KAT-TUN『Roar』期間限定盤1, 2, 3, 通常盤を聴いてみた

なんと、前作から約3年ぶりにリリースされましたカッツンのシングル!

それも、初回限定盤(DVD/Blu-ray)、期間限定盤1、期間限定盤2、期間限定盤3、通常盤、さらにはファンクラブ限定盤と、
48系アイドルでもここまでやんねーよ、ってくらいにド派手かつボリューミーなラインナップでリリースされておりば。

もっと言えば、ダウンロード・ストリーミング配信限定の曲もあったりするので、それも含めると、全部で14曲もの初解禁音源(新曲11曲+CDデビュー前の人気ナンバーリメイク3曲)が
あります。誰がどう考えてもアルバムやんかと。10年くらい前にEXILEがやってた「ダブルマキシシングル」よりもボリューミーやんけ!って話ですよ。

まあ私はハイフンではないのでファンクラブ限定盤の音源は流石に未聴ですけども、期間限定盤1、期間限定盤2、期間限定盤3、通常盤はしっかり押さえたので、それらの感想を書いていこかなと思った次第であります。
ライトユーザーの方にも聴いていただきたいですが、特に、一度カッツンから離れてしまった かつてのファンの皆様にオススメしたいっすね。

 

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『Roar』

まずはリード曲の『Roar』。「咆哮」を意味するタイトルだけに、『Keep the faith』みたいなハードエッジな激情ロックナンバーを想像していたのですが、全然違うやん!
むしろ、そういうゴツゴツで刺々しい感触とは真逆の柔らかでドレッシーなミドルポップスで意外や意外。
ここで言う「咆哮」というのは、切なさや虚無感から由来する「声にならない叫び」を意味しているのかもしれませんな。

んでこの曲、歌が何気にムズい!相変わらずキーが高いし、綺麗なファルセットも要求されるし、何より感情表現において憂いや葛藤を打ち出す傍ら、それを乗り越えていく強さも示していかなきゃならないから、明らかにムズそう且つ楽曲の生命線と言ってもいいほどボーカルの重要度が高い『WHITE LOVERS』とはまた違った 高すぎるハードルなんですよねこれ。

ということで、予想とはだいぶ装いは違いましたけど、これはかなり良かった。よくよく考えたら、この手の楽曲を演れる人ってカッツン以外居なくね?まあサウンドだけで言えばKinKi Kidsも十分有り得るけど、葛藤だけじゃなく最終的に強さをフォーカスするとなると やっぱりカッツンが適任なのよね。

 

『光跡』(通常盤 収録)

『光跡』はオリエンタル風味のミドルバラード。
ぶっちゃけ、カッツンが歌うバラードって、個人的には『PRECIOUS ONE』みたいなスケールでか美タイプよりも、『僕なりの恋』とか『歩道橋』みたいな素朴系のほうが好みなんですよね。日常における何気ないひとコマでふと感じる温かさや郷愁に惹かれるというか。

そんな私でも、しかもnotハイフンな身ではありますが、この曲にはめちゃくちゃ感動しました。なんといっても、亀梨の歌い出しが絶品すぎる!「脆さ」や「弱さ」じゃなく「儚さ」を浮き立たせるナイーブなボーカルが美しいことこの上ない。
叙情的なメロディも良いし、そこに乗っかる歌詞がカッツン15年(結成からカウントすると20年)の軌跡を描写したような内容で 文面だけフォーカスしても綺麗。
特に2コーラス目はなかなか切実でズッシリと響いてくるフレーズよな。
以前『New Genesis』で「傷ひとつない奴に世界など動かせない」というジャンプコミックの主人公ばりに硬派な名フレーズを歌っていたことがありましたが、それをもっとフラットな切り口から綴ったような歌詞。最近でいうと去年あった山Pの件とか。今さらウダウダ言ってもしょうがないけど、去年のアレはさすがにちょっとね。

まあそんな感じで、これは本作の裏番長的な存在のナンバーですな。ただ節目に合わせて総括するだけじゃなく、いま現在の歌の実力がしっかり発揮されてるのも大きなプラス要素。

 

『Light and Blue』(通常盤 収録)

『Light and Blue』は開放感とスケール感に富んだEDMナンバー。
EDMといったら、以前に『FIRE STORM』や『Fly like a ROCKET』なんてのがありましたが、ああいうダンスフロア寄りの鳴りじゃなく、海外で開催されてる野外フェスで特に映えそうな感じのやつ。さすがにもうトレンドって感じの音ではないけど、シンプルに気持ちのいい響き。

 

『to the NEXT』(通常盤 収録)

『to the NEXT』は本作で唯一となるロックテイストのナンバー。
と言っても、『Real Face』や『LIPS』のようなオラオラ系じゃなく、強いて言えば『WILDS OF MY HEART』と『喜びの歌』の中間に位置する感じのエモロック。
年齢も年齢だし もう荒くれ者になる気はないのかと思うとやっぱり寂しくなってしまいますが、アラフォーのくせしてこんなに違和感も衒いもなく青春まさかりなエモロックを演れちゃうのもなかなか凄い。

 

『Loner』(期間限定盤1 収録)

