アルバム感想『ULTIMA』 / lynch.


『ULTIMA』 / lynch.
2020.3.18
★★★★★★★★☆☆

01. ULTIMA ★★★★★★★★★☆
02. XERO ★★★★★★★★★☆
03. BARRIER ★★★★★★★★★☆
04. EROS ★★★★★★★★☆☆
05. ALLERGIE ★★★★★★★★★☆
06. IDOL ★★★★★★★★☆☆
07. ZINNIA ★★★★★★☆☆☆☆
08. IN THIS ERA ★★★★★★★★☆☆
09. RUDENESS ★★★★★★★☆☆☆
10. MACHINE ★★★★★★★★☆☆
11. ASTER ★★★★★★★☆☆☆
12. EUREKA ★★★★★★★★☆☆

 

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 前作から約1年8ヵ月ぶりとなるアルバム。

 

 おそらく今までのlynch.とそんな大きくは変わらんだろ~と思ってたけど、ほんとに今までと変わることのないV系メタルコア路線を突っ走ってました。

 

 血に飢えた獣ばりのシャウトやデスヴォイス、それらとの対比が効いたメロディアスな歌メロ、そして硬質で激しいアンサンブルという楽曲を象る基本パーツはなんら変わっちゃいないし、「ねえ正体不明だっていいじゃん せーので歌おうよ みんなで」(『BARRIER』)など、今ではすっかり定着した いかつい身なりとのギャップが凄まじいフレーズチョイスもちょいちょい飛び出すし、Vの字を描くヘドバンを誘発するようなテンポチェンジパートがしっかり設けられた楽曲や、アルバムのアクセントとなるようなバラードもバッチリ完備。終盤、ド・バラードからの 闇を切り裂いて光へ向かう的な飛翔ハードコアで締めるというアルバム構成も過去作(『GALLOWS』とか『D.A.R.K.-in the name of evil-』とか)の例にしっかり倣っていたりと、つくづくlynch.の軸は一切のブレがない。

 

 

 

 前作から大きく変わったことと言ったら、新たにガテラルヴォイスが数曲で登場するようになったこと。これによってデスヴォイス面でのマンネリは幾分軽減できたし、前作に比べてアルバム全体にさらなる重みが加味されたし、これはシンプルにいいことじゃないっすか?たとえば『ALLERGIE』。この曲でもガテラルヴォイスが採用されており、重心の低いアンサンブルとグルになって臓器に訴えかけてくる重低音の威力が凄まじい。まるで内視鏡をケツから突っ込んで腹ん中でグリグリグリグリ掻き回してるかのような(?)そんなイメージですよ。

 

 

 

 もう一つ大きなトピックとして挙げられるのは、本作のリード曲である『XERO』。曲自体はお馴染みのV系メタルコアど真ん中ですが、終盤の「永遠に~♪命~を奏で~♪」でのコーラスワークもといダブルボーカルが異様に熱い。この抗いがたき胸の高鳴りの源は一体何なんだろうと思ったら、まさかのRYUICHI(LUNA SEA)がゲストボーカルとして参加してるんだとか!なるぺそ!と言いつつ、何度聴き返しても未だ明確にRYUICHIの声の輪郭を掴み切れずに居るんですけども、雰囲気はなんとなく汲み取れるし、ダブルボーカルを乱用せず最後の最後まで敢えて出し惜しみしてるのも良いっすな。とっておきの瞬間を上手く演出してるというか。

 

 

 

 あとはまあ、磐石メタルコアナンバー『ULTIMA』とか、妄想癖の連中に物申す的なイケイケ歌謡ラウドロック『IDOL』とか、余計な装飾を排除した 退廃美映えしたV-ROCK『IN THIS ERA』とか、狼牙風風拳ばりの勢いでかっ飛ばす『MACHINE』とか、あ~まさしくlynch.やなあって感じのナンバーが勢揃いしてますね。いいのかこんな感想で。

 

 私が知る限り、lynch.はメジャーデビュー以降、曲がりくねった道すらものともせず ラウドロック・メタルコア路線をひたすら真っ直ぐ走り続けてる印象ですが、それでも飽きることなく聴き続けてるのは、大なり小なりビルドアップを怠っていないからなのか、それとも個人的に昨年ロッキンジャパンで彼らのライブを体感したことがモロに影響してるからなのか。まあ何にせよ今回も好きなアルバムでありました。

 

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