アルバム感想『SINNERS-no one can fake my bløod-』 / lynch.


『SINNERS-no one can fake my bløod-』 / lynch.
2018.4.25
★★★★★★★★★★

01. SIN
02. SORROW ★★★★★★★★★★
03. BLØOD ★★★★★★★★★☆
04. BLACK OUT DESTROY ★★★★★★★★★☆
05. KALEIDO ★★★★★★★★★★
06. THE WHIRL ★★★★★★★★☆☆
07. CREATURE ★★★★★★★★☆☆
08. DIES IRAE ★★★★★★★★★☆
09. TRIGGER ★★★★★★★★★☆

 

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 大麻取締法違反による逮捕でベーシスト明徳が一時的にバンドを脱退していた時期にリリースされた『SINNERS-EP』『BLØOD THIRSTY CREATURE』収録曲をベースのみ明徳の演奏で録り直し、リミックスを施したアルバム。

 

 ゲストベーシストを招いて録られた原曲を全く聴いてないので、どこがどう変わったかという比較は出来ないのですが、lynch.以外のなにものでもないサウンドにもかかわらず、マンネリを覚えるどころか、ちょっとしたアプローチの違いや曲編成の妙により新鮮味が所々で感じられて、想像していたよりも遥かに好印象でした。

 

 前作『AVANTGARDE』の系譜を継ぐデジロックサウンドのSE『SIN』で幕開けするも、実質的なオープニングナンバーはお馴染みのV系メタルコアではなく、バラード近接のメロディアスなヘヴィロック『SORROW』。そんな意外性も然ることながら、メランコリックで美しい歌メロと、光と闇のコントラストを描写したようなサウンドに早速鷲掴みされてもうた。楽曲を形成する各パーツは元来からlynch.が持ち得ていたものだし、その組み合わせ自体も別段珍しかないし、過去のlynch.曲にもあったような気がするんですけど、それだけこの曲が放つ哀愁オーラの訴求力が絶大だったということかしらん。

 

 それに続くは、獣じみた絶叫で初っ端から猛進し、サビではメロディアスさが顔を覗かせるという超盤石のV系メタルコア『BLØOD』『BLACK OUT DESTROY』2連チャン。並々ならぬアグレッションはもとより、曲間で勢いを弛緩させず畳みかけていく怒涛の展開が実に痛快であります。

 

 

 

 裏打ちリズムを敷いたミドルアップ『KALEIDO』は、いつも以上に美しく儚げな音色を零すお得意のディレイギターが絶品すぎるし、メロでの狂気に満ちたグロウルじみた語りがとりわけ耳を惹くメロウなヘヴィロック『THE WHIRL』も美しさとエグみの対比が効いててこれまた良きかな。

 

 

 

 そして、ダンサブルな肉食V-ROCK『CREATURE』、野蛮かつ邪悪な一面をクローズアップした高速メタルコアナンバー『DIES IRAE』、潔く正統派を貫いたメロディアスなラウドロック『TRIGGER』と、まるでフェス終盤戦のようなライブコンシャスのアップナンバー乱れ打ちで熱く爽快にシメ。

 

 収録曲がどいつもこいつも いつも以上に脂が乗ってる上に、それが絶妙な配置でコンパクトに収められているのがとにかく素晴らしい。オリジナルアルバムという括りではありませんが、私的にこれはlynch.史上最高傑作と呼びたい一枚。ビギナーが最初に聴く一枚としても最適。

 

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