アルバム感想『flowering』/ TK from 凛として時雨

flowering(初回生産限定盤)(DVD付)
『flowering』/ TK from 凛として時雨
2012.6.27
★★★★★★★★★☆

01. flower ★★★★★★★★★☆
02. Abnormal trick ★★★★★★★★★★
03. haze ★★★★★★★★☆☆
04. phase to phrase ★★★★★★★★★☆
05. white silence (album version)  ★★★★★★★★☆☆
06. 12th laser  ★★★★★★★★★☆
07. film A moment (album version) ★★★★★★★★★★
08. daylily ★★★★★★★☆☆☆
09. fourth ★★★★★★★★☆☆
10. sound_am326 (secret track) ★★★★★★★★☆☆

 

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 J-ROCK、いや 邦楽界の切り裂き魔ともいうべき3人組ロックバンド・凛として時雨のVo&G. TKの1stソロアルバム。

 

 ぶっちゃけ、バンド本体と演ってることはさほど大差はありません。自身が好んでいるJ-POPど真ん中な音楽だとか 時雨とは音楽性が異なる何かに取り組んでるわけじゃないし、『12th laser』なんつー ほぼまんま時雨な曲もあったりするし、ソロとはいっても ベースにストレイテナーの日向秀和氏を、ドラムにBOBO氏といったサポートメンバーをガッチリ据えて制作に臨んでいますからね。そういった意味では Janne Da Arcのボーカル・yasuが演っているAcid Black Cherryとかいうソロプロジェクトに近いというか、共通点が多々あるような気がしますね。

 

 時雨本体との違いを挙げるならば、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、フルートなどの外部音を積極的に導入していること。バンド名義の楽曲でも外部音を取り入れた楽曲はありましたけど、ああいう飛び道具的な感覚ではなく、TK独自の音世界により一層の深みを持たせたり、センチメンタルな側面をフォーカスしたりするために用いられてるって感じ。

 

 過半数の収録曲で繰り出されている 時雨直系のシャープでカオティックな演奏と 美しさや幻想性を演出する外部音との絡みには圧巻の一言。随所で性急な四つ打ちを絡ませ、終盤ではTKがヴォイス面でもプレー面でも箍を外す『Abnormal trick』、静と動の緩急差が激しい ドラマティックかつエキセントリックな曲展開で魅せる『film A moment』の2曲は 狂気と美のコントラストがとりわけ鮮やかで、本作中でも特に気に入っております。『phase to phrase』では、流麗なピアノやアコギが楽曲のムードを形成しつつ、打ち込みと併せてそれらの音をコラージュしたりエレキやベース、ドラムで混沌を演出しており、これもまた狂気と美が織りなす佳曲といった感じ。

 

 また アルペジオを主軸とした幻想的でヒンヤリした静寂ナンバー『white silence』『fourth』でバンドではほとんど魅せたことがなかった 穏やかで優しげな一面を覗かせているのも特徴的。個人的にはこの手の楽曲よりも先述の「狂気と美のコントラスト」系のほうが好きなんですけど、こちらも案外悪くなかったっすね。TKのボーカル、というよりあの「キレる17歳」風情の声が純粋に好みなのかもしれんな。

 

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