アルバム感想『Jealousy』/ X

Jealousy
『Jealousy』/ X
1991.7.1
★★★★★★★★★★

01. Es Durのピアノ線 ★★★★★★★★☆☆
02. Silent Jealousy ★★★★★★★★★★
03. Miscast ★★★★★★★★★☆
04. Desperate Angel ★★★★★★★★★★
05. White Wind From Mr.Martin ~Pata’s Nap~ ★★★★★★★★☆☆
06. Voiceless Screaming ★★★★★★★★★☆
07. Stab Me In The Back ★★★★★★★★★☆
08. Love Replica ★★★★★★★★☆☆
09. Joker ★★★★★★★★☆☆
10. Say Anything ★★★★★★★★☆☆

 

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 約2年3ヵ月ぶりとなる3rdアルバム。当時の歴代4位にあたる60万枚以上のイニシャルを記録し、最終的にはミリオンを突破して自身最大のヒット作となったアルバムでもあります。

 本来は↑の10曲の他に『Standing Sex』『Sadistic Desire』『ART OF LIFE』を加えて 2枚組のアルバムとしてリリースする予定だったらしいですけど、期限に間に合わなくて止む無くこういうカタチに収まったようです。

 

 メタル系ナンバーが中核を担っていた前作とは打って変わり、YOSHIKI以外のメンバーも全員 作詞作曲アレンジのいずれかを手掛けたことで楽曲のバリエーションが広がりました。

 

 YOSHIKI的様式美を極めたようなナンバー『Silent Jealousy』、アルバム及び『Silent Jealousy』のイントロダクションにあたる美しくも不穏なインスト『Es Durのピアノ線』、X史上最速となるスラッシュメタル『Stab Me In The Back』、王道の歌謡バラード “郵政Anything”こと『Say Anything』といったYOSHIKI曲の他に、風刺を効かせたタイトなハードロック『Miscast』、『CELEBRATION』に続くポップなロックンロール『Joker』、アイデアフルなアレンジが面白いノスタルジックで摩訶不思議なインスト『Love Replica』といったHIDE曲、 TOSHIが作詞を TAIJIが作曲を手掛けた、疾走開始直前の「Fu!!!」がカッコよすぎる ワイルドなアメリカンロック『Desperate Angel』、同じくTOSHI/TAIJIコンビによる、TOSHIのハスキーボーカルが本領を発揮した ナイーブな胸熱バラード『Voiceless Screaming』、それの前座的役割を担うPATA作曲のアコースティックな小品『White Wind From Mr.Martin ~Pata’s Nap~』と、Xらしさを堅持しつつも全体的に彩りは豊か。

 

 今作も良曲が多数揃ってますが、特に『Silent Jealousy』ですよ。美しく切ない旋律はもとより、約7分もの間 緊張感を途切れさせないドラマティックな曲展開にピアノやストリングスをフィーチャーした演奏・アレンジ、そして「もう耐えきれない孤独のセレナーデ」などナルシシズムが極まったような歌詞が素晴らし過ぎる。TOSHIのボーカルとサウンドプロダクションが洗練されたことも この曲の美しさ・ドラマティックさに大きく寄与しています。つっても英語の発音は相変わらずアレなんですけど、いずれにせよコレはXの中でも1,2を争うほどの傑作でしょう。

 

 

 ただ、先述の2点が洗練されたことも影響して、音的にも佇まい的にも 以前に比べて凶暴性が薄れてしまってます。『Standing Sex』『Sadistic Desire』が未収録になったことで 攻撃性に特化した曲が少数になってしまったのも要因の一つかな。でも『ART OF LIFE』は結果的に収録を見送って正解でしたね。これがあると、『Silent Jealousy』の神がかりぶりが霞んでしまいかねないし、個人的には無問題だけど一般的にはボリューミーすぎて腹ポッコ~ってなりますよきっと。

 

 満足度的には『BLUE BLOOD』のほうが上だけど、これも名盤ですね。

 

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