アルバム感想『Kezia』/ Protest The Hero

Kezia
『Kezia』/ Protest The Hero
2005.8.30
★★★★★★★★★★

01. No Stars Over Bethlehem ★★★★★★★★★★
02. Heretics & Killers ★★★★★★★★★☆
03. Divinity Within ★★★★★★★★★★
04. Bury The Hatchet ★★★★★★★★★☆
05. Nautical ★★★★★★★★★☆
06. Blindfolds Aside ★★★★★★★★★☆
07. She Who Mars The Skin Of Gods ★★★★★★★★★☆
08. Turn Soonest To The Sea ★★★★★★★★★★
09. The Divine Suicide Of K. ★★★★★★★★★☆
10. A Plateful Of Our Dead ★★★★★★★★★☆

 

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 カナダ出身のカオティック・ハードコアバンド、Protest The Heroの1stフルアルバム。タイトルは「ケザイア」と読みます。

 

 絶叫を交えつつ、エモーショナルで突き抜ける様なハイトーン歌唱で魅せるボーカル、イントロからお構いなく迸りまくるメタリックな2本のギター、硬質かつ鋭い鳴りで以って立ち振る舞うリズム隊。どれもめちゃくちゃカッコいいですけど、その中でもツインギターが特にいいっすね。処構わずしゃしゃり出ているようで 時と場合に応じて一歩引き下がったりアコギに切り替えたりと、マクロな視点でモノを見ることができるトコもよいです。

 

 収録ナンバー全てに共通して言えることなんですが、変拍子を多用しつつ不規則で目まぐるしい曲展開を繰り広げ、シ~ンとした場の空気を苦手とする寂しがり屋な関西人(偏見)の如くひたすら荒れ狂う 難解でアグレッシブなプレーがとにかく凄まじい!それでいて メロディアスさを放棄せずきっちり備えているのもいいし、時折垣間見せる壮麗な音像や それにそぐうイメージがパッとは浮かばない野郎共の体育会系コーラスもまた魅力的なんですよね。

 

 全曲とてつもない威力を有しているし、それでいて全曲マイフェイバリットって感じなんですけど、躍動感に満ちたエネルギッシュかつメロディアスなサビがドツボだった『No Stars Over Bethlehem』がいちばん好みです。

 

 その他、前半は暴力的なリフとのピロピロというツインギターに悶絶、後半は壮麗でダイナミックな様式美サウンドに悶絶させられる『Divinity Within』、何故フェードアウト締めなのかは分からんが、ハイトーンヴォイスの痛快さは随一な『Bury The Hatchet』、黄巾族と戦争でもするつもりなのか 男達が声を揃えて「ダラーーーーーーーーズ!!!!!!」と誇らしげに絶叫する『Nautical』、思う存分暴走し 景気よく野郎共シャウトを飛ばし ギターをピロピロさせまくった後、女性ボーカルをフィーチャーしたアコースティックサウンドへ転じるというまさかの展開を魅せる『Blindfolds Aside』(締めのアルペジオがとても瑞々しくてまた良いんですよ)、終盤で高らかに響く野郎共の体育会系コーラスが高揚感を煽りまくる 6分越えの長尺ナンバー『Turn Soonest To The Sea』、カオティックに暴走しながらも中盤や締めで神秘性や荘厳さも覗かせる『The Divine Suicide Of K.』など、好き放題ヤリまくりなプレーに始終イカされっ放し。ラストの『A Plateful Of Our Dead』も、冒頭のチャラめなリフで「おっ!?」となるも 結局ハードコアなサウンドで豪快に突っ走っちゃってます。が、締めはジャケ写を連想させる 物悲しくどこか不穏なムードを醸し出していて、虚無的な余韻を胸に残していきます。

 

 まあ好き放題ヤリまくりといっても、大まかな構図としては「閃いたアイデアをまんまカオティックなサウンドにブチ込んだ結果さらにトチ狂った音になっちまった」みたいな曲ばっかなので、多彩とかバラエティ豊かとかそういうのとはちょっと違う気がするんですよね。一本調子ではないものの、人によっては似通って聴こえるというか楽曲の区別がつけられないなんてこともありそうですが、私的には大いに満足の一枚。これ以降の作品には全く手をつけていないんですが、このままスルーしちゃうのはいかんな。めちゃくちゃ高いハードルですけど、めちゃくちゃ期待して次のアルバムも聴いてみます。

 

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