アルバム感想『GOTHIC』/ Kaya

GOTHIC(A-type)
『GOTHIC』/ Kaya
2013.12.4
★★★★★★★★★★

01. Gothic Elements (Instrumental)
02. Vampire Requiem ★★★★★★★★★★
03. remains of mind ★★★★★★★★★★
04. Curse of Rose ★★★★★★★★★★
05. Traumerei ★★★★★★★★★★
06. PENDEL-drei (Instrumental)
07. Marionetto ★★★★★★★★★☆
08. Coppelia ★★★★★★★★☆☆
09. BABYLON ★★★★★★★★☆☆
10. PENDEL-zwei (Instrumental)
11. SODOMY ★★★★★★★★☆☆
12. Infection ★★★★★★★★★☆
13. SALOME ★★★★★★★★★☆
14. PENDEL-eins (Instrumental)
15. Memento mori ★★★★★★★★☆☆
16. VORWISSEN-null (Instrumental)
17. Dance Macabre(A Typeのみ収録) ★★★★★★★★★★

 

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 ヴィジュアル系ソロシンガー・Kayaの3rdフルアルバム。V-ROCKカバーアルバム『CRUSH!3 -90’s V-Rock best hit cover LOVE songs-』に収録されてる『揺れながら…』(原曲:Laputa)を聴いたのが切っ掛けでこの方の存在を知りまして、その出来がかなり良かったんでアルバムのほうも聴いてみようと。

 

 クラシカルなアレンジや V系には珍しい テクノ・トランス系統のデジタルサウンドを主に駆使していまして、今作はゴシックをテーマにしているだけあって、詞曲ともに幻想的で耽美な要素がぎっしり敷き詰められています。低音で艶めかしく威風堂々と歌うボーカルとの相性も抜群で、どの曲もしっかりゴシック音楽してます。

 

 細やかな感情表現を心得た歌唱と多彩なサウンドアプローチにより、ひとえにゴシック音楽といえど楽曲ごとに異なる表情を持たせることが出来ているし、それでいてチャプター毎に大まかな雰囲気のまとまりがあり、ぶっちゃけ何かしら決められたストーリーがあるのかどうかよく分かんないけど、通しで聴くと なんとなく短編映画を観ているような感覚になってしまうという このアルバム全体の流れが素晴らしいですね。

 

 特に序盤『Vampire Requiem』『Traumerei』の流れが秀逸すぎ。美しく物悲しい闇のような雰囲気に思わず心酔してしまうし、この枠内だけとっても展開が実にドラマティック。闇がマインドを徐々に蝕んでいくようなイメージの 不穏な四つ打ちミドル『remains of mind』、悪夢をもよおすような スリリングかつシンフォニックなハードロック『Curse of Rose』、音数は控えめながら壮大かつ耽美な音世界が築かれたスローテンポのワルツ『Traumerei』も凄くいい曲なんですけど、私的には『Vampire Requiem』が会心の一撃って感じでもうベタ惚れ。スケール感を伴って螺旋を描くように上昇する 四つ打ちビートとトレンディなシンセ、美しさや悲哀の演出に一役買っている弦楽器も然ることながら、とにかく艶やかで情感豊かな歌唱がうっとりするほど素敵で。

 

 その他、舞踏会を連想させる煌びやかなダンサブルナンバー『Marionetto』『Coppelia』、妖艶でミステリアスな歌唱で鼓膜をなぞる『BABYLON』、煌びやかさに激しさがプラスされた『SODOMY』『Infection』『SALOME』、退廃感と危うさに満ちた『Memento mori』なども良曲だし、A-typeのみ収録の『Dance Macabre』も作風は異質ながら私的にはかなり気に入ってます。思いっきりフロア意識なEDMに傾倒していて 全然ゴシックと関係ないやんって思ったら中盤で如何にもな演出を忍ばせていて流石やなと感心。あと、歌がカッコいいっすね。他の楽曲とは異なるやや荒ぶった感じの歌唱で、若干Gacktっぽいなとも。

 

 「ヴィジュアル系」「ゴシック」に対する並々ならぬ意地や拘りが窺えるアルバムですね。極まっちゃってますわ。ゴスい雰囲気が好きなら聴いて損はないです。

 

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