アルバム感想『VANISHING VISION』/ X

VANISHING VISION EXC-001
『VANISHING VISION』/ X
1988.4.14
★★★★★★★★★☆

01. DEAR LOSER ★★★★★★★★☆☆
02. VANISHING LOVE ★★★★★★★★★★
03. PHANTOM OF GUILT ★★★★★★★★☆☆
04. SADISTIC DESIRE ★★★★★★★★★★
05. GIVE ME THE PLEASURE ★★★★★★★☆☆☆
06. I’LL KILL YOU ★★★★★★★★★★
07. ALIVE ★★★★★★★★☆☆
08. KURENAI ★★★★★★☆☆☆☆
09. UN-FINISHED… ★★★★★★★☆☆☆

 

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 ヴィジュアル系ロックバンド・Xがインディーズ時代にリリースした1stアルバム。インディーズからのリリースにもかかわらずメジャーのチャートにランクインした日本史上初のアルバムでもあります。

 

 ジャケ写のイメージに違わぬ 荒々しい演奏と 刺々しくハスキーなボーカルは とてつもない気迫と殺気に満ちていて、「みんな無名だった、だけど…無敵だった」という言葉を象徴しているかのよう。

 

 美旋律と凶暴性を兼備したドラマティックなスラッシュナンバー『VANISHING LOVE』、HIDE作曲の硬派さとポップさを兼備したハードロック『SADISTIC DESIRE』、疾走感・鋭さ・破壊力が凄まじすぎる 二重の意味でキラーチューンな『I’LL KILL YOU』といった Xの王道を行くこの3曲がやはり特に強烈です。

 

 壮絶なストーリーの幕開けを予感させるインスト『DEAR LOSER』、クラシック要素が持ち込まれていたり HIDEのギターが泣かせにかかったりと Xバラードのプロトタイプといった印象が強い『ALIVE』、妖しげな香りが充満したロックンロールナンバー『PHANTOM OF GUILT』、ポエトリーリーディングを導入したスリリングなインスト『GIVE ME THE PLEASURE』、タイトルが「UN-FINISHED(未完成)」だけにブツ切りで幕を下ろしてしまう物悲しいバラード『UN-FINISHED…』といったその他の楽曲群、そしてそれらを形成する緻密な曲構成やガッチリとスクラムを組んだような演奏も含め、この時点で既にエックスイズムはほぼカタチになっていたことが窺えます。『KURENAI』は全英詞テイクで、演奏もメジャーとは別物。やっぱり『紅』のほうがいいかな。そもそも発音が相当アレというのもあるけど、英詞はあんまり嵌りが良くないのよね。

 

 日本のミュージックシーンに多大なる影響と衝撃を与える そんな未来を予感させるには十分すぎる内容。インディーズだからと侮ってはならない強烈な一枚であります。

 

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