきゃ何歌ってっかさっぱり分かんねぇって感じですが、楽曲に込められた負のエナジーはこれまで以上にダイレクトに伝わってくる。っていうか、もはや能動的に汲み取ろうとするまでもない。「イヤン感じちゃう」なんて口にする隙すら与えないほど強烈に。

 

 

上坂すみれ『ノーフューチャーバカンス』は、まさに摩訶不思議アドベンチャー!って感じのアルバム。クソアニメの主題歌『POP TEAM EPIC』を筆頭に、カルト色の強いポップソングやらネジぶっ飛びまくりな怪曲やら すみぺオリジナルとしか言いようがない強烈で落ち着きのない音世界を繰り広げておりば。そんなアドベンチャーをシティポップ風味の儚げなナンバー『ノーフューチャーバカンス』で締めるところがまた憎いのう。超傑作っす。

 

 

きのこ帝国『タイム・ラプス』は、前作からどのように大化けするのかが見ものでしたが、いやいや随分と素直でこまっしゃくれのない歌謡オルタナロックになりましたなと。いい意味で帰り道のBGMというか。メロディセンスも演奏スキルもボーカリゼーションも相変わらず良好ゆえに、この作品もめっちゃ気に入りました。んで、どうせ次はこれとはまた違う方向に舵を切っちゃうんだろ、と思いきや、今年になってまさかの活動休止。さて、どうなる今後。

 

 

[Alexandros]『Sleepless in Brooklyn』は、これといった大衆性意識もスノビッシュさもガッチガチな作り込み様もない ラフでフレキシブルな立ち振舞いが感じられるアルバム。それでいて仕上がりがスタイリッシュだし、日本っぽさがこれまで以上に薄い。叙情性とかメッセージ性とか そこに寄り掛からない 単純に聴いていて心地良いとかカッコいいとか フィーリングで嗜む楽曲が多いんですよね。アンサンブルが以前よりも幾分シンプルかつスマート化し、打ち込みやシンセの取り入れ方がサマになってきたことで、彼らの高い演奏スキルとアレンジセンスが改めて明確になったし、時代性ともしっかりマッチしてる。これまでのドロスとはだいぶ趣は異なるけど、私的にはこれが現時点でのドロスの最高傑作。

 

 

フェアリーズ『Jukebox』は、トレンドを押さえ ガーリッシュさや ようやく滲み出てきた色香を活かした新曲がいくつかある一方、2014年発売の前作以降にリリースされた数多の楽曲をこれでもかと乱暴に詰め込んだ結果、コンセプトも統一性もあったもんじゃない雑多すぎるアルバムになっちまいました。が、この節操なきとっ散らかり様が却って面白い。スタイリッシュでセクシーなダンスナンバーにアイドルらしい健気でエモーショナルなポップス、コミカルに振り切りまくったダンス歌謡、なぜ今やねんって感じのダサダサ90sユーロまで、こんなにキュートで有能な女子たちを使って遊びすぎやろ大人どもと言いたくなる痛快なラインナップ、たらふく楽しませていただきますた。

 

 

Official髭男dism『エスカパレード』は、J-POPとブラックミュージックの掛け合わせが絶妙。大衆に色目を使ってる感はなく、エンターテイメント性を有してアウトプットされた、聴き手を選り好みしないアルバムであります。1stにしてかなりの出来杉君、それでいてこの次もこれを基盤にいくらでも化けられる余白があるという、なんですかこの絶大なる将来有望感は!満足度は高めだけど、もちっとはっちゃけてもよかったかも。

 

 

FLOWER FLOWER『スポットライト』は、エッジーでタフな演奏や ポップさを秘めつつシューゲイザーに片足突っ込んだ楽曲、そして何つってもYUIのパワフルさとナイーブさを兼ねたボーカルの素晴らしさがこれでもかってくらいに炸裂しちゃってるアルバム。もちろんソロ時代を想起させる感傷的でメロディアスな楽曲も好感触。いい傾向です。スローペースでもこのまま突き進んでってほしいもんです。

 

 

感覚ピエロ『色色人色』は、これまで通りV系チックでややナルシスティックなボーカルや 艶やかでエロい楽曲もありはしますが、そこにどういうわけかパリピ風情のチャラいノリが少なからず加味されていて「おいおい、どうしちまったんだ!?」って感じが。ちょっと戸惑いもありましたが、いやいやこのノリは痛快。私的にはアリだな。前作よりも好きです。

 

 

宇多田ヒカル『初恋』は、タイトル曲はもちろん、それ以外の楽曲も、一つのある事象に対する突き詰め方がいちいち凄まじい。一曲一曲がドラマのワンシーンというか、中には1話分がまるまるパッケージングされてたり、気が遠くなるほど重厚な最終回をコンパクトにしたためたナンバーもあったり。『初恋』よりも『人生』とタイトリングしたほうがいいんじゃないかってくらいに奥行きが深いアルバム。一枚通して、今までで最も彼女の凄みをまざまざと感じた。

 

 

MAN WITH A MISSION『Chasing the Horizon』は、これまでの作品と違い、主にサウンド面で時代性を強く意識しているのが特徴的。BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之氏をサウンドプロデューサーに迎えたことでラスベガスやUVERworldとはまた違った バンドサウンドとデジタルサウンドの有機的な融合を実現しています。それでいて、彼らの根本的な魅力である そこいらの地球人男性よりもずっと男らしい力強さ、大らかさ、少年性みたいなもんが本作でもしっかり内包してるのが良いっすな。時代に囚われない音楽もいいけど、やっぱり時代をしっかり着こなした音楽を演ってる人はカッコいいよな。

 

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です