水樹奈々 全アルバム簡易レビュー

水樹奈々さんの全アルバムを簡易的にレビューしたもののまとめです。
各アルバムのレビューについては、随時アップしていこっかなーみたいな。

 

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1st Album
『supersonic girl』
2001.12.5
★★★★★★☆☆☆☆

声優アーティストのトップランカーのポジに就いて久しい水樹奈々さんですが、1stアルバムに関してはアーティストっぽさは極めて薄く、モロ声優アイドルって感じの出で立ち。そして、”記念すべき”1stアルバム…とは安易に言いがたい、チープさと試行錯誤感と時代錯誤感がひたすら際立つアルバムでもあります。楽曲の質も次作以降と比べるとだいぶ劣るし、ぶっちゃけ声を大にしてオススメすることなんて出来やしないんですけど、次作以降の方向性が明確化する契機となった 矢吹俊郎氏提供の『TRANSMIGRATION』が収録されており、それが本作中で頭一つ出たクオリティを有したロックナンバーなので、軽々しくスルー推奨とも言えないっていうこの厄介さ、どうしてくれよう!

ひとまずこれはビギナーが最初に手に取るべきではないアルバム。まだまだギョーカイにまみれていない駆け出しB級アイドル的な奈々さんを拝めるのはこれだけなんで、そういう系の趣味や癖がある人には良いアルバムかも。

 

MAGIC ATTRACTION
2nd Album
『MAGIC ATTRACTION』
2002.11.6
★★★★★★★★☆☆

試行錯誤感バリバリだった前作とは打って変わり、矢吹俊郎氏プロデュースによる2ndアルバムは、アーリー90sなガールポップや80sアイドル歌謡を中心としたラインナップで、歌える声優アイドルとしての方向性をここでガッチリ固めてきました。いやいや、時代錯誤感がちっとも改善されてないやん!って話なんですけど、楽曲の質に関しては前作よりもこっちのほうが断然上。そしてギターと下世話な打ち込みの乱用の効果で味もだいぶ濃くなってます。奈々さんのボーカルもあどけなさが残っていながらもポップス慣れした感があるし、成熟した奈々さんを知っている今聴いても違和感はありません。初期の作品ながらファン人気が高いアルバム。ライブで披露される機会が比較的多い曲もチラホラあるので、ライブに参戦するならひとまず押さえておきたいところ。

 

DREAM SKIPPER
3rd Album
『DREAM SKiPPER』
2003.11.27
★★★★★★★★★☆

前作に引き続き、矢吹俊郎氏プロデュースの3rdアルバム。ということで本作もアーリー90sな音触りが満載です。ただ、前作と違って今回は全盛期のビーイング感がかなり強烈に表出しているのが特徴的で、その手のサウンドが好きな人にはたまらん一枚かも。大黒摩季とかMANISHとかWANDS(1991~1994年頃まで)とか。まんまビーイングなアップナンバー『New Sensation』『BE READY!』を筆頭に、全体的に前作よりもロックテイストが増し、よりパワフルになる傍ら、『宝物』『ひまわり』といったバラード曲では一貫してしっとり聴かせる仕様となっており、メリハリが効いてます。あまり人気は高くないようですが、個人的にはかなり気に入っていて前作よりも好みです。ごくたまにライブで披露→異様に盛り上がる系の曲が多いのもまた特徴。

 


4th Album
『ALIVE&KICKING』
2004.12.8
★★★★★★★★★★

声優アイドル時代の集大成とも言える4thアルバム。冒頭を飾るナンバーが爽やか元気なアイドルポップス『ミラクル☆フライト』であったり、『Take a shot』『JUMP!』『Abilities』といったアップナンバーが多数収録されてることもあって、全体的に明朗快活ハイテンション!カラフルハッピーマテリアルGO!といったイメージがあるんですが、私的には『大好きな君へ』『そよ風に吹かれて…』といったカジュアルさ・オシャレ感があるミドルナンバーを猛プッシュしたいところ。パワフルなナンバーだけがナナソンの魅力じゃないぞと、こういう女の子(女性)然としたナンバーも魅力的すぎるぞとリピートする度に思っているんですけど、それが伝わっていないのか両曲ともめったにライブで演ってくれません。ちなみにわたしは本作を聴いて奈々さんのファン入りを果たしました。超名盤。

