アルバム感想『TOMORROW』/ 東方神起


『TOMORROW』/ 東方神起
2018.9.19
★★★★★★★☆☆☆

01. Make A Change ★★★★★★★☆☆☆
02. Yippie Ki Yay ★★★★★★★☆☆☆
03. Showtime ★★★★★★★★★☆
04. 運命(The Chance Of Love) ★★★★★★★★★☆
05. 明日は来るから ~TOMORROW Version~ ★★★★★★★☆☆☆
06. Get going ★★★★★★★★☆☆
07. Jungle ★★★★★★★★☆☆
08. Reboot -Long Version- ★★★★★★★★☆☆
09. Trigger ★★★★★★☆☆☆☆
10. Electric Love ★★★★★★★★☆☆
11. This is my love ★★★★★★★☆☆☆
12. Road ★★★★★★★☆☆☆
13. Begin ~Again Version~ ★★★★★★★☆☆☆

 

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 日本におけるオリジナルとしては約3年9ヵ月ぶりとなるアルバム。韓国では2018年3月に復活後初のアルバムをリリースしてますが、そこから半年遅れで本作がリリースされました。

 

 久々のオリアル発売自体はもちろん喜ばしいことですが、その内容に関しては満足のいくものとは安易に言い難いというのが正直なところ。
 量産型J-POP的な楽曲はさほど多くはなく、R&B/HIP-HOPなどの要素を汲んだダンスミュージック系統の楽曲のほうが多めなのは好印象なんですけど、アレンジやサウンドプロダクションなどアウトプット面で足かせになっていたり 彼らの魅力を引き出し切れていなかったりといった事項が多々あって、そこが惜しいとこだったなと。

 

 例えば雄大なミドルアップナンバー『Make A Change』は やらんとしてることは十分汲み取れるけど、なんとなく雰囲気をなぞってるだけって感じしかしない薄味のアプローチがどうしても物足りなさを喚起してしまう。スケール感とか燦然とした輝きとかパワーが漲るような感じとか そういうのを強く打ち出すようなアレンジに臨んでほしかったところ。
 ロッキッシュな『Trigger』は打ち込みドラムやベースの鈍った音触りがネックになっちまってますから、生演奏を起用するとか、打ち込みを採用するにしても もっとソリッドな音を選択するとか 他にもやりようはあったはず。

 

 『Reboot -Long Version-』も曲そのものは良いんだけどなあ。日本盤は日本盤の、韓国盤は韓国盤の良さや面白さがそれぞれあることはもちろん承知しているけど、こういう男気が要求される楽曲となると、韓国の布陣によるサウンドメイクのほうがそれをしっかり引き出せているし、日本の布陣が手掛けたものって 洗練されてるというより どこか小綺麗さが残っていて、それが物足りなさに繋がってる気がするんだよな。

 

 

 一方、ユンホのボイスワークがキレよく炸裂した『Showtime』はパンチの効いたトラックも相俟ってカッコよく仕上がってます。ほんで歌詞がイカしてるよな。「自分を超えるのは自分しかいないぜ」「Monsterと化したsuperstar」「老・若・男・女 天・上・天・下」「伝説の目撃者となれ」「My love is 相当Dangerous」「信頼と愛の神業にRespect」など、アジアのトップに立った者といえども恥ずかしくて なかなか歌えるもんじゃない スーパーサイヤ的に強気なフレーズがガンガン轟きまくり。日本でやるからには やっぱこの手の曲は押さえておかないと。

 

 『Electric Love』は90sっぽいシンセをメインにしつつ 左右で鳴るギターとイマっぽい音触りのシンセベースとの組み合わせが面白いダンスナンバーで、これはいい意味で日本の制作陣ならではの味が出てます。少なくとも韓国盤ではまず耳にしないタイプの楽曲。ちょっとチープさはあるけど、こういうのもあるから日本盤も侮れないのよね。

 打ち込みリズム然り ブラスアレンジ然り 爽快ポップな楽曲然り、ものっそくアーリー90sっぽいJ-POP寄りのアップナンバー『Get going』も個人的にはかなり好きな曲。今までの東方神起にありそうでなかったタイプのナンバーですね。っていうか結局90sっぽさが鍵になってんのかい。たまたま私が90sテイストを好んでるから良かったけど、東方神起ファン的にはこの手のアプローチはアリなんじゃろか?

 

 開放的アップナンバー『This is my love』、アーシーなミドルポップス『Road』はキャッチーで悪くない曲ですけど、ほんとにアルバムの流れありきの曲って感じですね私的には。
 ほんで『Jungle』、これはトラップに着手したR&B/HIP-HOP系統のナンバーで、東方神起にとっては初のなるサウンドアプローチ。っていうか、この手の楽曲が韓国盤じゃなく日本盤で先に登場したのが個人的に意外だった。

 

 

 あと、『明日は来るから』『Begin』を再録してるのは一体なぜ?復活後はじめてのオリアルであることを考慮しても ぶっちゃけ意義がよく分からないっす。5人の時代にこういったベタなバラードにおいて リードする側に立っていなかった二人ながら 思いのほか健闘していたからまだ良かったけども。っていうか、バラード曲がこの2曲しかないけど、まっさらな新曲バラードは用意できんかったのかいな。それなら韓国盤の復活アルバム『NEW CHAPTER #1:THE CHANCE OF LOVE』からバラード曲を引っ張り出して日本語カバーしたほうがまだ良かった気が。

 

 そんな『NEW CHAPTER #1:THE CHANCE OF LOVE』の中でもリード曲にあたると思わしき『運命(The Chance Of Love)』の日本語カバー版が収録されていますが、これは良かったです。スカのリズムを取り込んだダンスサウンドは癖があって面白いし、日本語の宛がい方も リズムやグルーヴをしっかり意識していて上手い。キモとなるメロに宛がった「これは運命だよね」「僕ら運命だよね」っていうフレーズも激キャッチーでナイスであります。

 

 楽曲一つ一つをクローズアップしていくと好きな曲はそこそこあるし、あからさまに苦手な曲は実は一つもないんですけど、あらゆるところで物足りなさを感じてしまったり、彼らの男性的な色気やカッコよさがフルで発揮されている箇所があまり見られなかったので、満足度は過去作よりもやや控えめです。

 

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