アルバム感想『FANCY YOU』 / TWICE


『FANCY YOU』 / TWICE
2019.4.22
★★★★★★★★☆☆

01. FANCY ★★★★★★★★☆☆
02. STUCK IN MY HEAD ★★★★★★★★☆☆
03. GIRLS LIKE US ★★★★★★★★☆☆
04. HOT ★★★★★★★★☆☆
05. TURN IT UP ★★★★★★★★★★
06. STRAWBERRY ★★★★★★★★★☆

 

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 こちらは韓国盤7thミニアルバムで、前作から約5ヵ月ぶりとなる作品。

 

 新境地を開拓するつもりなのか イメチェンを目論んでるのか、HIP-HOPなどのクラブサイドに歩み寄ってることが窺えるラインナップであります。けども、これまで一貫してキュートさ全開で元気ハツラツにアジアの芸能界を闊歩してきた彼女達ですから、急にクールで挑発的なスタイルに切り替えできるわけがないやんかって話ですよ。実際サウンドは総合的に見てクラブサイドに片足突っ込んだ程度だし、彼女達のボーカル捌きもキュートさが中核にあって そこまでクールに徹している感じはないし、なんというか、方向転換みたいな大それたもんじゃなく、「とりあえずいっちょやってみっか」みたいな ライトなチャレンジ精神で挑んでいるイメージですね。

 

 リード曲の『FANCY』は、トロピカルハウスの要素を取り込んだダンサブルアップナンバー。以前にいくつかあったトロピカルハウス導入ナンバーよりはクラブ側に寄っているものの、それでも本場モンとはだいぶ距離があるし、むしろ音を聴く限りでは「キュートさを売りにしてるトコは全然変わってないやんけ!」と言いたくなる感じなので、まあ要するに従来通りのTWICEってことですよね。ユニゾンとかコーラスとかクールな要素なんか全くないし、サビの歌メロとか可愛く聴こえるようにしかなってないやん。逆に言うと、今までのTWICEが好きな人はこの曲も引き続き安心して聴けるってことですよ。んで一応クラブ感は加味されてるので金太郎飴状態にも陥らずに済んでいると。個人的にも気に入ってる曲だし、この方向性はアリなんじゃないかしらん。

 

 

 続く『STUCK IN MY HEAD』ですが、まさかのトラップに着手していて これにはびっくりこきまろ。もちろん本場レベルまでは振り切ってませんけど、それでもニュートラルな位置に着地した前曲の仕上がりを考えると そこそこガッツリ踏み込んでいるほう。歌メロが普通にキャッチーだったり、ラップで「パンシマスンガン ブンブンブン♪」とか小気味よくキュートに振る舞っていたりするので、なんか上手いこと「TWICEなりのトラップ」と呼称するに相応なポジションに収まった感じがしますな。キャッチーでキュートなトラップ。や、そんなもんトラップと呼んでいいんか?って感じですけども、まあこれがギリギリ許容範囲内でしょう。トラップを初めに聴くならこの曲を聴くといいでしょう。

 

 『GIRLS LIKE US』もトラップやトロピカルハウスの要素を取り入れていますが、リズミカルに弾む高音ピアノのリフレインが印象深いこともあり 全体的には可憐な印象。打って変わって『HOT』は艶っぽさと小悪魔的な表情をチラつかせたダンスポップで、「ありそうでなかった」がカタチになったような佳曲。「艶っぽさ」とか書いてみたけど、どう考えても可愛さのほうが先行しちゃってるのは彼女たちのキャラクター上しゃあないことなのか笑。

 

 そして『TURN IT UP』、これは凄いぞ!これまた今までのTWICEにありそうでなかったディスコティックなダンスナンバーなのですが、不覚にも冒頭の数十秒で射貫かれました。軽快なアコギをバックにしたほのぼのイントロから一転して ファンキーなベースと硬質なリズムがバウンスするこのくだりで 我、即刻K.O.!矢継早にフレーズをぶっ込むボイスワークも相俟ってすこぶる気持ちよく胸に響くんですけども、そんな中で飛び出す「くん♪くん♪くん♪」とかいう謎フレーズ。なんじゃこりゃ!?尻尾フリフリしながら擦り寄ってくるような きゃわわな声でこんなこと歌ってくんなよ。なしてこのタイミングでこんな変態プレーを!?ミラーボールが回るダンスフロアの画が浮かんでくるようなスモーキーで煌びやかなアレンジも良いし、こりゃもう本作でぶっちぎりの超傑作ナンバーでしょ。

 

 

 して、ラストはHIP-HOPのビートを敷いたチャーミングなミドルポップ『STRAWBERRY』で朗らかに締め。肩肘張らないバックトラックが良いっすな。ノれるけど いい感じにクールダウンさせてくれるというか。

 

 そんなこんなで、新境地開拓ともイメチェンとも言い難いですけど、結果的にはそれよりもベターなシフトチェンジを図れているんじゃなかろうかと。これまで築き上げてきたTWICEのパブリックイメージを堅持しながらマンネリ回避もしっかり演ってのけてるし。キュートなエレポップばっかじゃ おなかいっぱいになっちゃうんで、このままもう少しクラブサイドに傾いてくれたほうがいいなと個人的には思ってるんですけども、さてどうなる次作。

 

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