 

HYBRID UNIVERSE(DVD付)
5th Album
『HYBRID UNIVERSE』
2006.5.3
★★★★★★★★★★

声優アーティスト・水樹奈々、始まります(リリカルなのは風)な5thアルバム。このアルバムから上松範康氏率いるElements Gardenが実権を握るようになり、作風はアーティスティックな方向へとシフト。と同時にアルバムタイトルのスケール感がなんだか凄いことになってきたわけですけど、やっぱ今見てもこのタイトルには驚愕せざるを得ないっすね。いったい何事やと。

大雑把に言ってしまえばスマートなデジタルポップスが中心となったアルバムで、奈々さんのアルバムにしては珍しくサウンドにある程度ながら まとまりがあるのが特徴。そして、 『ETERNAL BLAZE』がまぐれと言えどオリコン2位をマークし セールス的にも当時の最高値を記録した影響もあってか、この辺から非現実的な壮大さとヒロイックさを兼ねた楽曲が増えはじめ、やがてそれが水樹奈々サウンドのスタンダードになっていくわけです。フォルクローレの要素を取り入れた疾走ロック『残光のガイア』、泣き要素てんこもりな郷愁バラード『星空と月と花火の下』、「リリカルなのはA’s」挿入歌のヒロイックなアップナンバー『BRAVE PHOENIX』、奈々さん初の自作曲『SUPER GENERATION』など、人気の高い楽曲が多数収められた名盤。

 


1st Best Album
『THE MUSEUM』
2007.2.7
★★★★★★★★★★

デビュー7年目、そして当時27歳だったことにかけて2007年2月7日(水)にリリースされた、奈々さんにとって初のベストアルバム。タイミングが恐ろしいくらいにジャストすぎます。「7」という数字にかかってることを抜きにしても、当時着実に新規ユーザーが増えており、ライブの規模も大きくなっていった時期だったため、リリース当初から水樹奈々の入門作品として有用していたし、2019年現在もその有効性は変わらず継続されてます。

いろんな意味で華々しさとは対極の位置にあるデビュー曲『想い』から、当時の最新シングル曲『Justice to Believe』(のニューバージョン)までの全シングル曲に加え、新曲『Crystal Letter』と初期のターニングポイントソングにして名曲である『TRANSMIGRATION』のリテイク版を収めた 過不足ないラインナップ。ただし、音質は劣悪です。特に前述の『TRANSMIGRATION』のリテイク版ではラスサビでバグが発生していて、とても聴けたもんじゃないっす。全シングルアルバム持ってるという人でも悲壮的泣きバラード『Crystal Letter』と、スタジオライブ映像を収めたDVDのためだけにでも購入する価値は十二分にアリ。っていうか『Crystal Letter』一曲だけで もと取れちゃいますけど。ナナソンの中でも5本の指に入るほどの名曲ですもの。

 

GREAT ACTIVITY(2007年限定製造盤)(DVD付)
6th Album
『GREAT ACTIVITY』
2007.11.14
★★★★★★★★★★

前作に続きElements Gardenが主導権を握っています。が、本作では「エレガ系」「エタブレ以降」と安易に括りたくなってしまうスケールでか美なヒロイックナンバーをはじめ、HR/HM系、トランシーなダンスナンバー、アイドルポップスなど、エネルギッシュで煌びやかな顔ぶれが一堂に会すという アルバムにおける奈々さんのスタイルの定型が確立されたのはこの作品からになります。また、奈々さんのボーカルはというと、『Orchestral Fantasia』や『Heart-shaped chant』などでは感情表現と声量の豊かさで圧倒する一方、『TRY AGAIN』で声優アイドル的な一面を覗かせたり、『Promise on Christmas』で低音かつ穏やかなボーカルを披露したりと、柔軟性の高い歌いっぷりをこれまで以上に発揮しています。純粋に好きな一枚ですが、私が初めてフラゲした奈々さんのアルバムということで、思い入れも一入。

 

