アルバム感想『17%』/ 渡辺美優紀


『17%』/ 渡辺美優紀
2019.4.3
★★★★★★★☆☆☆

01. 夕暮れセンチメンタル ★★★★★★★★☆☆
02. りんご麗し 実りの季節 ★★★★★★★☆☆☆
03. Milky Land ★★★★★★★☆☆☆
04. Myself ★★★★★★★★★☆
05. 好きだし ★★★★★★★☆☆☆
06. Fly With Your Dream ★★★★★★☆☆☆☆
07. Milkyway ★★★★★★★★☆☆
08. Perfect Girl ★★★★★★★★★☆
09. Love story ★★★★★★★☆☆☆
10. あの日の空と、私の未来 ★★★★★★★★☆☆

 

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 2016年8月にNMB48を卒業した みるきーこと渡辺美優紀の1stアルバム。卒業後 初となるCDリリースです。

 

 ぶっちゃけ みるきーが歌をやりたがってるイメージが以前から全くなかったし、48Gを卒業してからピンでアイドルやってる人なんて目立ったトコだと誰もいなかったはずなんで、彼女が卒業後にソロでCDデビューするとは正直 意外すぎました。

 

 つんく、いきものがかり水野、岸田勇気、湯原聡史、渡辺泰司と様々なメンツが楽曲提供をしており、収録曲の方向性としては、みるきーのキャラクターに見合った ガーリーなアイドルポップスがメインとなってます。そして、大半の楽曲がピンクの粒子がチラつくミスティーなサウンドに包まれており、これがアルバム全体の統一感演出やイメージの決定づけに寄与しているのも特徴的。

 

 リード曲と思わしき『夕暮れセンチメンタル』は、つんくが作詞作曲を手掛けたミドルナンバーで、タイトルから連想されるイメージが概ねそのまま曲になってます。確かに夕暮れっぽい雰囲気だし おセンチな感じがするし、でも湿っぽくなりすぎないようデジタル度がやや強めなアレンジで上手く制御している感じ。あと、みるきーの歌があまり情感を込めすぎてないのもいいっすね。意識的にやってんのか、のっぺりとした歌唱が怪我の功名として機能したのかはよく分からんけど。

 

 同じく つんくが作詞作曲を手掛けた うっすら甘味を塗したミドルアップナンバー『好きだし』は、「グレてもしんねえぞ」だの「だからって着て行くかい!?」だの みるきーっぽくないフレーズを敢えて宛がってる(言葉の選び方はつんくっぽいけど)ことにもちょっと驚かされたけど、それ以上に2Aメロのくだりは流石に「!!!???」ってならざるを得ない。途中で急に歌わなくなったから一体なにごとかと思いきや、歌詞カードには「……」の表記があって ああなるほろと。単純に音源だけ聴いたら軽い放送事故ですよこれ。

 

 ミドルポップナンバー『Milkyway』はサビのハイトーンが特に印象的で、従来の甘い声質に切なさが加味されて胸がチクッとなります。心地良い針の刺激ってやつですな。にしても みるきー、グループ在籍時よりはほんのちょっとだけ歌唱スキルがアップしてるやん。つっても やっぱお世辞にも上手いとは言えないし、高音を出す時やや苦しそうな感じではあるけど、音程が以前にくらべて安定してきているので そこは良いとこ。

 

 みるきーの中では「攻め」の部類にあたるデジタルマイナーアップ『Perfect Girl』がいちばん好きな曲。こういう魔性ぶりをチラつかせる曲はぴったりジャストフィットしますね。クールなエレクトロアレンジを採用したダンスポップ『Myself』も のっぺりとした歌唱が逆にプラスに作用してることもあって かなり好きです。だからといって、この手のナンバーをメインで演っちゃうのはあんまり良くないというか、彼女の場合、魔性ぶりやクールさはサイドメニューに配置してこそ魅力的に機能するので、曲数的にもこれが正しい判断。

 

 『Love story』は、みるきー自身が作詞を手掛けたスローバラード。総体的にはアイドルが歌うバラードそのままな感じだけど、ピアノとストリングスがメインのイントロが思ってた以上に深みがあって ここでまた驚かされる。なにアーティスティックさを演出しようとしてんねんと。

 

 いきものがかり水野が楽曲提供した 美麗なストリングスアレンジを施した歌謡ポップス『りんご麗し 実りの季節』、みるきーっぽいキラキラアイドルポップス『Milky Land』、エイベックスっぽい開放的アップナンバー『Fly With Your Dream』、ピアノとブラスが弾ける 賑やかなポップナンバー『あの日の空と、私の未来』など、そのほかの楽曲も割とよさげ。

 

 みるきーが芸能活動の中で歌がどれほどのウェイトを占めているのかよう分からんし、歌手活動において この手の音楽性で大成できるとは思えないけど、個人的にはまあまあアリなんではないかと。好きな曲がチラホラあるし、変にアーティストを気取ったような曲もなく(『Love story』のイントロだけちょっと怪しいけど)アイドルであることをしっかり徹底してるし。

 


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