アルバム感想『666』 / HYDE


『666』 / HYDE
2003.12.3
★★★★★★★★☆☆

01. SWEET VANILLA ★★★★★★★★★☆
02. HELLO(Album Mix) ★★★★★★★★☆☆
03. WORDS OF LOVE ★★★★★★★☆☆☆
04. HORIZON ★★★★★★★★★☆
05. PRAYER ★★★★★★★★☆☆
06. MASQUERADE ★★★★★★★★☆☆
07. MIDNIGHT CELEBRATION ★★★★★★★★★☆
08. SHINING OVER YOU ★★★★★★★☆☆☆
09. FRUITS OF CHAOS ★★★★★★★☆☆☆
10. HIDEAWAY ★★★★★★★★☆☆

 

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 前作から一転、ハードロックへと大きくシフトチェンジした2ndアルバム。そして本作は、共同プロデューサーとしてK.A.Z(OBLIVION DUST)を迎えて制作されました。

 

 まあハードロックっつっても、神聖なオーラを照射していた前作に比べりゃ こっちのほうがずっと取っつきやすいと思いますよ。そこまで攻撃性にブーストかけてるわけじゃないし、メロディはかなりポップだし、難解な展開を設けるどころか シンプルにカッコいいリフで引っ張っていくみたいな分かりやすさが備わっているので、ハードロックに馴染みのない人に優しい作りなんではないかと。

 

 音楽性の軸を「静」から「動」へと切り替えてから最初にリリースされた『HELLO』なんてJ-POPユーザーに対して超親切設計のハードロックじゃないですか。程よくハードでメロディが どどどどポップ。まあ後の作品に比べるとヌルく聴こえてしまう節もありますが、雰囲気がとにかくカッコいいので今でも結構美味しく聴けちゃいます。

 

 そして、このアルバムに限らず、後のソロ作品にも言えることですが、ラルクでは魅せなかったしゃがれ声で歌う場面が多々あるのが特徴のひとつ。これがハードロックサウンドにフィットしており、楽曲のカッコよさに大きく寄与しています。ヘヴィでカッコいいリフが耳を惹き、どエロいタイトルが目を惹く『SWEET VANILLA』、ヴァースにおける絶叫さながらの歌唱が荒々しくて惚れ惚れしちまう『MASQUERADE』、まるで性衝動に駆られたかのような勢いでかましてくる爆走ハードロック『MIDNIGHT CELEBRATION』などがまさしくそうですね。どれもライブ映えしそうなカッコよさとノリの良さを兼備してます。

 

 なんとなく大団円っぽい雰囲気を滲ませたメロディアスなミドルロック『FRUITS OF CHAOS』は ライヴを盛り上げる曲として書いたらしいですが、盛り上がるわけないやんか笑。ヴァースでのクリーンボーカルと サビでのしゃがれ声との対比はカッコよくて好感触ですけども。

 

 本作からの先行シングルとなった『HORIZON』は、瓦礫の塔の底から這いあがっていくようなイメージのミドルロックナンバー。冒頭から鳴らされるウェットなギターサウンドが上記のライブ映えナンバーとは別の意味でのカッコよさを有していて、これはかなり好きな曲。

 

 『SHINING OVER YOU』は本作では異彩を放つ一曲で、初期ラルクを想起させる雄大で耽美なバラード。言ってみりゃ ひとりラルクです。ひとりラルクと言いつつ、アレンジはHYDEとK.A.Zが共同で手掛けたやつなんですけど。曲単体としては悪くないけど、このアルバムの中だとアクセントというより完全に浮いちゃってて、通しで聴くとものっそく違和感が。

 

 その他、火を吹くようにサックスが鳴り響くダンサブルなヘヴィロック『WORDS OF LOVE』、荒廃したムードに覆われたスローテンポのヘヴィロック『PRAYER』、乾いた風を絡ませあなたを連れてくかの如くカラッとした軽快ロックンロール『HIDEAWAY』と…ところどころで物足りなさを感じる箇所はあるものの、全体的にはシンプルにカッコいいロックが勢揃いしていて、私的には割と気に入ってるアルバムです。

 

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