ULTIMATE DIAMOND
7th Album
『ULTIMATE DIAMOND』
2009.6.3
★★★★★★★★★★

そういや声優史上初の週間チャート1位を獲得したのってコレだったんだよなっていう7thアルバム。前作で打ち立てた方向性を今回も貫徹してます。エタブレ以降のナンバーが軒並み強力なのはもちろん、サイドメニュー的な位置付けにあるポップス系ナンバーの質が向上してること、そして、この辺りから声的(と書いて「せいてき」と読む)な意味で艶っぽさやエロスを感じさせる場面が増えてきたのがプラスポイント。全国区メディアに進出する契機となった歌謡バラード『深愛』、奈々さんのハングリー精神とエロの素養が投入された結果 出来上がってしまった ウェスタンテイストの怪曲『MARIA&JOKER』、花魁メロスピ『悦楽カメリア』、「頭文字D」を想起させるサイバーテイストのアップナンバー『Gimmick Game』など、名曲佳曲珍曲が盛り沢山。ベスト盤以外でビギナーが最初に聴くならこのアルバムが良いでしょう。

 

IMPACT EXCITER 初回限定盤(CD+DVD)
8th Album
『IMPACT EXCITER』
2010.7.7
★★★★★★★★☆☆

シングルチャート1位やNHK紅白出場など、数々の「声優史上初」を樹立したことなどで知名度が一気に拡大している最中にリリースされたアルバム。セールスの右肩上がりぶりやファンウケの良さに味を占めたからか、そんな中でも方向性を頑なに変えることなく、カロリーとボリューム感をさらに増幅させているのが驚異的っす。 あまりのドラマティックさに涙腺が緩むほど感動してしまうこと必至の名曲『NEXT ARCADIA』、妖精帝國風MVで魅せる奈々さんの表情と太ももがとんでもなくエロすぎる メロスピ系怪曲『ミュステリオン』といった必殺技風情の 凄みある楽曲の存在もあり聴き応えは抜群ですが、添加物の含有量が全アルバム作品の中でも最多であることもあり、全体的にはちょっと飽きが来やすいのが難点。そんな中、普遍的な歌謡ポップスとの相性の良さが顕になった『夏恋模様』や、エロ線四重奏の面目が躍如した『ストロボシネマ』の存在感が良い意味で際立っておりば。

 

THE MUSEUM II(BD付)
2nd Best Album
『THE MUSEUM Ⅱ』
2011.11.23
★★★★★★★★★★

ベスト盤第2弾。ランキングベスト5入り常連になるほどセールスのアベレージが上昇し、さらに10000人以上の規模のライブを毎年当たり前のように敢行、そしてNHK紅白連続出場、遂には東京ドーム公演まであと数日というピーク寸前のタイミングでリリースされた作品ということで、ビギナーが最初に手を出すならまずはこれでしょ!と言いたくなる、隆盛期のシングル曲やライブ定番曲を過不足なく押さえたベストオブベストなラインナップ。『Trickster』『POP MASTER』といったシンプルなROCK/POPSもありますが、Elements Garden鉄板サウンドを中心とした THE アニソン・ゲーソン的な楽曲がメインなのでカロリーはくっそ豊富。Elements Gardenって一体なんやねん?という人もこのアルバムを聴けば8割くらいCan Understand.

 

ROCKBOUND NEIGHBORS(初回限定盤)(DVD付)
9th Album
『ROCKBOUND NEIGHBORS』
2012.12.12
★★★★★★★★★★

ベスト盤を挟んでリリースされた久々のオリアルということで、いよいよニューフェイズへ突入かと思いきや、なんと『GREAT ACTIVITY』以降の路線を性懲りもなく突っ走ってやがる!しかし、奈々さんのボーカルはいよいよ怪物の域に踏み込んでいたり、それに感化されてかサウンド・演奏もより一層タフで緻密なものとなっていたりと、全体の印象として 近年スパルタ化してきたライブの熱気をほぼまんま持ち込んだ感があり、マンネリを感じさせる余地を一切与えない。一曲一曲の質が高いだけでなく 全体を俯瞰した際に窺えるアイデアフルさや 巧みな楽曲配置も手伝って 過去のどの作品をも越える傑作となり、そしてセールスも最高値を更新してしまったのが凄すぎ。個人的にはこれが奈々さんの最高傑作。

 