『Loner』は、今やカッツンの鉄板となった感があるスタイリッシュなミドルダンスナンバー。
音数の少なさといい、サウンドが醸成するジャケ写さながらの色合いといい、実にシックな装い。終始軽やかに跳ねる歌メロがすこぶる快感かつグルーヴィーで、楽曲のスタイリッシュさをより強固なものにしていますが、そんな中ブリッジパートで思っきし荒れ狂う上田のラップが耳を惹きます。
亀梨のフェイクと中丸のボイパがバックでサポートしていることも手伝って、雰囲気ぶち壊して空回りすることなく 程よきスパイスとして機能してます。
派手さはないけど、3人の連結力と個々のしっかりした実力があってこそ成り立っている佳曲ですな。

 

『Pure Ice』(期間限定盤1 収録)

亀梨ソロ曲『Pure Ice』は、トラップを駆使したセクシャルミドルナンバー。
サグい雰囲気を前面に出しつつ、翳りを帯びた色気あるボーカルを活かしてメロウさも打ち出すと。いやあ実に妖しげです。「イエ~イエ~イエ~♪」のくだりとか、艶かしく舐め回されてるような感じがして非常にイヤらしいです。

 

『Desire』(期間限定盤2 収録)

『Desire』は、冒頭のベースラインから既に変態性をムンムン漂わせている肉食系R&B。
この手の楽曲って、昔からカッツンはサブコンテンツとしてちょいちょい発信してましたから、これもまた「らしい曲」の一種ではありますけど、エロ度で言えば当然 昔とは比にならないほど今のほうが断然上。
人が居ない真夜中のビルの中、女秘書の太ももを人差し指でなぞりながら、思わず漏れる吐息と喘ぎ声を塞ぐようにピチャピチャとベロチューする野獣男みたいな、そういう画がなんとなく浮かんでくるナンバーですな。

 

『ヤンキー片想い中』(期間限定盤2 収録)

上田ソロ曲『ヤンキー片想い中』は、タイトルから連想される通りのダサくて泥臭いコミカルタッチのロックナンバー。なんというか、はなわが演ってそうな感じの曲だな。

ほんで、上田のいかついボーカルが良いっすな。やたらオラついてる割に言動がヘタレというギャップあるキャラクター性もベタだけど良い感じだし、2コーラス目の「おはよう~♡」がキショすぎて思わず腹筋崩壊。「ゴツい男がろくに体毛処理せずセーラー服を着て雑に口紅を塗っただけ」みたいな簡素な女装姿しか見えてこないオカマボイス。ハナから笑わすことしか頭にないやんけお前みたいな、そういうおふざけに振り切ったナンバーであります。

こういうお遊びが演れるのはカップリングというポジションだからこそ、ですよね。もしアルバム形式でリリースしてたら場違い感ハンパなくていい笑いもんになってたこと確実だし。

 

『FALL INTO U』(期間限定盤3 収録)

『FALL INTO U』は、どこか懐かしさを孕んだシャレオツなアーバンポップス。
「作詞、作曲、編曲:森大輔」というクレジットを見た瞬間から期待値は最高潮に達してましたけど、それを裏切らない 本作きっての名曲ですよ。

にしても歌詞が凄いな。スタイリッシュかつ煌びやかな作風からしてもっとジェントルマンな感じなのかと思いきや、前述の『Desire』とは真逆で、小悪魔女子に翻弄されるダメ男が主人公。
中でも「すべてを失ったってかまわない 微笑みの先 そこには楽園なんてなかったとしても」のくだりがヤバすぎ。「騙されてる」と勘づいてるにもかかわらず のめり込んでまうこの男に明るい未来などありゃしません。こんな華やかで躍動感たっぷりのサウンドに乗せて一体何を歌わせてんだ!?

『TOKYO STARRY』が好きな人、もっと範囲を広げるなら 90s J-POPの煌めく音色が好きな人は気に入るんじゃなかろうかという、そんな感じのナンバーであります。

 

『change your mind』(期間限定盤3 収録)

中丸ソロ曲『change your mind』は、スマートかつエッジーなエレクトロアップナンバー。中丸らしい手堅いチョイスですが、手堅いゆえにこれまた期待に違わぬカッコいい仕上がり。

つーか、いきなりでアレですけど、女の人が男に言う「いい人」というのは全部で3パターンあるんですよ。「どうでもいい人」「都合のいい人」そして「カッコいい人」。
いわゆる優男にありがちなのは前者2パターンですが、中丸はビジュアルこそ典型的な優男ですが中身は完全に「カッコいい人」すなわち「いい男」なわけですよ。楽曲に加え、MVを見ればそれはもう明らか。

まあ「いい男」を「いい人」呼ばわりする人はあんま居ないと思うけど、兎にも角にも過去のどの中丸ソロ曲よりも存分に「いい男」ぶりを見せつけてくれる優良な一曲。これもめちゃくちゃエエやないか!

 

『Flashback』(配信限定曲)

ダウンロード・ストリーミング配信のみで聴ける(つまりCD化されてない)カップリング曲『Flashback』はオーソドックスな流麗バラード。
めちゃくちゃ泣かせる気まんまんの泣きメロに加え、サビの「Fla~~shback♪」の「la~~」で揺れるくだりがこれでもかと泣きを煽ってきます。
でもすんません、やっぱり私は『光跡』のほうにグイっともってかれてしまったんで、相対的にこっちはリピ率が控えめになっちまってます。

 

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