アルバム感想『BLOODSUCKERS』 / VAMPS


『BLOODSUCKERS』 / VAMPS
2014.10.29
★★★★★★★★☆☆

01. REINCARNATION
02. ZERO ★★★★★★★★☆☆
03. LIPS ★★★★★★★☆☆☆
04. AHEAD ★★★★★☆☆☆☆☆
05. EVIL ★★★★★★★★★☆
06. GHOST ★★★★★★★★☆☆
07. VAMPIRE’S LOVE ★★★★★★★☆☆☆
08. DAMNED ★★★★★★★☆☆☆
09. GET AWAY ★★★★★★★★☆☆
10. REPLAY ★★★★★★★★☆☆
11. BLOODSUCKERS ★★★★★☆☆☆☆☆
12. THE JOLLY ROGER ★★★★★★★★★☆
13. INSIDE MYSELF ★★★★★★★★★☆

 

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 オリジナルとしては4年ぶりとなる3rdアルバム。
 これまで通り、アメリカンなロックナンバーと耽美性やゴシカルな要素を孕んだ楽曲が中心となってますが、アレンジ面でちょっとした変化が。ベスト盤や先行シングルで覗かせていた海外トレンド意識のデジタルアレンジが随所で導入されているのが大きな特徴。

 

 実質的なオープニングである『ZERO』は、下地こそバンドサウンドが実権を握っているものの、ちょっとした味付けには止まらない大胆な取り込み様を魅せております。なんかオブリ(OBLIVION DUST)のアルバムでもこんな感じのアレンジに着手した楽曲があったな。霧のように広がるエレクトロサウンドやアルペジオ、コーラスが 浮遊感や幻想性、そしてHYDEっぽさを演出。リズムとは裏腹にそんな踊れる曲という感じはしないけども、雰囲気と旋律の美しさにはもうウットリ。

 

 

 デジタルとバンドサウンドの融合と呼べるような取り込み方をしたのは↑これ一曲だけで、その他はジャケットを羽織る程度にデジタル要素が加味されてるものがほとんど。

 疾走サイバーロック『GET AWAY』の取り込み方は良いと思いますよ。アーバンライクな煌びやかさを放つデジタルアレンジがカッコよさにそのまま直結していてナイスコーディネート。ただトレンドに乗っかっただけじゃなく、身に纏うことでしっかり魅力をワンランクアップさせているので、これは意義のあるアプローチ。

 

 

 浮遊感を有したミドルロック『GHOST』も良いです。ゴーストの名に相応のデジタルアプローチによって ミステリアスさを打ち出し、くどくならない塩梅で物悲しさを演出しておりば。

 スリリングな雰囲気とサウンドの立体感が醸成されたハードロック『EVIL』、美しくもどこか危うさを孕んだHYDEの歌唱が映える 退廃的サイバーロック『REPLAY』、アルバムに必ず1曲はある ヴァンパイアに襲われる画が目に浮かぶような禍々しきヘヴィロック『DAMNED』といった楽曲もデジタル導入がプラスに作用してるし、なんならVAMPSというワードから連想されるイメージのさらなる明確化に大きく貢献しているので、むしろ今作こそがVAMPSのコンセプトを忠実に体現しているような感じも。
 

 

 

 性急ハードロック『LIPS』とアーシーで開放的なアメリカンロック『THE JOLLY ROGER』でもデジタルアレンジが導入されてますが、これはぶっちゃけあってもなくてもって感じ。かと言ってデジタルが楽曲の邪魔になってるわけでもないから ひとまず無問題。後者は熱気がありつつも清々しさも感じられて、聴いててホント気持ちが良い一曲。

 

 

 シングル曲である『AHEAD』は、リフといい 始終 目を血走らせてるようなシャウトといい 兎にも角にも犬も角にもカッコよすぎる豪快なハードロックナンバーで個人的にはVAMPS史上最高傑作の一曲。ただそれはシングルテイクの話で、本作ではシングルテイクにはなかったデジタルなアプローチがちょこちょこプラスされているんですけども、これにはガッカリさせられました。新たに加味されたサウンドやボーカルを機械処理するアプローチが勢いを削いでしまってるし、そもそも音空間を狭めるようなミックスが施されてるのがマジでイミフ。何一つとしていいことないやん。せっかくのVAMPS史上最高傑作ナンバーをどうしてくれよう!『HUNTING』系統ともいうべき ライブでひたすら暴れたいだけハードロック『BLOODSUCKERS』も同様の理由でげんなり。

 

 

 ヴィジュアル系っぽさを交えた売れ線バラード『VAMPIRE’S LOVE』、VAMPSのイメージに見合った雰囲気を醸し出してる美麗なロッカバラード『INSIDE MYSELF』と、バラード系はどちらも良い出来。特に後者が素晴らしい。にしても、前者はHYDEのねちっこいボーカルが変に際立ってるような感じがしますな。中でも2コーラス目の「澄んだ空~く~むぉおおらないように~♪」が何気に凄い。なして「曇らないように」をそんなにまでしてリキんで歌うのかっちゅー話ですよ。

 

 

 イメチェンというほど絶大な効果を齎してるわけじゃないですが、マンネリ回避になってるし、プラスに働いてる曲も多数あったんで、デジタルアレンジ導入に関してはまあアリかなと。最終的には 期待に違わぬ カッコよくてノれるアルバムになってたので、今作もなんやかんやで気に入ってます。

 

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