アルバム感想『君とのDistance』/ ZARD


『君とのDistance』/ ZARD
2005.9.7
★★★★★★★★☆☆

01. 夏を待つセイル (帆) のように ★★★★★★★★★☆
02. サヨナラまでのディスタンス ★★★★★★★★☆☆
03. かけがえのないもの ★★★★★★★☆☆☆
04. 今日はゆっくり話そう ★★★★★★★★★☆
05. 君とのふれあい ★★★★★★★★☆☆
06. セパレート・ウェイズ ★★★★★★★☆☆☆
07. Last Good-bye ★★★★★★★★★☆
08. 星のかがやきよ ★★★★★★☆☆☆☆
09. 月に願いを ★★★★★★★★☆☆
10. あなたと共に生きてゆく ★★★★★★★☆☆☆
11. I can’t tell ★★★★★★★☆☆☆
12. good-night sweetheart ★★★★★★★☆☆☆
13. 君と今日の事を一生忘れない ★★★★★★★★★

 

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 結果的に最後のオリジナルとなってしまった11thアルバム。

 

 前作から1年半くらいしか経過してないはずなのに、えらく円熟味を増してるじゃないすか。貫禄も深みも「より一層」って感じで、まるで いぶし銀のようなアルバムとも言えるし、無理して全盛期さながらの透明感や可憐さを要求せず、重ねた齢に従順で コクを増した声色を旨味として活かした楽曲が多いという意味では、なんかドモホルンリンクルみてぇなアルバムとも言えますな(意味不明)。そう考えると、『揺れる想い』『OH MY LOVE』らへんはオルビスとかキュレルとかそういう感じのアルバムってことになりますかね、よくわからんけど。

 

 クールなマイナーロック『サヨナラまでのディスタンス』『I can’t tell』、月明かりさながらの温かさとぼんやりした輝きをもたらすミドルポップス『今日はゆっくり話そう』、ベッタベタなビーイングバラード『かけがえのないもの』『あなたと共に生きてゆく』、なんか倉木麻衣ちゃんの『Like a star in the night』がよぎってしまう『君とのふれあい』といった 王道を踏襲したナンバーは これまでにない味わい深さを有してるし、郷愁を纏ったミドルバラード『セパレート・ウェイズ』、優雅なワルツ『月に願いを』などはここまでキャリアを積み上げてきたZARDならではのちょっとしたニューフロンティアといった感じが。

 

 ただ、泉水さんのボーカルだけとってみると、曲によっては円熟というより劣化と思わずにはいられない箇所も少なからずありました。『星のかがやきよ』のサビとか「鬼か!」って言いたくなるメロディだし、肩の力を抜いたトゥインクルなミドルポップス『good-night sweetheart』もどうしても発声の苦しさが汲み取れてしまう。

 

 個人的にいちばん好きなのは『夏を待つセイル (帆) のように』。アレンジがド派手でキラキラしてるからか、ビーイング meets ディズニーって感じのドラマティックで華やかな仕上がり。当時の泉水さんの声質にも合ってるし、歌に際立った粗もなくて聴きやすい。

 

 FIELD OF VIEWの3rdシングル(1995)のカバーである『Last Good-bye』。原曲はもちろん超名曲ですが、こちらのカバーもかなり好きです。原曲とはまた違ったこの爽やか切ない感じ、シンプルにいいっすね。にしても何故よりによってこのタイミングでこのカバーを…。なぜここでラスト・グッバイ。結果的とはいえ、最後のアルバムになってしまっただけになんか意味深。

 

 私的な好みとしては前作に軍配が上がりますが、決して回帰・回顧・リプレイにならない 現在進行形のZARDを刻み付けた渾身の一作。そして、詞曲ともにZARD史上最も壮大なスケール感を備えたバラード『君と今日の事を一生忘れない』は、リリース当初と違い今聴くと涙なくしては聴けないナンバー。感慨深さもあるし、聴き終えたあとは どうしても得も言われぬ虚無感を抱いてしまうのですよね

 

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