SUPERNAL LIBERTY
10th Album
『SUPERNAL LIBERTY』
2014.4.16
★★★★★★★★☆☆

前作から方向性を一新したというわけではないものの、曲毎にクリエイターが全て異なり、Elements Gardenの起用数をセーブ(若干っていうレベルだけど)、そして初顔合わせのクリエイターが多数居るという大きなトピックがありました。それに伴ってか、サウンドがこれまでよりスリムで骨太になり、奈々さんの根底にある「歌謡」要素が強調されるようになったのが特徴的。ぶっちゃけ微々たるもんではあるけど、リリース順に作品を聴いてくとこれは嬉しい変化。まあ全体の様相としてはこれまでとあまり代わり映えしてないので、さすがにマンネリ入ってきたなと思っちまう節もあるけど。『アンティークナハトムジーク』は全ナナソンの中でも5本の指に入る名曲。

 


11th Album
『SMASHING ANTHEMS』
2015.11.11
★★★★★★★★☆☆

やはりというのもアレだけど、前作からの大きな路線変更はなく、それゆえ引き続きマンネリを感じることが度々あったりします。が、AORやフュージョン路線の楽曲に新たに挑んだり、奈々さんの年相応の艶やかさがこれまで以上に活かされていたりとプラスに有用したニュートピックもあるし、本作を聴いて奈々さんにとって歌謡要素は何よりも絶対的な存在なのだということを改めて痛感したまで。哀愁歌謡アップナンバー『BRACELET』は2019年現在、私的に全ナナソンの中で最も好きな楽曲であります。

 


12th Album
『NEOGENE CREATION』
2016.12.21
★★★★★★★★★☆

オリジナルとしては現時点で最新作にあたるアルバム。年齢に比例した魅力を打ち出した前作から一転、エイジレスな疾走POPS/ROCKという ぶっとい軸をど真ん中に据えたラインナップ。装飾やアプローチが相変わらずな感じではありますけど、根っこの部分で統一性があると曲数が多くても聴きやすくなるし、ごく自然に滲み出るアラフォーらしからぬ若々しさと 勢いある楽曲群との相乗効果で 清々しくかつエネルギッシュに響いてくるのが良いです。マンネリを覚えることなく気持ちのよい疲労感を感じながら聴ける快作であります。

 


3rd Best Album
『THE MUSEUM Ⅲ』
2018.1.10
★★★★★★★★★☆

昨年リリースされたベスト盤第3弾。奈々さんの歌唱がいよいよ本格的に怪物化してきたこと、リリカルなのはだけでなくシンフォギアという新たな強力(&強烈)タイアップ曲が多々存在すること、そしてTM西川レボリューションとのコラボ曲なども押さえられていることもあり、熱量という意味では過去2作のベスト盤以上。てゆーか一通り聴いて改めて思ったのは、奈々さんはこの先もずっと路線変更する気ねーんだなということ。ガタがくるまでエタブレ路線をメインに突っ走っていくと腹を括ったのだなと。ボートラの『花は咲く』『えがおは君のためにある』は、いつもとは異なる普遍的なポップス系のナンバーながら奈々さんの伸びやかな歌唱が活きた佳曲。

 

NOeL La neige 門倉千紗都ミニアルバムdepart Chisato×Nana
番外編
『NOeL ~La neige~ depart chisato×nana』
1998.9.26
★★★★★★★★☆☆

プレイステーション用ゲームソフト『NOeL La neige』(ノエル・ラ・ネージュ)に登場する門倉千紗都のキャラクターソングアルバム。奈々さんが「水樹奈々」名義でアーティストデビューする前の作品ですけど、全楽曲のボーカルを奈々さんが務めているゆえ、これを奈々さんの実質的なデビューアルバムと捉えることもできます。言うなれば水樹奈々さんの0番目のアルバムってトコですかね。キャラソンアルバムと割り切って作られているからか、1stアルバムで垣間見えた楽曲の暗中模索感が見当たらないし、奈々さんもどういうわけか こっちのほうがまだちゃんと歌えてる感が。特に18歳らしからぬ色気が滲み出たミドルバラード『テルミドール』が素晴らしすぎるので、これ一曲だけでも聴いておく価値あり。

 

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