Official髭男dism『Laughter』『HELLO』の素晴らしさを語ってみたの巻

 ドラマ「恋はつづくよどこまでも」主題歌『I LOVE…』、「カルピスウォーター」CMソング『パラボラ』、映画「コンフィデンスマンJP ブリンセス編」主題歌『Laughter』、「めざましテレビ」テーマソング『HELLO』と、昨年に引き続き、今年リリースされたヒゲダンの楽曲も至極快調。それでいて、どれもこれもポピュラーの皮を被っていながらも、昨年までの楽曲と似たようなアプローチに着手してるものが一つたりともないのが凄い。

 

 『エスカパレード』『Traveler』その他過去のアルバムで十分理解してたつもりのヒゲダンの凄みをまたしても見せつけられたがゆえ、今回は 今月7月に配信された2曲『HELLO』『Laughter』について軽く感想を書いてみることにしました。

 

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 まずは7/10に配信された『Laughter』
 ヒゲダンのパブリックイメージである ブラックミュージック要素を汲んだポップスとは毛色が異なる、UKテイストのどっしりしたロックバラードナンバーであります。

 

 

 既に各所でチラホラと声が上がってますが、私的にもやっぱりミスチルの『終わりなき旅』を思い出してまうな。パクリとかメロディが酷似してるとかじゃなく、荘厳なストリングスアレンジなどによる気が遠くなるほどの雄大さとか、人生100年規模のドラマティックな展開とか、一歩一歩踏み締めて登り詰めていくかのような力強さとか、大まかな共通項が複数あるし、どちらの曲もそれら要素が静かにでも激しく胸を揺さぶってきましたからね。

 

 それにしても今回はいつにもまして藤原氏のボーカルが素晴らしい!前述通りスケールに富んだ楽曲ですから、たとえばGacktがバラードでたまにやる「平歌は静かでサビで一気に盛り上がる」みたいな手口もドラマティックさ演出として有効な手段かと思いますが、ヒゲダンはそこに着手しない。「人間みな呼吸を始めた瞬間からもうドラマは始まってんだ」と言わんばかりに、初っ端から締めまで抜かりなく絶唱絶唱!ハイトーンもファルセットもお構い無しに飛び出します。

 決断に至るまでの(2コーラス目は決断を下してからの)葛藤や紆余曲折ぶりを言葉以上に饒舌に語ろうとする平歌と、凛々しく そして少し誇らしげな表情が垣間見えるようなサビと、同じ絶唱でもアプローチの仕方が違うゆえ、一つの楽曲の中でしっかりメリハリの効いたドラマティックさを打ち出せているわけですね。

 

 んで歌詞がとても良い。めちゃくちゃ良い!ものっそく良い!!文面を読んだだけでも 前述通り 激しく胸を揺さぶられたし、歌を何周か聴きながら ついつい自分の人生や幸せについて本気出して考えてみちゃったもんな。人生を左右する大きな決断の経緯を整理整頓しながらストーリー仕様で描写する筆致がほんと秀逸。

 それでいて、「翼は動きますか?本当に飛べますか?」「鳥の名前はラフター ケージを壊した」「乗り越えたラフター 今日も歌い続けた 自分自身に勝利を告げるための歌」と、サビだけをクローズアップしてみても韻を踏み放題。この曲に限らずですけども、そのこなれた押韻テクもまたミスチルっぽいな。

 もうなんつーか、キングダム31巻330話で政が秦国滅亡を阻止すべく住民達に語り掛け口調で鼓舞するあの名シーンを想起させる じわじわくる熱さと高ぶり。もしかしてヒゲダンは天下統一を目論んでいるのか?

 

 

 そして、つい先日7/24に配信がスタートしたばかりの『HELLO』
 タイアップ先である めざましテレビのイメージに違わぬ活気あるポップスながら、ありきたりから はみ出した攻めの跡がちらほら窺えます。

 

 

 最初に引っ掛かったのがリズム。なんや このシャッフルしつつ 重みのあるリズムワークは!上機嫌で街中を闊歩する感じでもなけりゃ 体重3桁レベルのデブがスキップするみたいな もったり感もなく、でも確かに気分は高揚させてくれるし 力強さも併せ持ってるという絶妙な跳ね具合。

 そこに絡むギターも軽快にカッティングしてるし、歌唱の躍動ぶりもウキウキしすぎない程よい塩梅でこれまた良い。暑苦しくならない程度の高い熱量とケセラセラ精神を兼ねたこの歌もまた ポピュラーだけど ありきたりに収束しないインパクトを放ってます。

 

 ほんでこの曲もまた歌詞が良いのよな。能天気でも脳筋ポジティブでもなく、身近で些細な喜びを共有したり、気づかぬうちに生じた もつれを紐解こうとしたりと、欠片サイズのプレシャスを説くこの細やかな描写があってからの「HELLO360度 僕らを包むこの世のBeautiful」。そして、サビにおける「360度」と「ビューティフォー(Beautiful)」での押韻も、狙い澄まし感ないサラッとした手捌きで逆に痺れる。字面だけ見ても韻を踏んでるってすぐには気づかないし。
 同じ「喜びを他の誰かと分かり合う」でもオザケンのあの名曲とはいろんな意味で別物。それでいてこれもまた素晴らし。

 

 てゆーか、8/5発売の4曲入りEPのリード曲は絶対『Laughter』になると思ってたんだけど、タイトルがまさかの『HELLO EP』。なんでやねん!明らかに『Laughter』が勝負曲やん!単純にEPの幕開けに相応しい曲が『HELLO』だから『HELLO EP』になったっていう、そういう話か?

 

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