アルバム感想『AWAKE』 / WANDS

AWAKE
『AWAKE』 / WANDS
1999.10.27
★★★★★★★★☆☆

01. AWAKE ★★★★★★★★☆☆
02. Brand New Love ★★★★★★★★☆☆
03. 雲が流れる方へ ★★★★★★★☆☆☆
04. With you ~living in my heart~ ★★★★★★★★★☆
05. SILENCE ★★★★★★★★☆☆
06. 「今日、ナニカノハズミデ生きている」 ★★★★★★★☆☆☆
07. BLACK or WHITE ★★★★★★★★★★
08. Time washed away ★★★★★★★☆☆☆
09. 明日もし君が壊れても ★★★★★★★★☆☆
10. Still in love ★★★★★★★★★☆
11. Please tell me Jesus ★★★★★★★★☆☆
12. 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう ★★★★★★★☆☆☆
13. Where there’s a will… ★★★★★★★☆☆☆

 

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 第3期WANDSにとって最初で最後、全シーズンを通してもこれが最後となるオリジナルアルバム。

 

 上杉柴崎が脱退したにもかかわらず、性懲りもなくWANDSブランドを継承しただけあって、質に関してはWANDSの名に恥じぬラインをしっかりクリアしてます。でもWANDSっぽい仕上がりというよりはレイター90sのビーイングっぽさ全開の作風って感じがしますな。キーボードを筆頭としたデジタル要素とロックサウンドとビーイングメイドのポップなメロディをブレンドした楽曲が勢揃いで。それでいて、第2期後半にあった自虐や皮肉を交えた重苦しい雰囲気もほぼ皆無と笑。まあそもそもWANDSっぽさってのは上杉のボーカルと柴崎のギターが中核を担ってたから継承しようがないんですけども、シングル曲『Brand New Love』で打ち出したサウンドスタイルが第3期ならではのカラーとして確立され、本作でも一貫されてるのはいいことですね。

 

 ボーカルに関しては、今さらどうこう言っても仕方ない…なんて言っては上杉・和久の両者にとってもあまり気分のいいものではないでしょうが、和久のボーカルも素直にカッコいいと思いますし、なんとなくビーイングっぽい感じがするし、それゆえ楽曲との相性も良好だし、普通にアリだと思います。

 

 キーボードが醸成するクールな雰囲気を携えた疾走ロックナンバー『Brand New Love』、WANDSにしちゃえらく素朴なメロディアスミドル『雲が流れる方へ』、ギターとベースが『PIECE OF MY SOUL』期とはまた違った荒廃感を打ち出した無骨なロックナンバー『With you ~living in my heart~』、ネジが外れたようなキーボードが印象的な半ばヤケクソ気味のデジロック『「今日、ナニカノハズミデ生きている」』、どういうわけか音色のチョイスが80sに遡ってしまってるミドルスローな小品『Time washed away』、レイター90sビーイングの王道ロックバラード『明日もし君が壊れても』、シンプルにカッコよすぎんだろ的クールかつ骨太なロックナンバー『Still in love』、サウンドもボーカルも歌詞もやたらラフな印象のロックナンバー『Please tell me Jesus』、なんだか無性にメンバー達を労いたくなる穏やかバラード『Where there’s a will…』、WANDSというブランドがどうこうとか考えなきゃ真っ当に良い曲がズラリ並んでます。

 

 ギターの杉元が作詞を、木村が作曲を手掛けた『BLACK or WHITE』が本作きってのフェイバリットナンバー。なんとまさかのニュージャックスウィング!このタイミングで第一期WANDSみたいな作風にチャレンジとは一体どうしたことでしょうか!?まあ大島こうすけみたいなブラック要素は全然含まれてないので仕上がりは第一期WANDSとは別モンですけど、これはなかなか面白い。

 

 『SILENCE』は淡々としたリズムループがヒンヤリとした空気を演出しているミドルスローナンバー。この打ち込みの音触りやムードメイキングがかなり好みで、99年当時にジャストフィットしたサウンドアプローチかと思いますが、それゆえに今聴くと却って古臭く聴こえてしまいますね。私にとっちゃネックでもなんでもないポイントですけども。

 

 『AWAKE』も雰囲気的にはカッコいいし好みの曲ではあるんですけど、やっぱりこれも時代を感じる仕上がりですね。まあそりゃそうだって話だし、ほぼ全曲がそれに該当するんですけども、『AWAKE』『SILENCE』といったデジタル成分が多めの曲は特にということで。てか木村が書いたこの歌詞、やっぱり第3期始動前の心境を綴ったものなんすかね?「あの娘が出てった理由を探して見つけたのは結局僕の冷たさだった」とはこれ如何に。上杉柴崎が脱退した原因って木村にあるってことなんか?いや、よくわからんけど。

 

 今さらどうこう言ってもしゃあないやんけ、ってのは百も承知ですけど、元WANDSの木村真也の新ユニットとして活動していれば、第1,2期のファンから叩かれることもなかったし、和久も杉元もWANDSというデッカいブランドを背負わず演ってこれたはずだし、アルバムもこれ1枚に留まらず より長く続けられたんじゃないかなという気がしてならないんですよね。わざわざWANDSの名前を引き継がなくたって、『錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう』『明日もし君が壊れても』も人気アニメのタイアップがついてんだし普通にヒットしてただろうよ。クオリティも割かし上々だし、せっかくアルバムタイトルで『AWAKE』と謳ってんのにこれ1枚きりで終わりって。

 

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