アルバム感想『RISE AS GOD』/ 東方神起


『RISE AS GOD』/ 東方神起
2015.7.20
★★★★★★★★★☆

01. Vertigo ★★★★★★★★★☆
02. Champagne ★★★★★★★★★★
03. Rise As One ★★★★★★★★★☆
04. Everyday It Rains ★★★★★★★★☆☆
05. Smile ★★★★★★★☆☆☆
06. Top of The World ★★★★★★★★☆☆
07. Apology ★★★★★★★★☆☆
08. Komplikated ★★★★★★★★★☆
09. Dominus ★★★★★★★★☆☆
10. Lucky Star  ★★★★★★★★☆☆

 

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 東方神起の韓国における通算8枚目のオリジナルアルバム。なのですが、韓国特有のいわゆる「第〇集」といったカウントがなく、メンバーであるユンホとチャンミンの兵役入隊の時期に合わせてリリースされたものもあってか、ここでは「スペシャルアルバム」という括り方をされているようです。

 

 韓国における前作『TENSE』のメインとなっていた ジャズ・ファンク系を継承しつつも、韓国以外のクリエイターを多々招いたことで多彩なダンスミュージックを繰り広げているのが特徴的であり、その効果もあって謳い文句通りのスペシャル感が滲み出てますなって感じも。っていうか他のオリアルとの違いがイマイチ分からんのですよね~。当然ベスト盤ではないし特別なコンセプトだとか全曲に過去ナンバーのメロディや歌詞の断片を忍ばせてるみたいなギミックだとか そういうのもあるわけじゃないし、あんまり「スペシャル」という謳い文句は意識しないほうがいいのかも。

 

 一曲目の『Vertigo』は、前作『TENSE』テイストのソウルナンバー。ムーディーかつビターなトラックを背に平歌でもサビでも多用されるファルセットが実に色っぽいです。これ見よがしにパワフルさをアピる感じではなく、さり気ない振る舞いで 絶対的な自信と余裕を窺わせているのがイカしてるし、そんなボーカリゼーションも相俟って楽曲自体の仕上がりもカッコいいっす。まるでウェルダンで焼き上げたようなイメージのファンクナンバー『Dominus』も『TENSE』路線の楽曲で、さっそくこの手のサウンドを彼らの武器の一つとして手中に収めた感があります。

 

 また、今回はユンホ・チャンミンのソロ曲がそれぞれ2曲ずつ用意されているのも特徴。『Champagne』『Komplikated』がユンホソロで、『Rise As One』『Apology』がチャンミンソロ。

 


 『Champagne』は前作の作風をまんま引き継いだファンキーなR&Bナンバー。跳ねるビートやカッティングギターに加え、低音ラップとファルセットを用いた小気味よいボーカルなどを巧みに駆使したユンホの歌唱に胸が弾むこと必至。楽曲を乗りこなすというより、もはやグルーヴとムードの双方を司るっていうレベルでユンホがグイグイと楽曲をリードしているのが頼もしいですな。
 『Komplikated』はツーステップに近接したビートで駆けるハウス系ナンバー。余計な装飾を施さないシンプルなアレンジと 起伏をセーブした歌唱の効果もあってクールな聴き心地。『Champagne』とはまた違ったカッコよさがあります。

 


 『Rise As One』は東方神起には珍しい開放的かつ煌びやかなEDMナンバー。これは、チャンミンの声の張り方がいいっすね。韓国語ならではのやけにリキの入った発声がポジティビティ演出や「Rise As One(一つになって目覚める)」なるワードに相応しい覚醒感の演出に有用してます。楽曲展開に応じて上昇気流を描くように歌う様もアップダウンのメリハリがハッキリしていてこれもまた良きかな。
 『Apology』は打って変わってミスティーなミドルR&Bナンバー。楽曲全体からはロストラブ感が漂っていますが、湿っぽさ一辺倒にならずスタイリッシュに収まっているのは、チャンミンが情感を押し出しすぎず程よくクールさを装って歌っているがゆえ。切なげ、だけどカッコいい。

 

 レイドバックしたソウルナンバー『Everyday It Rains』、朗らかなミドルアップファンク『Smile』、鉄板のSMP(SMミュージックパフォーマンス)が炸裂した硬質ダンスナンバー『Top of The World』、二人のハイトーンボーカルが映える スタジアムロックさながらのスケール感を有したロッキッシュアップ『Lucky Star』と、その他の楽曲も良いです。

 

 こうして改めて聴いてみると、日本盤は日本盤でまた違った面白さがあるのだけど、男性的な色気とかカッコよさが引き出されてるのはやっぱり韓国盤のほうなんだよな、ってことをつくづく実感します。韓国ではアイドルという位置にいるようだけど いわゆるアイドルっぽい楽曲もないし、かと言ってワイルドさの一点張りで押し通すわけでもなく、総体的にスマートに振る舞っているあたりに王者の貫禄を感じます。スペシャルアルバムと謳うに相応しい良作であります。

 

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