アルバム感想『NEW CHAPTER #1:THE CHANCE OF LOVE』/ 東方神起


『NEW CHAPTER #1:THE CHANCE OF LOVE』/ 東方神起
2018.3.28
★★★★★★★★★★

01. Love Line ★★★★★★★★★☆
02. The Chance of Love ★★★★★★★★★☆
03. Broken ★★★★★★★★☆☆
04. Only for You ★★★★★★★★★☆
05. Puzzle ★★★★★★★★★☆
06. Closer ★★★★★★★★☆☆
07. Bounce ★★★★★★★★★☆
08. Wake Me Up ★★★★★★★★☆☆
09. Lazybones ★★★★★★★★☆☆
10. Without You ★★★★★★★★★☆
11. Sun & Rain ★★★★★★★★★☆

 

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 東方神起の韓国における正規第8集となるオリジナルアルバム。兵役を終え活動再開をしてから初となるアルバムリリースですね。

 

 約2年8ヵ月ぶりと 久々のリリースではありますが、だからといって彼ら磐石のサウンドでウォーミングアップするなんてことは全くなく、トレンドのジャンルを取り込んだり 今までにないほど音数を絞ったり 曲単位でもアルバム単位でも尺をコンパクトにしたりと、時流を的確に捉えたアプローチで望んでいるのが韓国における東方神起らしい姿。そして、ユンホやチャンミンだけじゃなく、各クリエイター陣も気張りというか必死に頑張っちゃってる感なくナチュラルに それらをこなしてるあたりに不朽の王者としての貫禄を感じます。

 

 アルバムの幕開けナンバーである『Love Line』から小手調べ一切なしのエッジーなアプローチが炸裂。活動休止直前まで鳴らしていたゴージャスなサウンドを思うと、こんな極限まで音数を削ぎ落としてしまったこのトラックには仰天せずにはいられん。こんなキュートで小気味よいダンスポップナンバーだけど、仕掛け方としては先鋭的っていう。こんな書き方してますが、シンプルなサウンドゆえ派手さがないだけで普通に取っつきやすい楽曲です。

 

 それに続く『The Chance of Love』は本作のリード曲であり、スカのリズムを取り込んだR&B/HIP-HOP系統のダンストラックと、「フゥ-ウ-ウ-ウゥウゥウゥウゥ~♪」なんつー中毒性ある珍妙なコーラスが癖になるナンバー。この えもいわれぬ魔性っぷりはK-POPならではって感じがしますな。それが面白さにも不思議なスマートさにも作用していて、訴求力は抜群。

 

 

 また、今作では東方神起にとっては初となるトロピカルハウスを導入したンバーがあり、『Only for You』とユンホソロである『Puzzle』がそれに該当する楽曲。どちらも良い曲ですが、中でも前者は、ツーステップにトロピカルハウス要素を絡めた軽快なサウンドと、そんなサウンドのプールをしなやかに遊泳する二人のボーカルが耳心地良い佳曲であります。

 

 二人の品格あるコーラスワークが際立つ AOR要素を汲んだ柔らかで清涼感あるミドルナンバー『Broken』、陰影を帯びた浮遊感あるトラックと 程よい脱力感を有したボーカルに耳が揺れる チャンミンソロのミドルスロー『Closer』、変態的に鳴るファンキーなビートと 敢えて張り上げないウィスパー気味なボーカルが密室感を演出していて なんともやらしいバウンシーナンバー『Bounce』、本作ではイレギュラーなポジションに位置する 躍動するピアノやブラスサウンドを導入したビッグバンド風の華やかなナンバー『Wake Me Up』と、その他の楽曲も上記ナンバーに引けを取らない出来栄え。

 

 そしてそして。アコギ+ピアノ+ストリングスが織りなす ドラマ主題歌さながらの しっとり深く歌い上げるナイーブなバラード『Lazybones』、アコギが真夜中の如く静謐なムードを司った 柔らかなボーカルで魅せるスローなR&Bバラード『Without You』、ピアノとボーカルだけという極めてシンプルな構成ながら格式の高さを感じさせるバラード『Sun & Rain』といった終盤に集ったバラード曲達がことごとく素晴らしい!これらナンバーも例によって音数が控えめの作りゆえ、彼らのボーカルワークの上質ぶりがしかと窺えます。

 

 相変わらずな凄みを見せつけてきたというか、アプローチがワンダフル級にシンプリーになったことでその凄みがより一層ダイレクトに伝わってきますな。と同時に、韓国盤と日本盤のそれぞれ異なるサウンドアプローチから、やはり日本は韓国よりも明らかに音楽のトレンドに乗り遅れてるというか、発信する側から「日本のリスナーはこの手のサウンドについてこれないだろうな」と見なされてるように思えてしまうのですよね。まあ実際この手のサウンドに日本のリスナーがついてこれるのか、好んで聴くのかどうかと言うと正直アレだと思うんで賢明な判断だと納得できてしまうんですけども。
 いずれにせよ、期待しすぎなまでの期待に難なく応えてくれた素晴らしいアルバムでした。

 

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