アルバム感想『complete of Mi-Ke at the BEING studio』/ Mi-Ke

コンプリート・オブ・Mi-Ke at the BEING studio
『complete of Mi-Ke at the BEING studio』/ Mi-Ke
2002.12.20
★★★★★★★★☆☆

01.涙のバケーション ★★★★★★★☆☆☆
02.コニーフランシスメドレー ★★★★★★★☆☆☆
03.サーフィン・JAPAN ★★★★★★★★★☆
04.サーフィンU.S.A ★★★★★★★★☆☆
05.Please Please Me, LOVE ★★★★★★★★★★
06.AND I LOVE HER ★★★★★★★★☆☆
07.想い出の九十九里浜 ★★★★★★★★★★
08.好きさ好きさ好きさ ★★★★★★★☆☆☆
09.亜麻色の髪の乙女 ★★★★★★★☆☆☆
10.ブルーライト ヨコスカ ★★★★★★★★★★
11.ブルーライトヨコハマ ★★★★★★★★☆☆
12.アイラブユー O.K ★★★★★★★☆☆☆
13.悲しきテディ・ボーイ ★★★★★★★☆☆☆
14.朝まで踊ろう ★★★★★★★☆☆☆
15.白い2白いサンゴ礁 ★★★★★★★★★☆
16.オフコースメドレー ★★★★★★★★☆☆
17.BLUE MOONのように ★★★★★★★★★☆
18.む~んな気持ちはおセンチ ★★★★★★★★★★
19.Pink Christmas ★★★★★★★★★☆
20.クリスマス・イヴ ★★★★★★★☆☆☆

 

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 宇徳敬子、村上遙、渡辺真美の3人によるビーイング系アイドルユニット、Mi-Keのベストアルバム。
 なんとなく久々にこのアルバムを引っ張り出してみたんですけど、やっぱ『想い出の九十九里浜』のいろんな意味での素晴らしさと、全編ぶっ通しでのカバー&オマージュの畳み掛け、そしてソロとは全く異なる 宇徳さんの振り切った歌いっぷりには痺れてしまうな。

 

 先述の『想い出の九十九里浜』はMi-Keのデビュー曲にして彼女たちの最大のヒットナンバー。とにかく70s歌謡ライクなメロの出来は秀逸だし、2番に入ると同時に転調する展開やGS(グループサウンズ)サウンドをとことん貫徹したサウンドプロダクション(コーラスや曲構成など)も素晴らしい。そして「君だけに愛を と 花の首飾り 好きさ好きさ好きさ ああ神様お願い」といった感じにGSの楽曲名を多数引用した歌詞もある意味凄いっす。

 

 その他、底抜けに明るいようでほんの少しセンチ混じりなアメリカンポップス『涙のバケーション』、サーフロック意識のサウンドプロダクションとアイドルポップス要素を織り交ぜた『サーフィン・JAPAN』、元WANDSの上杉昇氏が作詞を、栗林誠一郎氏が作曲・アレンジを手掛けた、甘く美麗なメロディが光る 煌びやかでポップなブリティッシュロックナンバー『Please Please Me, LOVE』(超名曲!)、テケテケギターが炸裂する爽快なアップナンバー『ブルーライト ヨコスカ』、陽気さと哀愁を兼ねたロカビリー歌謡『悲しきテディ・ボーイ』、ノスタルジックで、なおかつシルクのように優しく柔らかな聴き心地のフォークナンバー『白い2白いサンゴ礁』といった、オマージュぶり全開のシングル曲はどれも佳曲だし、ザ・カーナビーツ原曲の『好きさ好きさ好きさ』、舘ひろしのカバー曲(!)であるキザったいロケンローナンバー『朝まで踊ろう』(2曲ともシングル曲です)、島谷ひとみバージョンとは異なり、比較的原曲に忠実なアレンジが施された『亜麻色の髪の乙女』、アーリー90s風の打ち込みを下敷きにした『オフコースメドレー』といったカバー曲もなかなかいいです。

 

 カバーでもオマージュでもない純度100%のオリジナル曲『BLUE MOONのように』もまた、カップリングに止めるには勿体無いほどの佳曲で、メランコリックなメロディと、アーリー90’s的というかガールポップ的なアレンジの両者が切なさを醸し出しているナイスな一曲であります。この曲で締めれば綺麗なのに、この後3曲もシュールなナンバーが待機してるってのが本作の恐ろしいトコ。

 

 『む~んな気持ちはおセンチ』は川島だりあ氏と織田哲郎氏のタッグによるダサダサでシュールすぎるGS歌謡で、無謀にも4thシングルとしてリリースしてしまったナンバー。同じGS歌謡である『想い出の九十九里浜』とのギャップが凄まじすぎます。にしてもサビでの宇徳さんのボーカル、くっそ萌え萌えです。

 

 続く『Pink Christmas』が本作随一の問題作で、歌いだしで『WHITE CHRISTMAS』のサビメロを引用しておきながら、本編では何故かハードロッキンなアレンジが仕込まれ、ダメンズウォーカーぶり全開な歌詞が展開されるという、クリスマスソングである必要性が全くない怪曲。ていうか聴感的にも全然クリスマスっぽくないし。終盤では「真っ白な粉雪の中を真っ赤な嫉妬がメラメラ燃え上がってゆくわ」「このままウヤムヤなら思いっきり優しく復讐してあげる 待っていてね」と怨念を吐露していて怖すぎます宇徳さん。

 

 そしてラストに収録されたのは、初音源化となる『クリスマス・イヴ』。これは山下達郎のカバーなんですけど、これまた何故かビーイング節全開のロックサウンドにアレンジされて いて、なんとも奇妙な仕上がり。絶品でも駄作でもなく、かと言って「可もなく不可もなく」の一言では片付けたくない 極めて珍味なカバーで、ある意味新鮮な聴き心地です。

 

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