アルバム感想『Golden Hour』 / Kygo


『Golden Hour』 / Kygo
2020.5.29
★★★★★★★★★☆

01. The Truth (feat. Valerie Broussard) ★★★★★★★★☆☆
02. Lose Somebody (feat. OneRepublic) ★★★★★★★★☆☆
03. Feels Like Forever (feat. Jamie N Commons) ★★★★★★★★☆☆
04. Freedom (feat. Zak Abel) ★★★★★★★★☆☆
05. Beautiful (feat. Sandro Cavazza) ★★★★★★★★★☆
06. To Die For (feat. St. Lundi) ★★★★★★★☆☆☆
07. Broken Glass (feat. Kim Petras) ★★★★★★★★☆☆
08. How Would I Know (feat. Oh Wonder) ★★★★★★★☆☆☆
09. Could You Love Me (feat. Dreamlab) ★★★★★★★★★☆
10. Higher Love (feat. Whitney Houston) ★★★★★★★★★☆
11. I’ll Wait (feat. Sasha Sloan) ★★★★★★★★☆☆
12. Don’t Give Up On Love (feat. Sam Tinnesz) ★★★★★★★★★☆
13. Say You Will (feat. Patrick Droney & Petey) ★★★★★★★☆☆☆
14. Follow (feat. Joe Janiak) ★★★★★★★★☆☆
15. Like It Is (feat. Zara Larsson & Tyga) ★★★★★★★★★☆
16. Someday (feat. Zac Brown) ★★★★★★★★☆☆
17. Hurting (feat. Rhys Lewis) ★★★★★★★★☆☆
18. Only Us (feat. Haux) ★★★★★★★☆☆☆

 

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 ノルウェー出身のDJ兼プロデューサー兼ソングライター・Kygo(カイゴ)の3rdアルバム。トロピカルハウスの立役者としてお馴染みの敏腕ミュージシャンですね。

 

 ということで、全編に渡って、初夏や雨上がりの空を思わせる開放的なトロピカルハウスサウンドが 目前に広がる景色いっぱいに鳴り響いてます。
 トロピカルハウスと言えば広義のEDMにおけるサブジャンルの一種ではありますけど、EDMから真っ先にイメージされるチャラい感じは皆無で、大半の楽曲が、高揚感を催しつつもメロディアスな旋律が風のように心地よく そよいでいる感じ。なので、クラブミュージックに馴染みがなく、なおかつメロディ重視で音楽を嗜んでる人でも、これなら楽しんで聴けるかもしれませんね。

 

 切なくも不思議と鼓動が高鳴る、歌モノ要素がとりわけ強めのドラマティックなトロピカルハウス『Lose Somebody』、虹色に輝く鍵盤の音色が楽曲を眩しく煌めかせる『Follow』、清涼感あるトラックなのに沸々とした熱気を感じる、切なさと不屈の意志が込められたような『Broken Glass』、ドロップで躍動しまくるトロピカルハウス特有の音色がトロピカル感を華美に演出した『Beautiful』『Could You Love Me』、複数の男性ボーカルによるユニゾンがシンガロング欲を掻き立てる『Someday』『Hurting』など、BONNIE PINKばりに青空のもと太陽の光と南風を浴びながら両手を広げて堪能したい楽曲が目白押し。

 

 

 

 日中を連想させる楽曲が多い中、どっちかの昼間を夜に転換させるザラ・ラーソンのボーカルまじ最高セクシースーパーマジックな『Like It Is』、『Together Forever』でお馴染みのリック・アストリーを想起させる ブラックな味わいとマッチョな包容力を有したサム・ティネスのボーカルの存在感が際立った、マッチョなイケメンによるシンクロナイズドスイミング的トロピカルハウス『Don’t Give Up on Love』。 ボーカルの力で楽曲の魅力を大きく底上げしたこの2曲は、統一性に長けたラインナップの中でも特にキャラが立っている印象で、どちらもかなり好きな曲。

 

 

 

 そして、キャラ立ちしたその2曲以上に異彩を放っているのが、昨年 ホイットニー・ヒューストンとのコラボで大きな話題を呼んだ『Higher Love』

 他界して久しいホイットニーとのコラボって一体どういうこっちゃ?って感じですが、真っ新な新曲というわけじゃなく、1990年にホイットニーがカバーしたスティーヴ・ウィンウッドの楽曲『Higher Love』をカイゴによってリメイクされた(その音源のボーカルトラックを拝借して新たにトラックを制作した)のが今回のコラボ曲、というわけです。実際の肉声で録られたものではなく、既に素材化された故人の声を編集して 似非ボカロPの言いたい事を言わせた(歌わせた)だけのAI美空ひばりとは訳が違いますゆえ、このコラボには激しく賛成。

 

 如何にも1990年って感じの年季が入った音触りと ニュージャックスウィングテイストのファンキーなダンストラックに胸躍る原曲が、ブラックフレイバーを残しつつ(活かしつつ)トロピカルハウスとして上手いことリニューアルされてます。原曲にはなかったはずのゴスペル風ハンドクラップがさり気に加味されていたり、1990年らへんを想起させるシンセブラスが ダサダサな珍味としてではなくスマートに溶け込んでいたりと、カイゴの凄腕っぷりをこのコラボでようやく実感したまで(遅)。

 

 

 

 長く続いた梅雨空から一転して清々しく晴れ渡った今日(2020.7.19)みたいな青空の下でボリュームをデカめにして聴きたいアルバム。クラブミュージックに興味がなくても、とにかくメロディアスな楽曲大好きという人は一聴の価値ありです。
 いやあそれにしても、こんな天を仰いでマーメイドジャンプしたくなるような楽曲を立て続けに聴いてしまったら、軒並み中止になっちまった野外フェスに想いを馳せること不可避ですわ。

 

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