MAD CATZ『Girls be Ambitious!』『POSITIVE』


 

 NMB48の山本彩ちゃんがかつてGuitar&Vocalとして在籍していた3ピースガールズバンド・MAD CATZのCDレビューです。

 

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★『Girls be Ambitious!/Sweet day’s Light』 / MAD CATZ

 


『Girls be Ambitious!/Sweet day’s Light』 / MAD CATZ
2008.3.19
★★★★★★★★★☆

1. Girls be Ambitious! ★★★★★★★★★☆
2. Sweet day’s Light ★★★★★★★★★☆
3. Girls be Ambitious! (もえがく☆5 英語 ver.) ※※※※※※※※※※
4. Girls be Ambitious! (もえがく☆5 韓国語 ver.) ※※※※※※※※※※
5. Girls be Ambitious! (もえがく☆5 中国語 ver.) ※※※※※※※※※※
6. Girls be Ambitious! (もえがく☆5 フランス語 ver.) ※※※※※※※※※※
7. Girls be Ambitious! (もえがく☆5 スペイン語 ver.) ※※※※※※※※※※

 

 こちらがSMEレコードよりリリースされた MAD CATZのデビューシングル!Guitar, Bass, Drumsがそれぞれ居まして、その3人全員がボーカルを担当しています。

 

 リード曲『Girls be Ambitious!』は、「スーパー女子中学生ロックバンド」なる肩書きと”Girls be Ambitious!”なるタイトルのイメージに違わぬ、ポジティブ全開で溌剌とした疾走アップナンバー。「もえがく☆5」(もえがくご)というアニメのOP曲に起用されていたとのことです。

 

 ビジュアルからすると、本格志向ではなくアイドルバンドとして売り出していたんだと思いますが、そう考えると3人とも割りと歌えているし、ボーイッシュな声質といい、弾けた歌いっぷりといい、楽曲のイメージに適してるし、等身大の女子中学生って感じがして好印象。

 

 そして演奏が思ってた以上に上手くて驚き。特別テクニカルなプレーを披露してる場面はないけれども、学園祭バンドのレベルを余裕で越えちゃってるし、さすがにこれは彼女達ではなくプロのスタジオミュージシャンが演奏してると見て間違いなさそう。万が一これを彼女達が演奏していたとしたら、「スーパー女子中学生ロックバンド」という謳い文句ではちょっと弱いし、いっそのこと「超ウルトラ必殺スペシャル女子中学生ロックバンド」って言っちゃってもいいくらいよ…ってその謳い文句じゃ絶対売れませんけど笑。

 

 もう一曲の『Sweet day’s Light』は、仄かに甘酸っぱく切ないメロディが耳を惹く疾走アップナンバー。山本彩ちゃんのソロボーカルで幕を開けるのが特徴的で、即座に彼女だと識別できる独特のエモーショナルさが時折滲み出ているのがこの曲の甘酸っぱさをより引き立てています。まさに青春まさかりってやつですな。王道中の王道を超正攻法でひた走っており、前曲と同様に歌も好感触で演奏も上手いゆえ、これもかなり好きな曲。演奏が女子中学生のレベルを軽く越えちゃってて逆に可愛げがありませんけど笑。どちらもギターが牽引し、ベースとドラムがボトムを支えるタイプの曲です。

 

 そして3曲目以降にはリード曲のランゲージ違いが5テイク分収録されてます。これはタイアップ先のアニメに則ったか何かのアプローチのようですが、実際に聴いてみたら…えええええええええええっ!!!!?????全テイク ワンコーラスのみで しかも全歌詞を外国語にしてるわけじゃなく、原曲サビの「Let’s go!」「one two three four five!」だけ外国語で後は全て日本語のまんま歌ってるっていう。なんじゃそりゃ。しかも英語ver.って実質 歌詞もアレンジも原曲と何一つ変わりないし、ほんとにただ原曲をワンコーラス化しただけのテイク。マジ誰得トラックよこれ。

 

 2曲ともなかなか良いですよ。もっとアイドルっぽさとか元気ハツラツぶりをプッシュして売り出していたら、あわよくばスマッシュヒットくらいにはなってたかもしれませんね。

 

 

★『POSITIVE』 / MAD CATZ

 


『POSITIVE』 / MAD CATZ
2009.1.21
★★★★★★★☆☆☆

1. モノクロmap ★★★★★★★★☆☆
2. キミトノキズナ ★★★★★★★☆☆☆
3. 幸せのカタチ ★★★★★★☆☆☆☆
4. We Will Change ★★★★★★★☆☆☆
5. 初恋 ★★★★★★★☆☆☆

 

 ソニーからコロムビアにレコード会社を移籍し リリースした初のミニアルバム。なんですが、MAD CATZにとってこれが結果的に最後のCDリリースとなってしまいました。Tr.1,3,5が各メンバーが単独で作詞を手掛けたソロ曲、Tr.2,5が全員歌唱の楽曲です。

 

 今作も「10代女子ならでは」が内包された 青春まさかりポップロックに着手してます。でも楽曲の雰囲気や鳴らされてる音は前作(『Girls be Ambitious!』)とはちょっと違うように感じました。ギターが楽曲を牽引しているという点は共通してますけど、前作にあった怖いものナシな勢いがなくなったことと、サウンドプロダクションがやや荒っぽくなったことがちょっとした相違点ですかね。あと、演奏してるミュージシャンも違うよね?個人的には前作の演奏陣のほうが良かったな。でも、今回も演奏してるのは彼女達ではないですよね?

 

 そして、曲自体は悪くないけど、至って平凡な仕上がりだし、約10ヵ月ぶりのリリースだというのに、「満を持して」のリリースという自信や野心に溢れている感じがほとんどない。むしろ、様々ないざこざを経て なんとか捻り出したみたいな、そういう苦心が窺えてしまって ちょっと胸が痛い。

 『We Will Change』とか『初恋』とかは、中学の軽音部が学園祭ライブで披露すればそれなりに盛り上がるかもしれないけど、正直これらの楽曲ではブレイクどころかスマッシュヒットすらも厳しいと思う…って実際全くヒットしなかったんですけど。

 

 いちばん好きなのは 山本彩ちゃんソロの『モノクロmap』。まあ今となってはやはりこの曲がいちばんの聴きどころでしょうね。まだ中学3年ということもあり 声にはまだあどけなさが残ってるし、ボーカルはちょいと不安定さが垣間見えたりしますが、独自のエモさを有した声質は魅力的だし、ポップロックを演っていけるだけの素質はこの時点でも十分汲み取れます。

 また、彼女自身が手掛けた歌詞も着目ポイント。励まし系のポジティブな内容といい拙い筆致といい、こちらもまた如何にも女子中学生って感じ。ていうか、この歌詞を見ると、誰かに向けてというより、焦りを感じていたり気が滅入っていた当時の自分に言い聞かせるように書いたものなんかなぁと思ってしまって、なんかよしよししてあげたくなっちゃいますね。

 

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