2021年3月 楽曲レビュー #1

◆『旅路』 / 藤井風

◆『彼と私の本棚』 / アイナ・ジ・エンド

◆『Dream on the street』 / DA PUMP

◆『Together feat. BASI』 / Nulbarich

◆『Play Back』 / FANTASTICS from EXILE TRIBE

◆『Sacrifice』 / ビービー・レクサ

◆『Last Day On Earth』 / beabadoobee

◆『A Place In My Heart feat. moumoon』 / tricolor meets 多保孝一

◆『キラキラナイトミュージック』 / Citrus in the rain

◆『Evolve Forward in Hazard』 / Fear, and Loathing in Las Vegas

 

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『旅路』 / 藤井風

いきなりですが、この曲最高すぎませんか!?
なんとなしに垂れ流ししても思わずホロッときちゃうし、言葉を噛み締めながら聴くとより一層グッときてまう。
素振りは気怠そうでも聴き手を諭すような歌唱。アーシーでメロウなR&Bサウンド。
「長い歳月をかけてヒッチハイクで世界中を旅してきたんか?」ってくらいの達観ぶりが窺える歌詞。
総じて、緩~く着崩してんのに なんだかお洒落で情緒的という、
風くんの身なりがそのまま音として鳴らされてる感じの楽曲なわけですよ。
…って、それはこの曲に限った話じゃないんですけども、
逆に言えば、これが風くんの楽曲初聴きでめっちゃ気に入ったという方は
藤井風の沼に片足嵌まったも同然なので、観念して過去作聴いて全身ズブズブとのめり込んでしまいましょうや。

 

 


『彼と私の本棚』 / アイナ・ジ・エンド

2月にソロアルバムリリースという初体験をシたばかりにもかかわらず、早くも新曲を産み落としておりば。ヤル気まんまん、ものっそく積極的な子じゃないすか。
ということでこの曲、BiSHでは絶対に歌うことのないオシャレぶったガーリーなラブソングであります。
要するに、BiSHと違って「女」を存分に晒け出せるナンバーなわけですよ。
アイナ本人的には可愛さを意識してるのかもしれんが、個人的にはこの強烈なクセ声が とてつもなくエロく思えてしまい、ムラムラが止まらんのですよ。聴いたら最後YOU CAN’T STOPってやつですなこりゃ。
このクセ声がイヤらしくてたまんねぇとか思ってる変態野郎にとっては最高のオカズになること間違いなしの佳曲であります。

 

 


『Dream on the street』 / DA PUMP

そうそう!私が聴きたいDA PUMPってのは、こういうファンキーでカッコよさが際立つダンスポップなのよ!
ブラスのループと小気味良く弾む歌メロ、そしてストリートでダンスに明け暮れる少年ボウイ達の姿が目に浮かぶカジュアルながらも泥臭いテイスト。いいっすねえ、ダンスバカって感じがして笑。
ぶっちゃけDA PUMPはデビュー当初から低迷期も含めて2年前の『桜』までは至極快調だったけど、それ以降は『U.S.A』で魅せた娯楽性が過度にフィーチャーされた お子様ランチみたいなポップスばっかしでさすがに食傷気味だったし。
一品一品は美味しいんだけどね、食べきる前にお腹いっぱいでゲップがでちゃう的な。

ほんでカップリングの『C’mon & Knock Me Down』もめちゃくちゃ良い。テイストはリード曲と共通していますが、こちらではニュージャックスウィングのリズムをガッツリ導入してることもあり、好みでいえばこっちのほうが一歩リードって感じかも。なんか『Steppin’ & Shakin’』とか思い出す曲やな。

 

 


『Together feat. BASI』 / Nulbarich

こちらでもバリバリのニュージャックスウィングを演ってます。
それも、リズムワークのみならず、音色のチョイスやムードメイキングに至るまで
1990年前後の隆盛期に対する愛とリスペクトがしかと伺える作り込み様で、
30年前の空気を真空パックで保存してたんか的な鳴りなんですよね。
そんなムードに耽ってるようなセクシーなローヴォーカルもまた良き仕事。
バブリーだけど古臭さやダサさは皆無。まさにヴィンテージって感じの味わいですな。

 

 


『Play Back』 / FANTASTICS from EXILE TRIBE

んでこっちは80sユーロを踏襲したダンスナンバー。
音触りは80sを意識しつつも現在進行形だし、ユーロ特有のダサさ(B級感)が控えめなのが意外や意外。ユーロのくせにダサさよりもカッコよさのほうが圧倒的に先行してるとは何事だ!最近のLDH界隈は洗練とポピュラリティのバランス感覚が優れていてなかなか侮れんな。

 

 


『Sacrifice』 / ビービー・レクサ

昨年、ドージャ・キャットとグルになって一世を風靡した官能的ディスコ『Baby, I’m Jealous』みたいな変態性や腰にくる抗い難きグルーヴはないものの、イマドキのフロア音楽って感じなこの曲も良きかな良きかな。歌メロや鍵盤から滲み出る幻想的なオーラがいい味。

 

 


『Last Day On Earth』 / beabadoobee

なんていうんですか多幸感!「地球最後の日」と謳っているだけに、陰鬱でヘヴィなオルタナロックをかましてくるかと思いきや、
ディストーションがなく、清々しくどこか懐かしさを覚えるインディーロックで、なんだかThe 1975チック。…って、ああこれThe 1975のメンバーが制作に携わってたのね。
多幸感と言いつつも、陽気とか能天気とかそういうお花畑な感じじゃなく、
光と影の双方をしっかりくっきり認識した上で感じる心地よさ、という感じなんですよね。相変わらず仕事はしんどくてクソつまんないけど、今日も空は快晴で、陽の光とそよ風が気持ちよくてハッピーみたいな、そういうイメージ。

 

 


『A Place In My Heart feat. moumoon』 / tricolor meets 多保孝一

躍動感あるアイリッシュサウンドとYUKAさんのボーカルが驚くほどマッチングしとる!moumoonでもたまにロックテイストの楽曲を演ることはあるけど、それよりも圧倒的に覇気があるし、『Sunshine Girl』よりも明らかに背筋しゃんと伸びてるやんかと。目覚めの悪い朝にこそ聴きたいナンバーですな。

 

 


『キラキラナイトミュージック』 / Citrus in the rain

単純明快なタイトルまんまの曲ですけど、この字面から連想される以上にナイト感が深く なかなかムーディー。
ちょいとエレポップとジャズの要素を含有したR&Bサウンドも然ることながら、キュートな女性ボーカルがまた良いのよ。
キラキラ成分もありつつ、楽曲の雰囲気に浮くことなく しっかり馴染んでるし、何気にトラックのグルーヴにも順応してる。
初聴きのアーティストだけど、これはかなり気に入ったぞい。

 

 


『Evolve Forward in Hazard』 / Fear, and Loathing in Las Vegas

お馴染みと化して久しいラスベガス流チャラリーモは今回も健在。
ですが、いつもと違う点を挙げるならば、しっとりムードへの遷移の仕方が凄くいいっすな。
急激なクールダウンなのに力技で無理やり持ってった感がないし、流麗なキーボードサウンドによる そのしっとりパート自体も純粋に良い。
絶叫を多用しながらも どさくさ紛れにクリーンボーカルを挿入するMinamiのボイスワークも憎いこと憎いこと。
んで締める時は結局ドンガラガッシャンと忙しなく暴れ倒すという、いつも通りに回帰する頑ななまでのデフォ貫徹ぶり。ずっとこの芸風で食ってくつもりかこいつらは。

 

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