アルバム感想『Anfang』/ Roselia


『Anfang』/ Roselia
2018.5.2
★★★★★★★★★☆

01.Neo-Aspect ★★★★★★★★☆☆
02.BLACK SHOUT ★★★★★★★★☆☆
03.Opera of the wasteland ★★★★★★★★★★
04.陽だまりロードナイト ★★★★★★★★★☆
05.ONENESS ★★★★★★★★★★
06.Re:birth day ★★★★★★★☆☆☆
07.Legendary ★★★★★★★★★☆
08.-HEROIC ADVENT- ★★★★★★★★☆☆
09.Determination Symphony ★★★★★★★☆☆☆
10.熱色スターマイン ★★★★★★★★★☆
11.軌跡 ★★★★★★★★★★
12.LOUDER ★★★★★★★★☆☆

 

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 女性5人組ガールズロックバンド・Roseliaの1stアルバム。

 Poppin’Party同様、こちらも「BanG Dream!(バンドリ!) 」に登場する女子高生5人組のロックバンドですが、駆け出しの女子高生バンドだったPoppin’Partyに対して こちらは本格的な高技術派メタルバンドという設定。楽曲に関しては やはりこちらも上松範康を中心にElements Gardenが制作・プロデュースを務めております。そして収録曲はほとんどが既発曲で まっさらな新曲は『Neo-Aspect』『Legendary』のみ。

 

 ゴシックメタルやシンフォニックメタルを主軸とした音楽性で、どの曲も真っ当にカッコいい。例によって楽曲も演奏も手堅いわ洗練されてるわ、衣装も中途半端なコスプレに留まらないガッチガチな仕様だわで、表層だけでも女子高生っぽさを取り繕っていたPoppin’Partyと違い、こちらはどこもかしこも女子高生っぽさ無視。

 

 そして何といっても湊友希那 役を務める 相羽あいなさんのボーカルが凄くいい!言ってみりゃ、奈々さん(水樹奈々)と あやひー(高垣彩陽)と Gacharic Spinの はなを足して3で割ったような歌声ですよ。腹から出すパワフルな歌いっぷりもいいし、特に高音を張り上げた時に あやひー成分がより溢れ出すこの歌声が私的にかなりツボです。さらに言うと他のメンバーによるコーラスワークも良い。どの楽曲においてもしっかりムード演出に大きく貢献してますからね。

 

 デビュー曲である『BLACK SHOUT』は至極オーソドックスなゴシックメタルナンバー。最初の楽曲ということもあり、どのパートもシンプルで難易度低めに作られています。でも しっかりカッコいいという。そこいらの女子高生バンドとはわけが違うんだぞというのをタイトなプレイ(実際演奏してんのはプロのミュージシャンですけど)やゴスい雰囲気を演出するオーケストレーションでアピール。特別な食材や裏技などを使わずとも美味い料理は作れるんだと、そういうことを彼女達は言いたいんだと思いますが(?)、だからこそ、あいなさん以外のメンバーがわざわざボーカル(≠コーラスワーク)を務める必要はないんじゃなかろうかと。個人的にはおかずをトッピングしたようなもんだと好意的に解釈できますけど、本格志向のバンドという設定であれば演奏メンバーにボーカルパートを設けるのは蛇足なんでは。

 

 

 それに続く『Opera of the wasteland』は壮麗なオーケストレーションを携え燦然とした輝きを放つシンフォニックメタルナンバー。本作リリース時点で最新作のナンバーということで、前曲から難易度が飛躍的にアップ笑。特にドラムはパート毎にリズムもテンポも異なる上に楽曲のスケール感を演出する重要な役割を担っているから、ようライブでしっかり演れてんなと。そして、女子高生という設定どころかバンドリという二次元の世界までもガン無視して、魔法やモンスターやクリスタルが存在するような別の二次元ワールドへワープしてしまったかのような音世界がとにかく最高であります。私的にはこれが本作でいちばん好きな楽曲。

 

 

 その他、傷だらけの翼を広げて暗雲を切り裂き飛翔するかのような退廃的ハードロック『Neo-Aspect』、流麗なキーボードが楽曲の雰囲気を決定づけている眩い光溢れる雄大なメロディアスロックナンバー『陽だまりロードナイト』、本作随一のアグレッションを誇るゴリッゴリのシンフォニックロックナンバー『ONENESS』、開放感溢れる陽性アップナンバー『Re:birth day』、至る所で上松氏の手癖がバリバリ放出されたヒロイックメタル『Legendary』、ほんの少しヒネりを利かせたサビメロが秀逸な 飛翔感たっぷりシンフォニックメタル『-HEROIC ADVENT-』、ダークかつブレイブリーな『Determination Symphony』、「頂点へ、狂い咲け!」がキマりまくってる Roseliaのイメージを最も端的に象徴するかのような気高きゴシックメタルナンバー『熱色スターマイン』、性急なビートで駆ける熱血ゴシックメタルナンバー『LOUDER』と、Elements Gardenの手腕と あいなさんのボーカルが冴え渡った楽曲が目白押し。

 

 そして『軌跡』はRoseliaにとって初のバラードナンバー。壮大で包容力あるサウンドも然ることながら、Roseliaを卒業し芸能界からも引退する 今井リサ役を務めた遠藤ゆりかさんへ捧げたと思わしき歌詞がまた涙腺を激しく揺さぶりやがる名曲であります。曲の締めがやけにあっさりしすぎてるのがちょっとアレだけど笑。

 

 

 ストーリーの設定上では高技術派と謳ってはいますが、その割に音源に関しては変態的でカオティックなプレイや曲展開はさほど多くないし(演奏に関してはむしろPoppin’Partyのほうがややテクい感じ)、どの曲も漏れなくメロディはキャッチーでポップだし、でもしっかりカッコよさとパワーは備わってるし、バンドリのことを全く知らない状態で聴いてもなんら問題ないというか、むしろメタル初心者が初めに聴くにはうってつけの入門編的な一枚なんでは。良きアルバムです。

 


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